認知症介護

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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認知症高齢者への対処療法について、ご紹介します。

認知症高齢者への対処療法
1.心身のリハビリテーション
・通所リハビリテーションや通所介護などで行われる心身のリハビリテーションは、高齢者に適度な心身への緊張や刺激を与え、リハビリテーション効果が期待できる
・在宅で認知症高齢者を介護する家族にレスパイト・ケアを提供することができる

2.生活リハビリテーション
・食事、入浴、排泄など日常の生活を送るうえで必要な行動を高齢者自身がひとつひとつ実践していくことで、生活自立能力を保持し、向上を図る
・少人数の高齢者が介護職員の介護の下、共同生活を送る認知症対応型共同生活介護は、理想的な生活リハビリテーションと言える

3.回想法
・高齢者が話したがる思い出話を、積極的に話してもらうプログラム
・個人的な出来事や懐かしい道具や写真を素材に話してもらうことで見当識の獲得や気持ちの安定を図る

4.リアリティ・オリエンテーション
・認知症高齢者に時間や場所、人物についての正しい情報を繰り返し示すことで現実感覚を導き、失われた見当識を改善する
・認知症高齢者の世界を否定することで、自尊心を傷つけるリスクもあるので実施には十分な配慮が必要
・その他、音楽療法、アニマルセラピー、バリデーション法、絵画療法、箱庭療法などがある


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2015.04.25 05:57 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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認知症高齢者のケアプラン作成について、ご紹介します。

認知症高齢者のケアプラン作成での注意点
1.老人性認知症の特性を理解して問題を見極める
・日常生活で実際に支障となる点に対応した支援計画を作成する
・活動性を維持し、潜在能力を引き出す援助を計画し、認知症の進行を遅らせる工夫をする
・認知症高齢者の希望を取り入れ、適切な介護や支援がなされるようにする
・認知症高齢者が不適切な対応を受けていないか、常に目をくばる
・独居の認知症高齢者は、日常生活上の支障を多面的に把握し、施設などに入所した方がよいか否かを適切に判断する

2.介護者が共倒れにならないよう、介護上の問題を把握する
・身体的、心理的ストレスに配慮して支援する
・第三者として介入する
・介護保険のサービスやそれ以外のサービスなどを組み合わせ、できるだけ在宅での生活が続けられるよう工夫する
・介護者自身のの気分転換や健康の維持に配慮する
・家族介護の限界を見極める

3.社会資源を有効に活用し、ネットワークを拡大させる
・行政や民間の保険・医療・福祉などのサービス情報を日頃から収集し、有効に活用する
・領域を超えて情報のネットワークを拡大し、地域のボランティア団体などの活用を図る
・支援のネットワークをつくり、関係者との情報交換を密にする
・高齢者の病気の治療や財産の問題など、相談できる専門の人材や施設などの資源を確保しておく

4.倫理的配慮、サービスの質の保障をする
・高齢者、家族の人権を守る
・自ら研修、教育の機会をつくり、人間としての教養を身につける


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2015.04.24 07:03 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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認知症介護家族への支援方法について、ご紹介します。

認知症介護家族への支援方法
1.地域包括支援センター
・地域包括支援センターや市町村の本庁には、原則的に、家族などからの認知症に関する相談に応じ、認知症疾患医療センターや医療機関、介護サービス、地域の支援機関とつなぐコーディネーターとなる認知症地域支援推進員が配置されている
※認知症疾患医療センターは、精神保健福祉士などの常勤の連携担当者が配置され、専門医療相談の実施や認知症の診断と対応、地域連携の推進などを行う
・市町村においては、認知症地域支援推進員を中心に、地域の認知症患者やその家族を支援する事業を実施することが望まれている

2.ソーシャルサポート・ネットワーク
・家族や友人、近隣住民、ボランティアなどのインフォーマルサポートと、公的機関や医療機関、フォーマルサービスを包括したサポートネットワークのこと
・円滑に運営されれば、認知症高齢者やその家族への支援に役立つ

3.家族会(当事者組織)の活動
・同じような介護経験をもつ家族が、お互いの介護の苦労や悩みなどを話し合う場
・話し合うことによって、自分を客観的に見つめ直したりしながら、お互いに成長していくことを目的とする


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2015.04.23 07:15 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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認知症高齢者の日常生活自立度判定基準について、ご紹介します。

認知症高齢者とその家族に対するサービスには、専門病院や施設、制度といったハード面とケアサービスなどのソフト面があります。

厚生労働省が示している「認知症高齢者の日常生活自立度判定基準」は、介護支援サービスを進める際のひとつの目安となります。

日常生活自立度判定基準
ランク0
→非該当(認知症なし)
ランクⅠ
→何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にはほぼ自立している
ランクⅡ
→日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる
ランクⅡa
→家庭外で、上記(Ⅱ)の状態が見られる
ランクⅡb
→家庭内でも上記(Ⅱ)の状態が見られる
ランクⅢ
→日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする
ランクⅢa
→日中を中心として上記(Ⅲ)の状態が見られる
ランクⅢb
→夜間を中心として上記(Ⅲ)の状態が見られる
ランクⅣ
→日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁にみられ、常に介護を必要とする
ランクM
→著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患がみられ、専門医療を必要とする



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2015.04.22 05:30 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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介護の受容過程と援助及び家族の介護力について、ご紹介します。

