
高齢者の睡眠について、ご紹介します。
高齢者の睡眠の特徴
・不眠を訴えることが多い
・夜は早く眠るものの、睡眠が浅い
・夜間や早朝に覚醒する
・日中、居眠りすることが多い
睡眠状況の調査
・高齢者の不眠の訴えと実態は、必ずしも一致しない
・本人が不眠を訴えても、実際にはよく寝てることがある
1.日中の生活について
→規則性はあるか
→活動不足ではないか
→居眠りをしていないか
2.就寝前の状況
→コーヒー、お茶など興奮作用のあるものを飲んでいないか
→睡眠儀式の有無
3.入眠、睡眠状況について
→床に入って寝付くまでどのくらい時間がかかるか
→夜中に覚醒するか
4.不眠の原因となる症状や疾患の有無→夜間頻尿
→腰痛、関節痛などの疼痛
→皮膚の搔痒(かゆみ)
→高血圧症
→脳動脈硬化症
→認知症
→睡眠時無呼吸症候群
5.精神状況
→不安、心配ごと、興奮を誘う要素
6.就眠環境
→騒音、同室者のいびき
→寝具、照明、室温、湿度
7.薬物の服用状況
→向精神薬、睡眠薬など
睡眠の介護
1.日中の活動を多くする
→夜間の安眠のためには、日中に活動を十分に行うようにし、規則的な生活をする
2.就寝前の安眠対策
→入浴、足浴、半身浴
→水分摂取量の調節
→テレビや読書は、就寝前は避ける
→カフェインを含む嗜好飲料は避ける
→室温は適度に調節し、騒音は排除する
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高齢者の虐待について、ご紹介します。
介護家族の問題と高齢者虐待
・高齢者に認知症症状がある場合、家族の精神的・肉体的ストレスは多大なものとなる
・ストレスがひずみを生み、家族による高齢者虐待を起こすことがあり、問題となっている
・調査によると、特に認知症の後期高齢者が虐待を受けやすいことがわかっている
高齢者虐待の早期発見
・高齢者虐待は、家庭内に潜在化しやすい問題のため、注意深く観察し、早期に発見することが大切
・普段から、高齢者本人の身体、衣服、動作、表情や雰囲気などに変化がないか注意する
・介護者、家族、親族の様子、居住環境の変化にも気を付ける
高齢者虐待の早期発見のポイント
1.転倒、傷を繰り返している
2.いつも、よだれを垂らしていたり、もうろうとしている
3.身体にアザやみみず腫れなどが絶えずある
4.性器や肛門から出血がある
5.ひどく痩せて、おなかをすかせている
6.おむつが汚れていたり、褥瘡に適切な処置がされていない
7.預金や年金が引き出されているのに、生活費に困っている
8.介護者や家族に対しやたらとおびえ、人に会うことを嫌がる
9.普段は普通に話しができても、介護者や家族がそばにいると黙り込んだり、逆に怒ったり態度が変わる
10.部屋に鍵をかけられていたり、ベットなどに身体を固定されている
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少子高齢化と介護問題について、ご紹介します。
我が国は、出生率が低下する一方、平均寿命は伸び、少子高齢化が急速に進んでいます。特に後期高齢者(75歳以上)の増加が著しく、障害や認知症により介護が必要な人が増えています。
85歳以上では、2人に1人は、日常生活を送る上で、何らかの支援が必要となっています。
また、介護の長期化と重度化も進んでおり、高齢になるほど、要介護度も高くなっています。
高齢化率(65歳以上の人口と総人口との割合)
平成22(2010)年 2925万人 23.0%
平成32(2020)年 3612万人 29.1%
平成42(2030)年 3685万人 31.6%
要介護高齢者の現状(平成23年10月)
・要介護認定を受けた高齢者数
約513万人 17%
・85歳以上の高齢者で要介護認定を受けた人
約2人に1人
・要介護高齢者のうち3年以上用介護状態にある人
約2人に1人
