介護

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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下痢、便失禁、尿失禁への対応について、ご紹介します。

下痢
・85パーセント以上の水分を含む水様便が排出されること

下痢の原因
・腸管内の腐敗
・腸管のぜん動運動の亢進
・水分の再吸収の低下

高齢者の下痢の特徴
・消化性下痢が多い
→消化の悪いものや冷たいもの、脂肪分の多いものなどの食べ過ぎによる消化不良から起きる下痢

高齢者の下痢への対策
・腸への刺激や負担が少なく、消化吸収がよい食事にする
・高栄養のバランスのとれた食事で体力の消耗を防ぐ
・消化吸収に時間のかかる脂肪は制限する
・下痢によって失われる大量の水分を補給する

便失禁
・高齢者は加齢による肛門括約筋の弛緩にりより便失禁を起こしやすい
・便秘の調整のための緩下剤を飲むことにより便失禁に拍車をかけることがある


高齢者の排尿障害
・頻尿
・前立腺肥大に伴う排尿困難
・閉尿
・尿失禁
上記の中でも、尿失禁が最も多い

排尿チェックのポイント
・尿意の有無
・排尿の間隔
・尿量
・排尿の自制
・自発的排尿
・失禁のきっかけと状況
・失禁場所
・失禁後の気づき方

排尿動作のチェックポイント
・トイレまでの移動動作
・ベッドサイドまたはポータブルトイレへの移動動作
・下着の着脱動作
・便器に腰掛ける、立ち上がる動作
・排尿の後始末動作
・床上で便器(尿器)をあてる動作(寝たまま排尿の場合)


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2015.05.09 08:53 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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排泄・失禁の介護の方針
・安易におむつを着用させることは避け、自立した排泄行動がとれるよう介護する

排泄介護の視点
・排泄障害を予防し、早期発見する
・排泄障害の憎悪と拡大を防止する
・排泄障害を改善し、自立を促す
・排泄障害による二次的障害(尿路感染症、褥瘡など)を防止する
・排泄障害による生活上の影響(夜間頻尿による不眠、活動性の低下、気がね、うつなど)を除去する

排泄介護の方針
・失禁があっても、尿意の無い人は少ない
・動けないなどの理由でおむつを安易に着用させることは避ける


おむつの安易な着用による弊害
・本人の納得していないおむつ着用は、自尊心を傷つける
・常時排尿が可能となり、尿意の後退をもたらしやすい
・排尿の自立の機会を奪う
・おむつを長く着用することにより、本人の排尿への関心が薄まり、精神活動の停滞、人為的な認知症状態、うつ状態を誘発しやすい


排尿のしくみ
・尿は腎臓で血液がろ過されたあとにたまった老廃物
・腎臓から尿管を通って膀胱にたまり、一定量に達すると尿意を催す
・大脳からの指令により膀胱括約筋が緩んで尿道から排泄される
・正常な尿意では、自分の意思によって尿を我慢することができる

排便のしくみ
・大便は食物が胃や小腸で栄養分を吸収された後に残ったもの
・腸管のぜん動運動によって押し出され、便意を催す
・自分の意思によって、肛門括約筋が緩んで排泄される


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2015.05.08 05:20 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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介護の考え方と転倒予防について、ご紹介します

介護とは
・その不自由な部分を補い、その人が少しでも自力でできるよう支援する行為
・できない部分を介助するという姿勢が必要
・本人のもつ残存能力を積極的に活用し、可能な限り自立できるように援助する

基本動作
・日常生活のなかで、寝た状態から起き上がり、立ち上がって歩くまでの動作
→寝返り、起き上がり、座位、立ち上がり、立位、歩行

日常生活動作(ADL)
・食事、排泄、更衣、整容、入浴、起居移動の6動作

手段的日常生活動作(IADL)
・家事(炊事、洗濯、掃除など)、買物、金銭管理、趣味活動、公共交通機関の利用、車の運転など

環境整備
→ADLやIADLの動作の援助に関しては、自助具や福祉用具を活用し環境を整備することも重要

転倒の要因と予防
1.転倒予防
・筋力の低下などで姿勢・体勢のバランスが悪い
・視力低下により危険箇所に気づかない
・認知障害などによる安全の判断の見誤り
・催眠剤や向精神薬など薬剤のい副作用による足元のふらつき、意識の不鮮明など
2.転倒予防の方法
・転倒の危険性を課題分析して、今までの転倒の履歴と転倒する要因、その状況を具体的に調査検討する
・転倒を起こしやすい環境要因を整備する
→照明、床、手すり、薬剤、家具の配置など

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2015.05.04 07:37 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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身体の健康管理についてご紹介します。

介護職員にみられる腰痛は、椎間板ヘルニアと腰痛症が多い。

椎間板ヘルニア
椎骨(ついこつ)と椎骨の間の椎間板に断続的に強い力が加わり、椎間板の中心部にある・髄核(ずいかく)が飛び出して神経を圧迫することにより、腰痛や足の先にかけてしびれや痛みを生じる。

腰痛症
・医学的には、特に異常となる病気が認められないのに腰に痛みを感じる総称。
・原因として、悪い姿勢を長時間続けていたり、筋肉が緊張し疲労が積み重なって起こると考えられている。

腰痛予防対策
・ボディメカニクスの活用
・中腰の姿勢を長時間とらない
・コルセットや幅広ベルトの着用
・作業前の体操や福祉用具の活用


腰痛体操
・筋腹筋・腸腰筋の屈筋と、腰背筋・大殿筋(だいでんきん)の伸筋を強めるようにする。

ボディメカニクスの原則
1.重心を近づける
2.重心を低くする
3.基底面積を広くし重心線が基底面の中にあるようにする
4.下肢などの大きな筋群を使う
5.小さくまとめる
6.支持面積を広くする
7.水平に引く