認知症高齢者の介護を家族が行うことになった場合、さまざまな葛藤が現れます。特に、初期の段階では、現状を受け入れることができず、ショックや混乱が次第に、怒りや抑うつに変わっていきます。家族が高齢者の認知症の状態や現状をありのままに受容するになるまでには、いくつかの過程があります。

介護の受容過程
「ショック、混乱」

「怒り、否認、抑うつ」

「依存、回復への期待」

「再適応の努力」

「受容、再適応」


必ずしも同じ受容過程をたどるわけではないが、それぞれの受容過程に沿った適切な相談、助言などの援助をすることが大切

家族には、家族の普遍性と連続性とを維持しようとする消極的な面と新しい経験を受容し変化に適応しようとする積極的な面とがあり、両面の長所をうまく調和させられるような援助をすることが重要

家族の介護力・対応能力の見極め
・介護支援サービスを進めていく際には、介護をする家族に以下の能力がどのくらいあるか把握する必要がある
1.知的能力・自立能力
2.介護をする時間的余裕
3.年齢、健康状態
4.人間関係の対応能力
5.経済力・実践力
6.介護環境・条件の改善能力



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2015.04.21 05:38 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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介護記録の注意点について、ご紹介します。

認知症の人の健康管理には、介護者がチーム全体で情報を共有することが大切です。そのために留意するべき7つのポイントを以下に示します。

1.日時を記入し、署名する
2.24時間以内に記録する
3.黒のボールペンを使用する
4.略語を使わず、楷書で記入する
5.間違いは修正液や修正テープを使わず、二重線で修正する
6.必要に応じて、図やフローシート、箇条書きも使う
7.法的に定められた保存期間を守る


記録の形式
1.叙述体記録
・観察の内容や介護の様子をそのまま記録する方式
・発言した言葉を「」でくくって記録し、読み手は状況が分かりやすい

2.要約的記録
叙述体で記録されたものを要約する方式
・介護実践を評価するときのまとめとして使用する

3.フローシート
・時間の経過に従って記録する方式
・バイタルチェック、排泄、水分摂取量などを記録する

4.クリニカルパス
・医療機関で入院から検査・治療・看護・リハビリといった計画と期待される標準的な経過を作成する
・それぞれの専門職が何をしていくべきかを明確に記載する

※施設では、疾病、感染、事故防止などの視点から日々の介護記録はとても重要です。
※在宅では、医療機関との連携や家族介護者の健康状態にも留意が必要です。


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2014.05.05 10:06 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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認知症ケアの10原則をご紹介します。

1.主体性の尊重、自己決定の尊重
本人の望む生活が送れるよう、自分自身の意思決定ができるようなケアをする

2.今までの生活を維持していけるようにする
本人の生活環境やリズムをできるだけ変えないようにする

3.自由と安全の保障
自由で安全な生活ができるようにする

4.権利侵害の排除
身体的、経済的、心理的に権利を侵害しないようにする

5.社会的交流とプライバシーの尊重
在宅では孤独にならないよう、施設では集団生活の中でもプライバシーが尊重されるようにする

6.個別的対応
ひとり一人、その人に合ったケアをする

7.環境の急激な変化を避ける
環境の変化に対応できずに混乱することを避ける一方、適度な刺激のある環境を整える

8.生きる意欲、希望の再発見を可能にする自立支援
持っている能力を活かし、生き生きとした瀬克ができるようなケアをする

9.人としての尊厳性の保持
どんなに認知症が進行しても、人としての尊厳を護るケアをする

10.身体的に良好な状態の維持と合併症の防止
自分で体調不良を訴えられない場合や危険な予測を見越せないことを配慮しなければならない

人は誰でも自分の望むような生活を送る権利があります。認知症になっても可能な限り本人の希望する生活、自立した暮らしができるよう援助していくことが大切です。

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2014.05.04 04:52 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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認知症の高齢者とのコミュニケーションで、特に、留意するべきポイントをご紹介します。

1.否定しない

相手を尊重することが介護の第一歩。従って、幻覚や妄想などに対して、「見えるはずがない」とか「そんなはずはない」などと、注意したり、叱ったりするのは、益々、本人を混乱させ、興奮させかねません。

2.相手に合わせる

まず、相手に合わせましょう。認知症であるという状況を認め、その事実を尊重することが、とても重要なことです。

3.自尊心を傷つけない
「ダメです」とか「いけません」というのは禁句として、使わないようにします。

4.分かる言葉で、納得のいくように話す
例えば、食事の際には、「ご飯ですよ」と、はっきり伝えます。「朝です。おはようございます」、「夜です。おやすみなさい」と、時間との関係をきちんと知らせることも大切です。

5.近くでゆっくり話す
聴力の低下している場合もあるので、1メートル以内の距離で、ゆっくりと話します。また、何か他のことに気を取られているときは、話しかけても伝わりにくいので避けましょう。

6.場所を文字やマークで表わす
トイレがどこか分からない場合、「便所」など大きく書いた紙をトイレのドアに貼り、誘導しながら、直前で声を出して一緒に読むことを繰り返してみる。

7.さりげなく話題を変える
興奮気味のとき、温かい飲み物や食べ物を勧めると、落ち着くことがあります。飲食物を勧めることで話題や場面が変わり、飲食物が気持ちを安心させることもあるからです。

8.過去にも向き合う
最近のことは覚えていないが、昔のことは覚えていることが多い。また、昔の話しをしているときは、不安や焦燥感が軽くなり、自信を取り戻し、生き生きすることもあります。

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2013.08.11 08:04 | 認知症介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |