医療

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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小脳出血

小脳出血とは
・上小脳動脈分岐の破綻によるものが多い
・全脳内出血の約8%を占める
好発
・高血圧の既往がある人
症状
・日中活動時に突然、激しい後頭部痛(くも膜下出血に似る)、ふらつき(失調)、回転性めまい、反復する嘔吐で発症
・その後、急速に進行する起立・歩行障害を呈し(四肢麻痺はない)、眼振や、ときに共同偏視(健側を向く)がみられるようになる
・時間が経つと水頭症や脳ヘルニアによる意識障害をきたすこともある
・突然生じた小脳症状に加え、後頭部痛があれば小脳出血を、なければ小脳梗塞を第一に考える
※ただし、椎骨動脈解離による小脳梗塞では後頭部の解離痛を伴う
治療
・CTで血腫最大径が3cm以上ならば、血腫除去術の適応となることがある
1)血腫径が3cm以下の場合、内科的治療(保存的治療)
2)血腫系が3cm以上の場合、外科的治療(血腫除去術)
上小脳動脈
・脳底動脈から分岐して、小脳に血液を送っている
・小脳出血はこの上小脳動脈が歯状核近傍で破綻して起こることが多い
・脳内出血の中では四肢麻痺や大脳由来の局所神経症状に乏しい
急性水頭症
・血腫や周囲の浮腫が、第四脳室よりも上流の側脳室や第三脳室に髄液が停滞する(非交通性の急性水頭症)
・頭蓋内圧亢進により意識障害をきたす
・小脳出血で意識障害をきたす機序として、急性水頭症の他、脳ヘルニア(上行性ヘルニアや大後頭巧ヘルニア)も重要である

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2019.11.21 06:06 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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脳幹出血

脳幹出血とは
・脳底動脈橋枝(橋動脈)からの出血が多い
・脳幹部の障害のため、出血量が多ければ脳内出血の中で最も重症で予後不能となる
・全脳内出血の約9%を占める
好発
・高血圧の既往がある人
症状
・突然の意識障害、呼吸障害、四肢麻痺、両側性除脳硬直、眼球の正中位固定、瞳孔の高度縮小
診断
・頭部CTにて、橋部に高吸収域が見られると橋出血と診断する
治療
・脳幹に対する一次脳損傷であるため、血腫除去の適応はない
橋動脈
・脳底動脈から分岐し、橋に血液を送る穿通枝である
・橋出血では橋動脈が破たんして出血することが多い
橋出血の分類
1)中心部橋出血
・経過は迅速
・重度意識障害を呈する
・両側の運動、感覚障害
・数時間から数日で死亡する
2)部分的橋出血
・亜急性または間欠的
・意識は軽度低下
・対側の感覚障害
・予後は比較的良好
正中位固定と瞳孔の高度縮小
・脳幹には狭い空間に眼球運動の中枢が存在する
・橋出血ではこれらが障害されるため、眼は動かなくなり、正中位固定となる
・交感神経障害により瞳孔が著しく縮瞳し、点のようになる高度縮小となる
※瞳孔の高度縮小をきたす病態には、橋出血の他に有機リン中毒やヘロイン中毒があるため、この瞳孔をみても橋出血と決めつけず、頭部CTで識別しなければならない

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2019.11.20 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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脳内出血

脳内出血とは
・脳実質内の出血のこと
・血腫により脳細胞が圧迫され、局所神経症状および頭蓋内圧亢進症状を示す
原因
・脳内出血の原因には様々なものがあるが、主要な原因は高血圧である
・高血圧は生活習慣と関わりがあることが多いため、生活習慣の改善と降圧治療薬が投与される
・高血圧の他、脳動静脈奇形、海綿状血管腫、脳アミロイドアンギオパチーなどの血管病変も脳内出血(特に皮質下出血)の原因となる
出血部位
・最も多いのは、被殻出血である
・重症で意識障害を伴い予後が悪いのは脳幹出血(多くが橋出血)と視床出血である(出血量が少ない場合、予後は悪くない)
治療方針
・CTによる出血量、出血部位の確認と意識レベルなど神経症状を評価して方針を決定する
1)切迫する脳ヘルニアを示す所見
・意識障害、対光反射消失、対側の片麻痺、血圧上昇と徐脈、血腫側の瞳孔散大
2)内科的治療(急性期)
・呼吸管理(必要に応じて挿管、人工呼吸)
・輸液(電解質の補液)
・血圧管理(できるだけ早期に収縮期血圧を140mmHg以下に下げる)
・抗脳浮腫薬(グリセロール、マンニトールなど)
※瞳孔が散大していて対光反射がなくマンニトールなどの抗脳浮腫薬を投与しても対光反射が戻らない場合は、一般的に手術の適応外となる

