
認知症の疑いが生じた場合、認知症専門に診療している病院の「もの忘れ外来」を受診して下さい。
受診すると、問診に加え、全身の診察(内科、脳神経系)を受けます。
その他、認知機能検査、血液検査、脳の画像検査、脳脊髄液検査なども行われます。
受診するときは、ご本人だけでなく、ご家族が付き添うことが大切です。
なぜなら、ご本人の日常生活の様子をよく知っている家族からの情報は、適切な治療方法を選択するのにとても重要になります。
認知症と診断されると、治療が始まります。治療には、「薬物療法」と「非薬物療法」の2種類があります。
薬物療法に使用されている薬は、今のところ、認知症そのものを治療する効果はありません。あくまでも症状の進行を遅らせるに過ぎません。
一方、非薬物療法は、文字通り、薬を使わない、リハビリテーションのような療法で、主なものを以下に示します。
回想法 思い出話しなど、昔の出来事を語り合う
音楽療法 音楽を聴いたり、歌を唄ったりする
絵画療法 塗り絵や絵画を描いたりする
園芸療法 畑を耕したり、花や野菜を育てる
化粧療法 化粧をしたり、着物の着付けをする
アニマルセラピー 犬、猫、小鳥など動物と触れ合う
バリデーション スタッフが共感して接し、コミュニケーションをとる
これらの療法は科学的に治療効果が証明されているわけではありません。ご本人が楽しく取り組むことで、多くの刺激を受け、認知症の進行を遅らせる効果は期待できます。
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認知症は、脳の機能障害により、日常生活に支障を来たす状態のこと。
「アルツハイマー病」、「レビー小体型認知症」、「血管性認知症」の3つが代表的です。
この他にもありますが、認知症の8割は、上記の3つに該当します。
1.アルツハイマー病
症状は、「もの忘れ」から始まり、病気が進行するにつれ、日時や場所が分からなくなり、日常生活に支障を来たします。認知症の中で、最も多い病気です。
病気のメカニズムは、脳の「海馬(かいば)」という部分の神経細胞が減っていき、徐々に縮んでいきます。その後、脳全体に萎縮が広がり、さまざまな症状がでます。
2.レビー小体型認知症
症状は、もの忘れの他に、うつ症状や睡眠時、悪夢を見て暴れることがあります。また、実在しない物や人が見える幻視や、パーキンソン症状が現れることもあります。
「パーキンソン症状」とは、
歩行が小刻みで前かがみとなり、つまずきやすくなる
動作が緩慢になる
声が小さくなる
などを指します。
病気のメカニズムは、大脳皮質などの神経細胞に、「レビー小体」と呼ばれるたんぱく質を主成分とする物質がたまることにより、認知機能が低下する病気です。
3.血管性認知症
症状は、もの忘れなどの認知機能障害の他に、無気力、手足の麻痺や言語障害が起きます。
病気のメカニズムは、脳卒中が原因となり認知機能が低下する病気です。
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今回は、認知症ライフバートナーについて、ご紹介します。
「認知症ライフパートナー」とは、
認知症の人に対して、これまでの人生や生き方、価値観を尊重し、日常生活をその人らしく暮らしていけるよう、本人や家族に寄り添い、サポートできる人のことです。
そのためには、
1.認知症やそのケアに関する基本的な知識や技術を身につけている。
2.対象者の心理を理解してコミュニケーションを図ることができる。
3.適切なアクティビティを用いたプログラムを選び、実践できる。
4.本人や家族に寄り添い、その生活を活性化する支援できる。
といった素養が必要とされます。
また、ここでのアクティビティでは、特に、昔からの生活で馴染み深い遊びであったり、日常生活の中で、意識することなく自然に体や手を使うこと、脳を活性化するようなプログラムが用いられます。
こうしたアクティビティは、ただ実践するだけでは、あまり効果的とは言えません。
場面、場面において、本人の「出番」や「役割」をつくることがプログラムを継続していく上で、とても重要になってきます。
本人とケアワーカーの両者が共に楽しんで取り組むことで、脳の活性化、心身の機能維持、生きがいや生活の質(QOL: Quality of life)の向上につながることが期待できます。
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認知症介護の原則について、ご紹介します。
その前に、認知症の定義と診断基準は以下の通りです。
認知症の定義
「獲得された知的機能が後天的な脳の器質的障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活が営めなくなっている状態で、それが意識障害のないときに見られる」
認知症の診断基準
1.記憶障害が認められる
2.認知障害がひとつあるいは複数認められる
3.記憶障害、認知障害により、社会生活上、職業上、明らかに支障をきたしており、以前の水準から著しく低下している
4.記憶障害、認知障害はせん妄の経過中のみにおこるものではない
上記4つのすべてが認められる場合、認知症と診断される。
ここで間違いやすいのは、
「CTやMRIによる画像データは診断基準に含まない」
点です。
認知症介護の原則(1)
家族や周りの人たちが、「認知症は病気が原因にある」という意識を持つ
→考える手助けをする
無視する、バカにする、叱る、教育しようとすることは、最も認知症の方を傷つける
認知症介護の原則(2)
いつもと違う出来事で混乱する
→できるだけ同じ環境で過ごせるようにする
2つ以上のことが重なるとうまく処理できない
→ひとつずつこなすことで、できることはまだまだある
自尊心を傷つけない、急がせない、驚かせない
認知症介護の原則(3)
認知症介護に、完全さ、完璧さを求めてはならない。
→ベストよりもベターな介護を目指す
嫌がることは行わない
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認知症を予防するために、いろいろな方法が提案されています。
具体的には、どうすればいいかという例をご紹介します。
1.余暇の過ごし方
運動(有酸素運動)
・前頭葉や海馬の血流、代謝をよくする
・高血圧やコレステロールのレベルを下げる
・海馬の脳細胞が新生される
知的活動
・脳細胞同士のネットワークが強化される
社会的ネットワーク
・人とよい関係を保つ
要するに、「頭と体を使って人と一緒に楽しもう!」
2.食生活
腹八分目
・食べ過ぎは老化を促進し、脳にも悪影響を与える
野菜、魚を中心とした食事
・1週間の中で、魚と肉の割合は、7:3
・緑黄色野菜と果物(ビタミンE・C、βカロチン)
・豆類(葉酸)
お酒
・赤ワイン(ポリフェノール)
和食の注意点
・塩分過多、カルシウム不足
水分不足に注意する
要するに、「おいしくよく噛んで食べよう!」
3.考え方・社交性
結晶性知能
・人間らしい豊かで幸せな社会生活を営む上での根本といえる知能・認知機能
・情報を統合して理解する能力・分析力・判断力・コミュニケーション能力などの総合的知能
人とうまくやっていくときに、最も必要とされるメタ認知
・自分が考えていることや思考パターンをもう一人の自分が認識すること
・自分が何を知っていて、何が分かっていないのか
要するに、「一日、一日を前向きに取り組んでいきましょう!」
ということです。
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高血圧は、脳卒中を引き起こす原因となります。
高血圧を改善するには、「食生活」、「運動」、「睡眠」の3つを見直すことが必要です。
食生活
食生活で最も重要なことは、塩分を控えることです。
血圧の高い人は、一日の塩分摂取は6グラム未満を目標にします。
肥満も高血圧の原因になるので、低エネルギーを心がけましょう。
運動
運動は、ウォーキングといった有酸素運動を一日30分ほど行います。
具体的には、1分間の心拍数が90から110になる運動が望ましく、
最初の10分を早足で歩いた後、5分はゆっくり歩く
と無理なく出来ます。
一般に、有酸素運動は、肥満解消と不眠改善に効果があります。
睡眠
睡眠中に目覚めることなく、深い眠りを得ることが質のよい睡眠の条件。
基本は、日中は活動的に過ごすことです。
起床時間と就寝時間を一定にし、生活リズムを整えることが有効です。
また、睡眠時無呼吸症候群という病気があると睡眠の質を損ないます。
その他
たばこは、交感神経を刺激して血圧を上げやすくします。なるべく控えるか禁煙することが望ましいです。
お酒を飲み過ぎると、眠りが浅くなり、眠っている時間が長くても、睡眠の質はよくありません。
寝る前にお酒を多量に飲む人は、特に起床前後の交換神経の働きが活発になります。その結果、「早朝高血圧」になりやすくなります。
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家庭での血圧の測り方をご紹介します。
家庭血圧は、十分リラックスして、朝と晩に2回ずつ測ります。
その際、注意する点を以下に示します。
朝、測るとき
起床後、1時間以内に測る。
心筋梗塞や脳卒中は、起床後、1時間以内に起きることが多いため、この時間内の血圧を把握しておく。
トイレは済ませておく
膀胱(ぼうこう)に尿がたまっているときは、交感神経が活発になるため、血圧が高めに出やすい。
食事前、降圧薬を飲む前に測る
一般に、食事をすると血圧は上がり、降圧薬を飲むと血圧は下がります。従って、食事前に測っておきます。
夜、寝るとき
夜の血圧測定は、入浴後や飲酒後でも、必ず、寝る直前に測ります。
上記の注意点を守り、血圧を測る習慣をつけると、自分の血圧リズムが分かります。1週間のうち、基準値を上回る日が5日以上あるときは、医師に相談して下さい。
次に、仮面高血圧の原因は、3つのタイプごと、病気、ストレス、生活習慣が影響します。
夜間高血圧の原因
心不全、腎不全がある
自立神経に傷害がある。
睡眠時無呼吸症候群や不眠がある
早朝高血圧の原因
動脈硬化が進行している。
多量飲酒の習慣がある。
睡眠時無呼吸症候群や不眠がある
ストレス性高血圧の原因
仕事のストレスがある
身体的ストレスがある
育児や介護のストレスがある。
仮面高血圧が疑われる方は、早めに医師に相談することをお薦めします。
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高血圧について、ご紹介します。
以下に示す基準値を超えた状態が続くことを、高血圧と言います。
・家庭血圧の基準値は、135mmHg / 85mmHg
・診察室血圧の基準値は、140mmHg / 90mmHg
また、高血圧は、以下の3つのタイプに分類されます。
持続性高血圧
家庭血圧、診察室血圧の両方とも、基準値を超えている状態
白衣高血圧
家庭血圧は正常だが、診察室血圧は高い状態
仮面高血圧
診察室血圧は正常だが、家庭血圧は高い状態
この仮面高血圧は、さらに以下の3つに分類されます。
・夜間高血圧
睡眠中も血圧が高い状態が続く。
・早朝高血圧
起床前後の血圧が、基準値を超える。
・ストレス性高血圧
ストレスが原因で高血圧になる。
3つのタイプに分けられる高血圧ですが、最も注意を要するのは、仮面高血圧です。診察室血圧が正常な値のため、気付きにくいのが理由です。
家庭で毎日、血圧を測定すると、以下のメリットがあります。
日常生活での血圧が把握できる。
高血圧のタイプが分かる。
降圧薬の効果の判定に役立つ。
降圧薬を服用する前と後の血圧の値を知ることで、薬の効果が把握できる。
合併症のリスクを予測できる。
一日の中で、高いときと低いときの血圧を比較します。この差が大きいほど動脈硬化が進んでいて、合併症を起こすリスクが高いとされます。
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血圧とは、心臓から送られた血液が血管の壁に与える圧力のことです。
血圧は、心臓の収縮と拡張により変動し、「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2種類があります。
「収縮期血圧」が「上の血圧」、「拡張期血圧」は「下の血圧」と、呼ばれています。
血圧は、食事やストレスに影響されやすく、一日中、変動しています。
健康な方の場合、活動中の血圧は高く、就寝中は低くなります。
血圧は、交感神経と副交感神経からなる自律神経により調整されます。
具体例を以下に示します。
起きているとき
交感神経が優位になります。
体を動かすには、体内の臓器が多くの血液を必要とするため、交感神経が心臓の心拍数を増し、十分な血液を送り出すため血圧も上がります。
その結果、体が活動的になります。
寝ているとき
副交感神経が優位になります。
安静にしているときは、多くの血液を必要としないため、副交感神経が心拍数を減らし、血圧も下がります。
その結果、体は休まります。
次に、血圧の基準値についてご紹介します。
家庭で計った血圧を「家庭血圧」、医療機関で計った血圧を「診療室血圧」と呼びます。
・家庭血圧の基準値は、135mmHg / 85mmHg
・診察室血圧の基準値は、140mmHg / 90mmHg
家庭血圧の基準値は、診察室血圧の基準値よりも低く設定されています。これは、家庭ではリラックスしているため医療機関で計る値より低く出るからです。
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日本では、平成12年(2000年)4月1日に、「介護保険法」が施行され、公的な介護保険制度によるサービスが始まりました。
この介護保険制度が導入された背景にある要因をご紹介します。
1.家族構成の変化
戦前は、主に、親の老後の世話は、子供達がみるのが慣例でした。実際には、娘や嫁が、家事に加えて親の介護や世話をしていました。ところが、戦後、三世代同居のような大家族から、夫婦と子供、もしくは夫婦だけといった核家族へ変わっていきました。また、外で働く女性も増えたため、かつてのように、家族だけで親の介護をするのは難しくなってきました。
2.高齢者世帯の増加と少子高齢化
日本は、世界有数の長寿国ですが、出生率は下がり続けています。その結果、老人は多いが子供は少ない、いわゆる「少子高齢化」の社会です。老夫婦だけの家族が増え、高齢者が高齢者の介護をする「老老介護」も増えています。