職場における腰痛予防対策指針
・重量物の取扱いについて、人力のみにより取り扱う重量は、満18歳以上の男子労働者は概ね体重の4割以下にするように努めることが明記されています。


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2014.02.01 07:45 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(2) |
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介護従事者の心身・健康管理について、ご紹介します。

こころの健康
1.情緒的健康:自分の感情に気づいて表現できる
2.知的健康:状況に応じて適切に考え、現実的な解決策ができる
3.社会的健康:他人や社会と建設的でよい関係を築ける

「介護労働者の労働条件・仕事の負担についての悩み、不満等」
  ~平成23年、介護労働安定センター実施(複数回答可)~
1.仕事内容の割に賃金が低い 44%
2.人手が足りない 40%
3.有給休暇が取りにくい 36%
4.身体的負担が大きい 31%
5.休憩が取りにくい 29%
6.業務に対する社会的評価が低い 29%
7.精神的にきつい 29%
8.夜間や深夜時間帯に何か起きるのではないかと不安 20%


燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)
・緊張の持続を強いられ、かつその成果が現れにくい仕事や職業についた人に多く見られる。
・仕事への気力を失って心身ともに疲れ果てた状態をいう。
・さまざまなストレスにより、憂うつ感や意欲低下、倦怠感や頭痛などの症状が2週間以上続く場合、うつ病が疑われる。
・うつ病による休業は長期化しやすく、再発も多い。

介護職自身が健康な心身状態を維持することは、良質の介護を提供するために、必要不可欠な条件といえる。良質な介護活動が順調に行われるためには、介護職自身の健康管理がとても重要になる。


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2014.01.31 09:40 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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介護している家族の苦悩について、ご紹介します。

介護している家族の4つの苦しみ
1.24時間、気の休まるときの無い介護で、心身ともに疲労に陥っている。
2.家庭生活が混乱している。
3.先行きに大きな不安がある。
4.苦労が周りの人に分かってもらえず孤立無援の思いでいる。


家族への対応の基本
・家族の介護方法を尊重することが大事。

レスパイトケア
・家族が介護を続けていくために、本人から離れて、家族が一時的に休息する時間がとれるように支援すること。

介護保険サービスを利用したレスパイトの方法
1.在宅サービス
・デイサービス(通所介護)
・ホームヘルプサービス(訪問介護)
2.ショートステイ(短期入所生活介護)
3.施設、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

介護教室
・認知症について正しい知識をもち、上手な介護の方法を学ぶ。

認知症の人の家族会
・全国各地で実施され、地域における重要な社会資源のひとつ。
・地域包括支援センター、社会福祉協議会、市町村保健センターなどが主催するものや介護する家族同士が集まって開催するものがある。

ピアカウンセリング
・家族介護者同士がカウンセリングを行うもの。
・ピアとは仲間という意味で、同じ悩みをもつ者同士が集まって、悩みを打ち明けたり、問題を乗り越えた経験談を話しあったりする。

家族へのエンパワメント
・家族が本来もっている力を出せるように支援すること。

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2014.01.30 10:40 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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介護実施における連携について、ご紹介します。

1.多職種連携(チーム・アプローチ)
・異なる専門性をもつ多職種がチームとなって、利用者を支え合う。互いの専門職としての能力を活用することにより、効率的なサービスを提供できる。
・多職種がそれぞれの専門職の視点で情報収集やアセスメントを行い、目標や方針を共有し、それぞれが自分の専門性を発揮して、総合的な援助を行う。
・多職種が連携するチームを組むためには、互いの専門機能を理解していることが前提となる。

チームのメンバー
医師・歯科医、看護師、栄養士、管理栄養士、ケアマネジャー、介護福祉士、社会福祉士、理学療法士、福祉用具専門員、家族、近隣の人、ボランティアの人たちも含む。

2.地域連携
・地域連携は、生活している場やその地域で、利用者の求める生活を支援するために行う。
・地域連携は、チーム・アプローチを具現化するための方法のひとつと言える。
・地域連携を行うためには、地域にある各種機関について理解することが前提となる。

地域連携に関わる機関
公的機関
・市町村、福祉事務所、保健所、保険センター、地域包括支援センターなど
医療機関
・病院、診療所、在宅療養支援病院、地域医療支援病院など
福祉施設
・介護保険施設、障害者支援施設、居宅介護支援事務所など
その他
・民生委員、社会福祉協議会、NPO、ボランティア、地域住民など

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2013.12.09 09:13 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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介護過程とその展開について、ご紹介します。

介護過程
介護過程は、利用者の望む生活を実現するという介護の目的を達成するために、専門知識を活用して行う客観的な思想過程。

アセスメント
・情報収集の際、利用者の全体像をとらえるための観察が重要。
・利用者の状況は、主観的情報と客観的情報から捉える。
・ニーズを明らかにするに当たっては、利用者のセルフケア能力を判断することが大切。

個別援助計画の立案
・個別援助計画を作成する場合、利用者の意思を尊重することが重要。
・個別援助計画の目標は、実現可能なものであり、具体的に表現されることが望ましい。
・個別援助計画は、利用者と家族に説明し同意を得る。

支援の実施
・実施においては、自立支援、安全と安心、尊厳の保持の視点を意識する。
・実施の際の利用者の反応や状況の変化を客観的には把握して記録する。
・実施に際しては、他職種との連携が重要。

評価・個別援助計画に位置付けられた目標達成の時期に、ひとつひとつの目標に対して行う。
・実施した介護サービスの内容を分析し、ケアの適切性を評価する。
・支援の効果につていの評価は、日常生活動作(ADL)の改善のみではない。

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2013.12.08 08:00 | 介護 | トラックバック(-) | コメント(0) |