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2019.11.19 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ラクナ梗塞

ラクナ梗塞とは
・細い脳動脈穿通枝(せんつうし)に起こる直径15mm未満の小さな梗塞、高血圧を有する高齢者に多く、大脳基底枝、内包、視床、橋など穿通枝領域に発生し、軽度の運動障害、感覚障害、構音障害などを呈する
・以前は、脳梗塞のタイプのうち最多であったが、近年は。高血圧の管理により減少傾向にある
・生命予後は一般に良好だが、多発すると血管性認知症やパーキンソン症候群の原因となることがある
ラクナとは
・ラテン語で「小さな空洞」を意味する
・解剖した脳断面図の線条体付近に、多数の小さな窪みが見られたことから、この言葉が用いられるようになった
ラクナ梗塞の全体像
好発
・高齢者、高血圧を有する人
症状
・運動障害、感覚障害(しびれなど)、構音障害などの神経症状を呈する
・意識障害や皮質障害(失語、失行、失認など)はみられない
治療
・血栓の増大、梗塞巣の拡大防止、再発予防に抗血小板療法
1)急性期の治療
・血栓溶解療法(rt-PA静注療法):発症4.5時間以内、適応を満たす場合
・脳保護療法(エダラボン)
・抗血小板療法(オザグレルナトリウム、アスピリンなど)
2)慢性期の治療
・抗血小板療法
・血圧のコントロール
※抗凝固療法、抗血小板療法については行われないことが多いが、状況によっては考慮される

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2019.11.18 07:15 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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心原性脳塞栓症

画像所見
・心原性脳塞栓症では、側副血行路が発達する間もなく急激に発症するため、比較的境界明瞭なくさび形の大きい梗塞を認めることが多い
・多発性のこともある
・出血性梗塞となることがある
・MRAでは動脈硬化はみられないか、あっても軽度で、血行の途絶、塞栓子が見られることがある
※再開通すれば、これらの所見は消失する
心エコー検査
・原因となる塞栓子は左心系、特に左房内に形成されることが多い
・心房、心室内の血栓やゆう腫を発見するためには心エコー検査を行う
・特に左心耳に形成された血栓は通常の経胸壁心エコーでは観察できないため、経食堂心エコーを使用して観察する
心電図所見
・心原性脳塞栓症の原因として、心房細動が重要であり、心電図による検査を行う
・発作性心房細動などの場合には、ホルター心電図が有用である
再開通
心原性脳塞栓症では、突然の血管閉塞に対して線溶系の亢進などが起こり、閉塞した血管が再開通することがしばしばみられる
・再開通がごく早期に起こると、症状が劇的に改善することがある
・しかし、すでに梗塞に陥って脆弱化した血管に、再開通によって血流が流入すると血液の漏出や出血が起こり、ときに症状の憎悪を招く(出血性梗塞)

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2019.11.17 07:37 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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心原性脳塞栓症

