訪問看護

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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ターミナル期患者の看護

家族へのかかわり
・ターミナル期にある患者をケアする際、患者とその家族を一単位の援助対象ととらえることが大切である
・家族の中の1人ががんになるということは、家族全体に強い衝撃を与える
・ときに、患者本人よりも家族の受ける衝撃の方が大きい場合もあり、専門家による精神的なサポートが必要になる場合もある
終末期の家族のニーズ
・患者の状態を知りたい
・患者の側にいたい
・患者の役に立ちたい
・感情を表出したい
・医療者から受容と支持と慰めを得たい
・患者の安楽を保証してほしい
・家族メンバーより慰めと支持を得たい
・死期が近づいたことを知りたい
・患者-家族間で対話の時間を持ちたい
・自分自身を保ちたい
悲嘆への援助
・悲嘆には、予期悲嘆と死別後の喪失悲嘆とがある
・予期悲嘆とは、死別が近い将来に必ず起こるという事実がある場合、その死別を予期として嘆き悲しむこと
・喪失悲嘆とは、死別によって起こってくる悲嘆のこと
・ターミナル期の患者をもつ家族に対しては、死別を予期して嘆き悲しむ予期悲嘆への援助を行っていく
・家族が患者の死を受け入れられるよう、気持ちの準備を始める援助を行う
・患者との死別後に家族が前向きに生きていけるように、家族を支えることも大切である

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2018.11.28 05:00 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ターミナル期患者の看護

チームアプローチ
・患者がもつ多様なニードを満たしていくためには、チームでの取り組みが不可欠である
・在宅ターミナルケアにおいて、訪問看護師は多職種の中でも患者・家族と接する時間が多い
・ターミナル期では、患者の急変や時間単位による病状の変化をとらえる必要があり、訪問看護師が多職種間のコーディネーターの役割を担う必要がある
・タイムリーに話し合いの場をセッティングし、患者と家族が残された1日1日を安楽に充実して生きられるように援助することを目標に、お互いの役割を確認し合う時間をもつことが必要である
在宅での看取り
・終末期から臨死期にかけて患者の症状は変動し、ときに予期せぬ突然の病態の変化により、急変に陥る場合もある
・在宅での看取りを迎えられるためには、家族へのサポートは欠かせない
・患者に今後予測される状況、死へとどう向かっていくかを説明し、家族の恐怖と不安を軽減するように努めることが大切である
看取りと医師の関係
・医師の診療後24時間以内に患者が死亡した場合は、死亡時に改めて診療することなく死亡診断書が交付される
・診療継続中であるが24時間を超える場合は死後に診察し、死因が診療していた疾病であると認められれば死亡診断書が発行される

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2018.11.27 05:00 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ターミナル期患者の看護

痛みのコントロールの目標
・夜間に痛みなく眠れること
・安静時および動作時に痛みがないこと
鎮痛薬投与の基本原則
・経口的に、時間を決めて、除痛ラダーに沿って、個別的な量で、細かい配慮をもって行う
・鎮痛効果とそれに対する副作用を日々評価し、患者にとって最適な方法が選択できるようにする
ターミナル期でのさまざまな苦痛や症状
・全身倦怠感、食欲不振、痛み、発熱、咳、呼吸困難、不眠、浮腫、口渇
その他の症状のコントロール
・患者の生育歴、心理的・情緒的傾向、疾病に対する理解力、家庭構成、職業、結婚歴、経済状況、趣味、宗教、人間関係の持ち方、困難な事態をどのように乗り越えてきたかなどの人となりについても情報を収集する
・患者は今後どのように最後を過ごしたいのか、という考え方にこれらの要素は深く関係しており、ケアしていくうえで重要な情報である
精神的ケア
・キューブラー・ロスは、死にゆく患者がたどる心理プロセスとして、否認、怒り、取引、抑うつ、受容の5段階があると述べている
・その段階は、病状の経過とともに行きつ戻りつすると言われている
・これらの患者の揺れる気持ちの理解に努め、揺らぎに向き合う姿勢が求められる

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2018.11.26 08:44 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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ターミナル期患者の看護

在宅におけるターミナル期
ターミナル期における末期の定義
→現代医療において可能な集学的治療の効果が期待できず、積極的治療がむしろ不適切と考えられる状態で、生命予後が6ヶ月以内と考えられる段階
ターミナル期の患者
→ガン末期の患者だけでなく、高齢により全身の衰弱が著しいなど、積極的な医療による治療の見込みがなくなり、死期が近いと予測される患者
在宅におけるターミナルケア
・住み慣れた自宅で患者がその人らしく生命とまっとうできるように支援していくことが求められる
ターミナル期の特徴
・患者のQOLをできるだけ高めることが重要
・特有な身体症状の障害(全身倦怠感、食欲不振、痛み、便秘など)が、生存期間が1ヶ月以内から出現しており、これらのことを十分理解した上で患者を観察し、アセスメントすることが重要
・がんでは、強い痛みやさまざまな症状が出現し、日常生活に支障をきたす場合もあれば、高齢者がゆるやかな経過をたどって死に至る過程とでは相違がある
ホスピスの理念
→身体的苦痛のコントロールがきちんとできなければ、患者はそれ以外の側面(心理社会的問題など)には向き合えない
・痛みのほかにさまざまな症状がみられるターミナル期においては、そのコントロールが重要

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2018.11.25 07:49 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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疼痛マネジメント

