
歩けない人のリハビリテーション
歩けない人のリハビリテーション
→座位生活、離床を基本に、さまざまな生活上の工夫を加え、生活上の環境を整備する
・関節可動域や筋力を維持し、できる限り座位生活を送ることを目的とした援助
・廃用症候群の予防という観点からも、リハビリテーションは重要
関節可動域訓練
→痛みへの配慮が大事
・患者の痛みへの反応を見ながら、徐々に動かせる範囲を広げる
・訓練は、ゆっくりと繰り返し、毎日行うことが大切
・なるべく本人が動かす自動的訓練が原則だが、意識レベルの低い場合、介護者が動かす(多動的訓練)
筋力増強訓練
→残存するすべての筋肉を、可能な限り維持することが大切
・腕は足だけでなく、首や脊柱、臀部などの筋肉も維持できるよう訓練する
座位生活の訓練
→座位は食事の際に取り入れると、誤嚥を防ぐことにも有効で、食事摂取の意欲も向上する
・ギャッジベッドや車いすを活用し、座位を保持することは体幹や頸部の筋力維持にも有効
※長期に渡って臥床していた人が座位訓練を始めると、起立性低血圧が生じることがあるので注意を要する
移乗動作訓練、車椅子の介助
→車椅子からベッドへの移乗動作訓練により安全性を向上し、自立を目指す
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廃用症候群を予防するリハビリテーション
1.拘縮の予防、改善
・良肢位の保持
・体位変換
・関節可動域訓練(ROM訓練)
2.褥瘡の予防、改善
・良肢位の保持
・体位変換
・関節可動域訓練(ROM訓練)
3.筋委縮、筋力低下の予防、改善
・体位変換
・関節可動域訓練(ROM訓練)
・筋力増強のための訓練
・日常生活動作の励行
・趣味、レクリエーション活動
良肢位の保持
→できるだけ拘縮をつくらないような予防的な姿勢で、関節がその位置で動かなくなった場合、ADLに最も影響の少ない肢体の位置を保持する
→良肢位は、本人に苦痛がなく、全身の筋がリラックスできる姿勢
体位変換
→2時間ごとに仰臥位(仰向け)から側臥位(横向き)、腹ばいなどに姿勢をかえる
→寝たきりであっても、できるだけ座位を保つ
→歩けなくても手すりを使って立位を保持する
関節可動域訓練(ROM訓練)
→可能な範囲で関節を動かす訓練
筋力増強訓練
→機能の残る全ての筋力を維持するための訓練
→誤用症候群を起こしやすいので、方法の選択やリスクチェックを十分行う
日常生活の励行、趣味・レクリエーション活動
→生活の中で、日常生活動作を中心に一定の運動量を保つことで筋委縮を防ぐことができる
→趣味・レクリエーション活動も、筋委縮の予防効果がある
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リハビリテーションの障害となる問題
リハビリテーションの際に配慮すべき障害
(前回から続く)
4.嚥下障害
→嚥下障害があると、呼吸困難や肺炎などにつながる場合があるため、食事のケアなどの際には配慮が必要
5.感覚の障害
→ものに触れている感覚や、痛み、手足の動作の知覚についての感覚に障害のいある症状で、脳卒中や脊髄疾患によって起こる場合がある
・感覚の障害があると、ADLや歩行が困難になるほか、手足の位置がよく確認できないまま運動を行い、転倒事故などにつながる危険もある
・重度の感覚障害になると、火傷、褥瘡などがあっても気づかず、感染症を合併することがある
6.不随意運動
→本人の意思に関係なくさまざまな動作をしてしまう症状で、多発性脳梗塞、パーキンソン病、小脳の疾患などにより現れる
・ADLや歩行が困難となり、また、うまくやろうと意識したり緊張したりすると、余計に不随意運動が強くなることが多いため、精神的ストレスの原因になる
7.痛み・しびれ
→以下に示す痛みやしびれは、リハビリテーションを行うのに障害となる
・肩関節亜脱臼:麻痺のために筋の緊張が低下している場合に合併しやすい
・肩手症候群:肩と手の関節の痛みを伴う運動制限および循環障害が特徴
・視床痛:脳の視床に出血や梗塞がある場合に起こる合併症
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リハビリテーションの障害となる問題
リハビリテーションの際に配慮すべき障害
1.知的低下・精神面の障害
→認知症、意欲低下、うつ病などは、リハビリテーションの意義や目的を理解できなかったり、運動をする意欲がない場合があるので、各症状に合わせた対応が必要となる
2.失行・失認
→失行や失認によって、ADLに障害が出たり、リハビリテーションの目的に沿った運動や動作が困難な場合があるので、各症状に合わせた対応が必要となる
※失行とは、四肢の運動が可能であるにもかかわらず、意識的な動作や運動がうまく行えなくなること
※失認とは、意識障害や視力、聴力、触覚などの感覚機能の障害はないのに、対象となるものの意味が理解できなくなること
失行・失認により日常生活上に現れる症状
・下着の上げ忘れ、シャツの裾の始末が雑