心臓内で起こる血栓の形成
・心原性脳塞栓症は、心房細動(AF)などの心疾患により心臓内に血栓が形成され、その一部が血流に乗り、脳の動機に詰まって起こる脳梗塞
発生と症状
・塞栓子により突如血管が閉塞されるため、突発的に発症し、短時間で症状が完成する
・側副血行路の発達が悪いため広範囲な塞栓巣となり、重篤な症状を呈する
1)活動時に好発
・主に日中の活動時に、心臓内の血栓が遊離し塞栓子となり、脳動脈に運ばれて血管を閉塞する
・一過性脳虚血発作(TA)が先行することがあるが、アテローム血栓性脳梗塞ほど頻度は高くない(約10%)
2)突発時に好発
・塞栓により突然血流が途絶えるため、突然発症し、短時間で症状が完成する(突発完成型)
・突然発症のため側副血行が悪く、広範囲な塞栓巣となり、片麻痺や感覚障害に加えて、失語などの皮質症状や、意識障害などの重篤な症状を呈する事が多い
誘因となる心疾患
・心内血栓の形成誘因として、不整脈、弁膜症といった心疾患が存在することが多い
・心房細動(AF)による左心房、特に左心耳内での血栓形成が最も多い
・この他、心臓以外の部位に形成された血栓が心臓を経由して塞栓子となることもある(奇異性脳塞栓症)

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2019.11.16 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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心原性脳塞栓症

心原性脳塞栓症とは
・心疾患により心臓内に形成された血栓が梗塞子となり起こる心筋梗塞のこと
・急激に発症し、突発的に症状が完成する
・側副血行路に乏しいため梗塞巣は大きくなりやすく、出血性梗塞の頻度も高い
・脳梗塞の主な3つの病型の中で最も重症で予後不良である
心原性脳塞栓症の全体像
好発
・不整脈(特に非弁膜症性心原細動)、最近の心筋梗塞、弁疾患、感染症心内膜炎などの心疾患を有する者
・主に日中の活動時に、突然の片麻痺、構音障害、皮質症状(失語など)や意識障害などで急激に発症する
症状
・CTA、MRI、脳血管造影で動脈硬化病変はないか、あっても軽度、
・塞栓子による血管の閉塞像を認めることが多い
治療
・全身管理、合併症対策とともに、梗塞巣の増大や梗塞症の再発を防ぐ
1)急性期の治療
・血栓溶解療法(rt-PA静注療法):発症4.5時間以内、適応を満たす場合
・血栓溶解療法(ウロキナーゼ局注):発症6時間以内、適応を満たす場合
・血管内治療(血栓回収療法):発症8時間以内
・脳保護療法(エダラポン)
・抗脳浮腫療法(高張グリセロール[10%])
・抗凝固療法(ヘパリン):出血性梗塞の危険がないとき
2)慢性期の治療
・抗凝固療法(DOAC、ワーファリン)

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2019.11.15 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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てんかん

全般発作
欠神発作
・突然、意識が減損し活動を中断するが、すぐに元の状態に戻り、活動を再開する
・過呼吸で誘発されやすく、小児に好発するが、成長とともに軽快する
・欠神発作をきたすてんかんとして、小児失神てんかん、若年欠神てんかんなどがある
ミオクロニー発作
・身体の一部または全身に、瞬間的な筋収縮が起こる
・両側上肢に多く、左右差を示したり下肢まで及んだりすることがある
・発作の持続は短いため、意識障害は自覚されないことが多い
・ミオクロニー発作をきたすてんかんとして、若年ミオクロニーてんかん、レノックス・ガストー症候群、乳児重症ミオクロニーてんかんなどがある
強直間代発作
・意識消失とともに、全身の筋肉を硬直させた状態(強直相)から、全身の筋肉の収縮・弛緩を繰り返す状態(間代相)へ移行するものを強直間代発作という
・泡沫条の唾液や、転倒による外傷、舌咬傷、失禁を伴うことが多い
・発作は通常5分以内に終わり、その後、筋肉は弛緩し睡眠またはもうろう状態となることが多い(全工程で30分程度)
・筋直相または間代相を単独で起こす発作型もある
・強直間代発作をきたすてんかんとして、若年ミオクロニーてんかん、覚醒時大発作てんかん、レノックス・ガストー症候群などがある
・ただし、強直間代発作は、その他のてんかん発作からの移行によっても出現しうる

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2019.11.14 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |