
神経系の疾患について、ご紹介します。
神経系は人間のあらゆる活動を制御しており、異常が生じると、運動障害を伴うものが多い。また、加齢に伴い発症率は上がり、後遺症が残ったり、死に直結するいこともある。
1.脳血管障害
・脳の血管が詰まったり、破れたりして起きる疾患の総称
・脳内出血、脳血栓、脳塞栓、くも膜下出血なとがある
脳血管障害の原因
・高血圧、糖尿病、脂質異常症など
・メタボリックシンドロームを予防することも大切
脳血管障害の症状
・障害を受けた場所により症状は異なる
・左脳が傷つくと右半身、右脳が傷つくと左半身に麻痺が生じる
脳血管障害への対応
・運動や言語など長期間のリハビリテーション
2.パーキンソン病
・脳の黒質にある神経細胞が変性することで起きる疾患
・50歳から60歳代で発症することが多い
※黒質とは、中脳の一部を締める神経核で緻密部と網様部に分かれる
パーキンソン病の4大運動症状
・震戦(しんせん):体のふるえ
・筋固縮:筋肉の硬さ、歯車現象
・無動:遅い動作、表情のない仮面様顔貌
・姿勢・歩行障害
パーキンソン病への対応
・薬物療法:L-ドパの服用
・リハビリテーション
・深部脳刺激療法(DBS)
・定位脳手術
※パーキンソン病は、介護保険法における特定疾病に定められている
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生活習慣病が多いほど、脳梗塞を発症するリスクが高まります。
脳梗塞と、特に関わりの深い生活習慣病は、以下の3つです。
1.高血圧
脳の血管や頚動脈の血管壁を傷つけ、血小板が集まり血栓ができます。
脳の血管の動脈硬化を進め、血管を閉塞し、血管を詰まりやすくします。
2.糖尿病
高血圧同様、血管の内側から傷つけ、血栓ができやすくなります。
3.脂質異常症
血管の内側から傷つけ、コレステロールが溜まり、動脈硬化を進めます。
これらの生活習慣病は、ひとつよりふたつ、ふたつより3つ重なれば重なるほど、脳梗塞を起こすリスクが高まります。
生活習慣を改善するポイント
一日の摂取エネルギー量をきちんと管理する
一日の食塩は6グラム未満にする
野菜をたくさん食べる
動物性脂肪を取り過ぎない
一日30分、有酸素運動をする
禁煙する
冬に気をつけたい生活習慣
急激な温度変化は血圧を急上昇させ、脳梗塞を起こしやすくします。風呂やトイレなどの寒い部屋は暖房器具で暖めるようにする。
暖房器具で空気が乾燥するため、脱水症状になりやすい。一日に、1リットル程度の水分を取る。睡眠中の脱水対策として、寝る前に、コップ1杯の水を飲むようにする。
過度の飲酒は血圧の変動や脱水を起こしやすいため、ビールは中ビン1本、日本酒は1合、ワインはグラス2杯までにする。
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脳梗塞の再発を予防するための薬物療法は、以下の2種類があります。
1.ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞
動脈硬化が原因で発症する場合、「抗血小板薬」を使用します。
動脈硬化が進行し、血管が傷つくと、そこを修復するために血液中の血小板が集まって血栓をつくります。「抗血小板薬」は、血小板が固まるのを抑え、血栓をできにくくします。
現在、使用されている3種類の薬を以下に示します。
「アスピリン」
・価格が安く、最も一般的な薬
・胃腸障害が起こりやすい
「クロピドクレル」
・アスピリンより強い作用
・肝機能障害が起こることがある
「シロスタゾール」
・ラクナ梗塞に使われている
・アスピリンより、脳出血のリスクが低い
・血管を保護する作用がある
・頭痛、頻脈が起きやすい
2.心原性脳梗塞
心臓に原因が発症する場合、「抗凝固薬」を使用します。
心房細動があると、心臓で血流がよどみ、血栓ができやすくなります。「抗凝固薬」は、血液を固まりやすくする凝固因子の作用を抑え、心臓の中で血栓ができるのを防ぎます。
現在、使用されている2種類の薬を以下に示します。
「ワルファリン」
・効果が強いと脳出血を起こしやすく、効果が弱いと脳梗塞を再発しやすいため、服用する量の調整が難しい
・ビタミンK(納豆、ほうれん草など)の多い食品の影響を受ける
「ダビガトラン」
・定期的に肝機能を調べる必要がある
・胃と腸の不快感が現れることがある
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脳梗塞の種類についてご紹介します。
脳梗塞は、以下の3種類があります。
「ラクナ梗塞」
脳の細い血管の血管壁が厚く硬くなり、内腔が狭くなります。血管内の狭窄(きょうさく)が進行して塞がったり、狭くなった血栓が詰まったりします。
「アテローム血栓性脳梗塞」
脳の血管壁や頚動脈の血管壁にコレステロールが沈着して粥腫(じゅくしゅ)ができ、粥腫の表面が破れると血小板が集まり血栓を作ります。その後、脳の血管にできた血栓が剥がれて流れ、脳の血管に詰まったりします。
「心原性脳梗塞症」
心房細胞により心臓内部で血液がよどむと、血液中の凝固因子が活性化されて血栓ができやすくなります。心臓の中でできた血栓が血流に乗って心臓の外に出て、脳の血管に詰まったりします。
「ラクナ梗塞」と「アテローム血栓性脳梗塞」は、動脈硬化が原因です。
一方、「心原性脳梗塞症」は心臓に原因があって発症します。
脳梗塞は再発率の高い病気です。一度、発症した人の半分は、10年以内に再発してます。
脳梗塞の再発を防ぐには、薬物療法と生活習慣改善の2本立てとなります。
薬物療法は、血栓ができにくくする薬と高血圧、糖尿病、脂質異常症といった脳梗塞の原因となる病気の治療薬を、一生、飲み続ける必要があります。
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脳梗塞の治療法についてご紹介します。
脳梗塞を発症してすぐの場合、「アルテプラーゼ(t・PA)」という薬を使用します。
このt・PAは、血栓を溶かす効果のある薬です。
脳梗塞を発症し、3時間以内であれば、t・PAを投与すると、血栓が溶け、血流を再開することができます。
但し、t・PAは、血液を固まりにくくするため、脳出血を起こしやすい人には使用できません。
例えば、一度、脳出血や脳梗塞を経験した人は、治療の対象から除外します。
次に、脳梗塞を発症して3時間を超えた場合には、「血栓除去療法」で治療します。
これは、足の付け根の動脈から「マイクロカテーテル」を挿入し、血栓の先まで送り込みます。非常に細いループワイヤを伸ばし、血管に詰まった血栓を取り除く治療法です。
但し、血栓除去療法は、発症後、8時間までが限度です。
複雑な装置と医師には高度な技術が必要なため、治療を受けられる医療機関は限られています。
血栓を取り除くには、脳梗塞を発症した後、スピード対応が重要です。
それには、脳梗塞の症状に気付くことが必要となります。
「顔のゆがみ」、「片腕の垂れ下がり」、「言葉がうまく話せない」といった症状がないかをチェックしましょう。
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TIA(一過性脳虚血発作)の4つの症状をご紹介します。
1.体の片側に麻痺やしびれがある
腕の場合、手の平を上に向けたまま両腕を前に伸ばし、一方の腕だけが下がってくる場合、麻痺の疑いがあります。
足は、仰向けになって両足を伸ばし、30度くらい上げる。一方の足だけが下がってくる場合、麻痺の疑いがあります。
2.顔のゆがみや口元にしびれがある
「い~」と発声したとき、左右の口元を見て、どちらかが動かなければ、麻痺の疑いがあります。麻痺が強い場合、顔の左右どちららにゆがみが生じます。
3.言葉が出にくくなり、ろれつが回らなくなる
「らりるれろ」と発声してもらい、うまく発音できなかったり、会話をしたとき、言葉がなかなか出てこない場合、「言語障害」の疑いがあります。
4.片側の視野が暗くなっている
左右のどちらかの視野が暗くなって見えなくなります。片側ずつ目をふさいでみると確認できます。見えなくなった状態が数分で見えるようになる場合、TIAの可能性が高いです。
「TIAのあとに、脳梗塞を発症するチェックリスト」を以下に示します。
60歳以上である(1点)
高血圧がある(1点)
糖尿病がある(1点)
危険な症状がある
体の片側に麻痺がある(2点)
言語障害(1点)
TIAの時間が、
60分以上だった(2点)
10~59分以下だった(1点)
上記の合計が4点以上で、入院治療が必要な状態と言えます。
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脳梗塞は、突然、発症し、重い後遺症が残ったり、命を落とす病気です。
日本の患者数は、約150万人で、毎年、約50万人が発症しています。
また、寝たきり患者の約3割に及び、全医療費の1割が相当しています。
日本人の死因の中で、がん、心臓疾患に続く脳血管疾患に属します。
脳梗塞は、動脈硬化などにより、脳の血管が詰まる病気です。
血管が詰まると、血液の流れが止まり、その先の細胞が壊死(えし)します。
細胞が壊死すると、その部分が担っていた機能が失われます。
麻痺が残ったり、死亡することもあります。
脳梗塞は、ある日、突然、起こるイメージがあると思います。
しかし、「前触れ」がある場合も少なくありません。
この「前触れ」のことを、「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼びます。
※ TIA: Transient Ischemic Attack
簡単に言うと、「脳梗塞と同じ状態が一時的に起こる」ことです。
脳梗塞と違うのは、途絶えていた血流が、短時間で再開する点です。
短時間で再開するため、麻痺や後遺症が残ることはありません。
TIAが起きた人の15~20%は、3ヶ月以内に脳梗塞を発症します。
このため、TIAは、「崖っぷち警報」とも呼ばれます。
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