家族介護の状況と世帯の構成
・65歳以上の高齢者と子の同居率は、低下し続けている
昭和55(1986)年 69.0%
平成18(2006)年 43.9%
・高齢者のうち一人暮らしか老夫婦暮らしは、半数以上
昭和55(1986)年 31.3%
平成18(2006)年 54.1%
・要介護者がいる世帯のうち高齢者の一人暮らしか核家族世帯は、約半数
※核家族とは、一組の夫婦と未婚の子、もしくは、夫婦のみで構成される世帯のことで、父子のみ、母子のみの世帯も含む。
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引き続き、高齢者の身体異常の原因について、ご紹介します。
6.めまい
・ふらふらするという訴えは脳の血流に支障がある
・眼が回るといっためまいは、メニエール病や聴神経腫瘍が原因
・高齢者は自立神経の障害でめまいが生じる
・血圧や脈拍が下がり脳が血液不足を生じ脳貧血となる
・寝たきりの人は体を起こすときに起立性低血圧を生じる
7.泌尿器・性器の異常
・正常な排尿回数は、1日4~5回、夜間は2回まで
・1日10回以上を頻尿とする
・頻尿の原因は、男性は前立腺肥大、女性は膀胱炎
・腎臓から尿路までの疾患は、膀胱炎が多い
・女性は閉経後、膣炎や骨粗鬆症になる
8.食事の異常
・食欲不振の原因は、身体疾患(胃潰瘍、胆嚢がん、大腸がんなど)、入れ歯の不整合、感覚機能の低下、精神的な苦痛などがある
9.運動障害
・パーキンソン病や慢性硬膜下血腫が原因で歩行障害を起こす
・長期間寝たきりになると、つま先が上がらない尖足になる
10.浮腫(むくみ)・脱水
・むくみの原因は、心不全、腎不全、低栄養など
・高齢者は脱水を起こしやすいため、持病や水分摂取量を把握することが大切
・唇や舌の乾燥、唾液の減少、眼のくぼみ、発熱、発汗、頻脈、血圧、意識障害を確認する
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高齢者の身体異常の原因について、ご紹介します。
1.腹部の異常
・腹痛は、消化器系の疾患(慢性肝炎、大腸ポリープ、大腸がん、腸閉塞、委縮性胃炎など)で起きることが多い
・薬の影響や心筋梗塞など腹部以外の異常で腹痛を訴えることがある
2.胸部の異常
・心筋梗塞や狭心症の他に、肋骨の骨折、胸やけの場合もある
・心不全(心臓からの血液が不足して四肢がむくみ、肺のうっ血、水分貯留になる)
・不整脈(頻脈、徐脈、など、不正な心拍)
・心房が拡張してくると心房細胞が起こる
・原因がなくても起こる突破性心房細動がある
3.低体温
・ADLの低下した人や寝たきりの高齢者は低体温が見受けられる
・体温が低下すると体内を安定した状態に保とうとし、抵抗力も弱まる
4.発熱
・原因は、インフルエンザ、肺炎、尿路感染といった感染症が多い
・褥瘡からの感染により発熱することもある
・関節リウマチや変形性膝関節症でも発熱する
5.皮膚の異常
・加齢により皮膚の張りや艶は失われる
・皮膚は薄くなり、体温保持が難しく、低体温になりやすい
・汗や皮脂の分泌が減るためかゆみが起こる
・皮膚のトラブル以外のかゆみの原因は、腎不全、肝疾患、糖尿病など
・高齢者のかゆみの特徴は、発疹がないこと
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後期高齢者医療制度について、ご紹介します。
高齢者医療確保法の目的
1.医療費の適正化を推進するための計画の作成
2.保険者による健康診査等の実施に関する措置を講じる
3.国民の共同連携の理念等に基づいて、
・前期高齢者に係わる保険者間の費用負担の調整
・後期高齢者に対する適切な医療を行うために必要な制度
を設け、国民保険の向上と高齢者福祉の推進を図る
※前期高齢者(65~74歳)、後期高齢者(75歳以上)