関係者との連携
・主治医とは疼痛治療について十分に話し合い、情報を共有する
・薬物の種類、量、投与方法(内服、注射、貼付など)の確認
・副作用や除痛効果の評価と対応策
・薬物や必要物品はどのように調達するか
・看護師は、薬物の使用量や副作用の有無、療養者・家族の情報から痛みの状況を評価し、主治医に報告する
・看護師が家庭に訪問し、薬の管理をする居宅療養管理も実施されており、薬剤師との連携も重要である
痛みのケア
・少しでも日常性を維持しながら生活できるように援助することが心の癒しに繋がり、さらに痛みの閾値を下げることになる
・傍らにいて安らぎや安心感を提供することにより、痛みの閾値を下げる場合もあり、本人のつらさに寄り添うことが必要である
痛み緩和に有効なケア
・ストレッチや深呼吸、腹式呼吸などをしてもらい、リラックスさせる
・痛みがある場合は、痛みの場所をかばうため、周囲の筋肉がこわばるので、マッサージをしたりさすったりする
・痛みのある箇所に湯たんぽやカイロなどをあてて温める
・痛みがないときは、軽い散歩や体操などを取り入れる
・杖や車椅子、歩行器など装具や補助具を利用する
・姿勢や移動の体勢について、リハビリテーションによる専門家による工夫を取り入れる

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2018.11.24 05:00 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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疼痛マネジメント

がん性疼痛の緩和
・がん性疼痛に関しては、在宅においてもWHO方式がん性疼痛治療法に基づいて鎮痛薬を投与する
鎮痛薬投与の5原則
1.経口的に投与
・モルヒネを始めとする鎮痛薬は、経口投与とすることがもっとも望ましい
2.時刻を決めて規則正しく投与
・痛みが持続性であるときには、時刻を決めて規則正しく投与する
・頓用方式の投与を行ってはならない
3.除痛ラダーにそって効力の順に投与
・鎮痛薬を除痛ラダーにしたがって順次選択していく
・痛みが強くないときは、非オピオイド鎮痛薬を使い、必要に応じて最大投与量に向けて増量する
・非オピオイド鎮痛薬が十分な効果をあげないときは、非オピオイド鎮痛薬に追加してオピオイドを処方する
・コデインを始めとする軽度から中等度の強さに用いるオピオイド鎮痛薬が十分な効果をあげないときには、モルヒネをはじめとする中等度から高度の強さの痛みに用いるオピオイド鎮痛薬を代わりに用いる
4.患者ごとの個別的な量で投与
・鎮痛薬の適切な投与量とは、治療対象となった痛みが消える量である
・経口モルヒネについてみると、4時間ごとの反復投与における1回量が5mgから1000mg以上と患者ごとに異なる
5.そのうえで細かい配慮をする
・患者にとって最良の鎮痛が得られ、副作用が最小となるように治療を進めるには、治療による患者の痛みの変化を監視し続いけていくことが大切

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2018.11.23 05:00 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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疼痛マネジメント

痛みの観察ポイント
・痛みの判断基準は、本人の訴えを尊重する
・同じような疾患で同じような治療経過であっても、痛みは個人差が大きく、さまざまな要因が関与していることが多い
1)痛みの強さ
・本人が使いやすい疼痛スケールを選んでもらう
2)痛みの部位
・図示するとわかりやすい
・神経因性疼痛のある場合は、デルマトームも有効である
3)痛みの種類
・重い痛み、ピリッと電気が走るような痛み、ズキズキした痛みなど、どのように痛むのかを具体的に例を示して聞く
・本人が表現した言葉も取り入れる
4)痛みの緩和因子・増強因子
・痛みが楽になる、あるいは強くなるのはどんなときかを確認する
・日常生活との関連も確認できるとよい
5)日常生活への影響
・食事、睡眠、排便などに不都合が生じていないかを確認する
・疼痛への恐怖や不安といった精神的な影響も注意して観察する
6)痛みに対する本人の目標
・痛みがないことが最も望ましいが、痛みがあっても普通に生活するには苦がない程度にコントロールされていることが望ましい
・夜間に眠れる、トイレ歩行できるなど、痛みのコントロールに対して具体的に目標を設定する
・本人と会話ができない場合は、家族からの情報だけでなく、本人の表情や態度、しぐさから貴重な情報が得られるので見落とさないようにする

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2018.11.22 05:00 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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疼痛マネジメント

痛みとは
→主に局所性、神経性、心因性などに分けられ、その発生原因はさまざまである
・痛みは、本人が訴えているときにはいつでも存在すると言われており、その訴えが最も信頼できる指標である
・痛みには、身体的、精神的、社会的、スピリチュアル的な要因が互いに関連しあい、全人的な痛みとして現れているため、そのまま受け止めることはできない
・痛みは、日常生活に重大な影響を及ぼすことが多い
・痛みにより、立つ、歩く、座るなどの日常生活動作ができなくなったり、食欲がなく、栄養が摂れなくなったりすることもある
・仕事や社会活動に参加できなくなり、経済的にも影響が出てくる
・夜間の睡眠がとれなくなり、日中でもイライラしたりふさぎこんだりと精神的にも影響が出てくる
・痛みには、外科的切開や骨折、ねんざ、狭心症、急性胃腸炎、感染症など、原因がわかり、治療により消失する急性疼痛と、がんやがんの骨転移によるものなどの慢性疼痛とがある
・在宅では、痛みが生じたときの対応が医療従事者ではない家族にゆだねられることが多いため、事前に十分な情報を提供する必要がある
・主治医とは疼痛治療について十分に話し合い、情報を共有するようにする

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2018.11.21 09:00 | 訪問看護 | トラックバック(-) | コメント(0) |