・服を上手に着ることができない
・洗濯物などがうまくたためない
・整理整頓がうまくできない
・歯磨きやひげそりなどの際、左側が雑になる
・食卓などで、しょうゆなど共有のものが見つけられない
・食卓などで、右隣の家族の分に手を伸ばしてしまう
・新聞や本が上手に読めない
3.言語障害
→言語障害があると、運動中の痛みなどを訴えるの困難なため、思わぬ事故につながることもある
言語障害の種類
・構音障害:舌、唇、咽頭、軟口蓋などの構音器官の麻痺、筋肉の障害などによって起こる
・失語症:脳卒中の後遺症など大脳の言語障害の損傷が原因で起きる。話すこと、聞いて理解すること、読み書きなどの能力に障害のある状態で右片麻痺に合併することが多い
(次回に続く)
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各種リハビリテーションの役割と連携
各種リハビリテーションの役割と連携
1.入院リハビリテーション
→治療の必要な疾患や嚥下障害などの合併症があり在宅での健康維持が困難な場合に、介護療養型医療施設に入院し、リハビリテーションやケアを活用する」
2.外来リハビリテーション
→障害や疼痛などの症状の軽減、機能や生活能力の維持を目的に、診療所や病院の外来に通い、診療やリハビリテーションを受ける。個別的な対応が可能
3.通所リハビリテーション
→自立生活の獲得・維持を目的に、日常生活上、必要不可欠な健康と体力の維持・増進に加え、基本動作やADLの自立を図る。また、さらに活動的な生活を目指してIADLへの取り組みも行う
4.訪問リハビリテーション
→基本動作能力訓練や日常生活動作訓練などに対する訓練・指導が中心。必要に応じて環境整備や福祉機器の導入、介助方法の指導も行う
また、各種の社会資源と連携し、利用することで、リハビリテーションをより効果的にすることができる
・福祉用具・住宅改修などの利用
・配食・入浴・移送サービスなどの利用
リスク管理
→リハビリテーションを行うにあたり、予測されるリスクをチェックし、事故防止に努める
・疾病や障害の確認
・バイタルサイン
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介護保険とリハビリテーション
介護保険で行われるリハビリテーション
→障害が比較的安定した生活期(維持期)に実施されるもの
・高齢者の自立生活を支援することを目的に、体力や機能の維持もしくは改善、生活環境の整備、社会参加の促進、介護負担の軽減を図る
リハビリテーションの分類
1.急性期リハビリテーション
→疾患・リスク管理に重きを置き、廃用症候群の予防を中心として行う
・期間:発症から約1ヶ月
2.回復期リハビリテーション
→疾患・リスク管理に留意しつつ、ADLの改善を中心に能動的、多彩な訓練を集中的に提供する
・期間:発症から最大8ヶ月
3.生活期(維持期)リハビリテーション
→急性期および回復期リハビリテーションが終了し、生活機能の維持もしくは向上を支援する
・期間:上記以降
介護支援サービスでは、障害を総合的に捉え、リハビリテーション専門職などと協議し、改善に向け目的を明確にした計画を立てることが重要
要介護別の重点目標
1.要支援1・2
→要介護化の予防に重点をおいた予防的リハビリテーション
2.要介護1・2
→ADL、IADLにおいて何らかの自立を図る自立支援型リハビリテーション
3.要介護3・4・5
→ADLの自立が不可能な場合、主に介助者の負担を軽減するための介護負担軽減型リハビリテーション
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リハビリテーション
リハビリテーションの定義
→能力障害あるいは社会的不利を起こす諸条件の悪影響を減少させ、障害者の社会的統合を実現することを目指すあらゆる措置を含むもの
→障害者を訓練してその環境に適応させるだけでなく、障害者の直接的環境および社会全体に介入して彼らの社会統合を容易にすることも目的とする
→障害者自身、その家族、そして彼らの住む地域社会はリハビリテーションに関係する諸種のサービスの計画と実施に関与しなければならない
リハビリテーションとは、障害があっても人間らしく生きることを支える全ての専門的技術
リハビリテーションの最終的な目標は、社会的自立をし、全人間的復権を得ること
高齢者のリハビリテーション
→QOLを高めるための援助を行うため、障害を多角的に理解し、総合的な援助を提供する
リハビリテーションの考え方
→残存能力を活用し、可能な限り本人の力で行う
→介護の現場では、できない部分を介助する姿勢が大事
→自助具や福祉用具を活用したり、環境を整備することによって確実に動作が行えるようになり、安全性も増し、介護者の負担も減る
リハビリテーションを行うにあたっては、高齢者本人だけでなく、家族にも、その目的や重要性を理解してもらう必要がある
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