後期高齢者医療制度の概要
1.運営主体
後期高齢者医療広域連合(都道府県ごとにすべての市町村が加入して設立)
2.被保険者
広域連合の区域内に住所を有する者で次のいずれか
・75歳以上の者
・65歳以上75歳未満でも、当該広域連合の障害認定を受けた者
3.保険給付の種類
・療養給付
・入院時食事医療費
・入院時生活療養費
・保険外併用療養費
・療養費
・訪問看護療養費
・特別療養費
・移送費
・高額療養費
・高額介護合算療養費
・条例で定める給付
4.被保険者の負担額
・一般:1割
・現役並み所得者:3割
5.被保険者の保険料
・均等割50%:頭割
※低所得者、収入に応じ、2割、5割、8.5割、9割の軽減
・所得割50%:応能割、所得比例部分
・減免:特別の事由がある場合、保険料の減免、徴収の猶予あり
6.納付
受給している年金が年額18万円以上の場合、年金から天引き(特別徴収)
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感覚障害ついて、ご紹介します。
高齢者は加齢とともに、視力、聴力、味覚といった感覚機能も低下します。
視力低下
1.白内障
・老化により光の通り道である水晶体が白濁し、視力が低下する
・症状は、光をまぶしく感じる
2.緑内障
・眼圧(眼内の圧力)が上がり、視覚神経に障害が生じる
・症状は、視力の低下や視野が狭くなる
3.糖尿病性網膜症
・糖尿病による合併症で、網膜の微小血管に障害が生じる
・症状は、視力の低下
4.加齢黄斑変性症
・加齢により網膜の黄斑に障害が生じる
・症状は、視力の低下やものが歪んで見える
聴力低下
1.伝音性難聴
・外耳から内耳までの伝音器官に障害が生じる
・原因は、鼓膜の損傷や耳あかの栓塞
2.感音性難聴
・内耳に障害が生じる
・老人性難聴、突発性難聴など
3.混合性難聴
・上述した伝音性難聴と感音性難聴の両方の原因があるもの
※高齢者の難聴は、感音性難聴が多く、高音域から聞こえにくくなります
※身体障害者手帳を取得できれば、障害者福祉制度によって、補聴器を利用することが可能です
味覚障害
・口腔内の乾燥や薬の副作用により味覚が低下する
・塩分や糖分の味を感じにくくなります
※塩分や糖分を取り過ぎることがあるため、注意が必要です
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老年症候群について、ご紹介します。
高齢者は加齢に伴い、体に各種の機能低下が生じます。
老化が原因で起こる病態を老年症候群と言います。
老年症候群の症例
1.精神心理的障害
認知症、せん妄、抑うつ
2.移動能力障害
寝たきり、生活不活発病、転倒、骨折
3.排泄機能障害
排尿障害、便秘、尿・便失禁
4.感覚障害
視覚障害、味覚障害、聴覚障害
5.栄養摂取障害
脱水、低栄養
6.その他
褥瘡、不眠、めまいなど
脱水
体内の水分が不足している状態のこと
人が生きていくために必要な水分量
・排泄尿量
一日あたり、500ミリリットル以上
・不感蒸泄(ふかんじょうせつ)呼吸や皮膚からの蒸発で失う水分
一日あたり、1リットル以上
脱水の原因
・高齢者は、体内の水分量が若者に比べて少ない
・高齢者は、のどの渇きを感じにくい
脱水の症状
・自覚症状:口渇、頭痛、全身倦怠感
・他覚症状:尿量減少、起立性低血圧、脚気(かっけ)、頻脈
脱水への対応
先ず、バイタルサイン(体温、血圧、脈拍、呼吸、意識状態)をチェックする
・異常がある場合は、医療機関へ連絡
・異常がない場合は、水分を補給して、経過を観察する
脱水の予防
・日常生活において、水分摂取量や体重を把握しておく
・こまめに水分補給を勧める
・室内の温度や湿度を適切な値に調整する
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