3.高齢者医療費の増大
高齢になれば、体の具合いも悪くなり、医者にかかる機会も増えます。入院患者の高齢化も進んでいて、自宅で介護を受けられなかったり、自宅そのものが無い人は入院し続けているのが現状です。本来は入院する必要の無い方が、上記の理由で入院している状態を「社会的入院」と呼びます。つまり、高齢者の医療費の増加を抑え、社会的入院をなくしていくことも、解決すべき問題と言えます。
4.福祉制度の変更
かつての「老人福祉制度」は、市町村の措置制度(行政処分)であったため、サービスは画一的でした。現在の「老人保健制度」は、医療だけでなく、予防や機能訓練なども提供しています。複数のサービスから好きなものを選ぶことも可能となりました。
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脳卒中の再発予防について、ご紹介します。
脳梗塞は、10人にひとりが1年以内に再発、2人にひとりが10年以内に再発しています。
くも膜下出血は、発症後に治療を終えれば、ほとんど再発しません。
脳出血は、正確なデータはありませんが、脳梗塞同様、再発する可能性が高いです。
従って、脳梗塞と脳出血は、一度、発症したら、生涯に渡って治療を続ける必要があります。
再発を予防するには、脳卒中自体の治療と脳卒中の原因となった病気の治療を両方行います。
血管が詰まる動脈硬化の原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、メタボリックシンドロームなどです。
これらの生活習慣病は、生活習慣の改善と薬物による治療となります。
特に、脳出血の再発予防に関しては、血圧のコントロールが必須です。
また、脳梗塞の再発予防に関しては、血栓ができないようにする抗血小板薬や抗凝固薬を飲み続けることになります。
但し、注意を要することは、血栓ができないようにする薬を服用すると、血流がよくなるため、血液が固まりにくくなります。従って、出血しやすくなるとともに、出血すると止まりにくくなるのです。
そのため、出血しやすい人、脳出血の経験者、胃潰瘍のある人、血小板が少ない人、肝臓が悪い人には、上記の薬の使用は向いていません。
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3つに大別できる脳卒中の治療法をご紹介します。
1.くも膜下出血の治療
脳動脈瘤の再破裂を防ぐための、開頭クリッピング術。
脳動脈瘤に血液が流れ込まないように、脳動脈瘤の根本に金属製のクリップをかけて出血を止める。開頭して頭蓋骨の一部を外す手術のため、患者への負担が大きい。
血管の内部を治療する、血管内治療。
血管内治療は、脚の付け根からカテーテルを挿入する。破裂した脳動脈瘤まで通し、プラチナでできたコイルを脳動脈瘤に詰める。但し、この治療法が受けられる施設は限られている。
2.脳出血の治療
薬での治療が主体だが、血腫が大きい場合は手術で治療する。
使用される薬
血圧を下げて、出血を止める。
脳のむくみをとる。
手術
開頭して、出血によりできた血腫を取り除く。
3.脳梗塞の治療
血栓溶解療法
血栓を溶かして、血液の流れを再開させる。但し、発症後3時間以内に限られる。
脳保護療法
壊死しかけれている脳細胞を壊死させる活性酵素など有害物質の働きを抑えて脳細胞を保護する。
抗血小板療法
抗血小板を用いて、血小板の働きを抑えて血栓ができないようにする。
抗凝固療法
抗凝固薬を用いて、血液中にフィブリンという繊維生成を防ぎ、血栓ができないようにする。
抗脳浮腫療法(こうのうふしゅりょうほう)
血栓が詰まった部分のまわりがむくむと、脳細胞が圧迫されて症状が悪化する危険性があるため、むくみの原因となる水分を取り除く。
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脳卒中は、脳内の血管が破れたり、詰まることが原因で起こる病気です。
脳卒中は、「くも膜下出血」、「脳出血」、「脳梗塞」の3つに分類できます。
このことでもお分かりだと思いますが、脳梗塞は脳卒中のひとつです。
ちなみに、「脳梗塞」は、さらに、「ラクナ梗塞」、「アテローム血栓性脳梗塞」、「心原性脳塞栓」の3つに分けられます。
脳卒中には、主な5つの症状があります。
頭痛
過去に経験したことのないくらい激しい頭痛が起きます。
麻痺、しびれ
顔、腕、足など、体の片方に麻痺やしびれが生じます。
視野が欠ける
視野が欠けて見えます。左右どちらの目で見ても、せいぜい半分しか見えません。
言語障害
ろれつが回らなくなり、言葉がうまくしゃべれなくなります。
めまい
バランス感覚を悪くなり、うまく歩けなくなります。
これら5つのうち、ひとつでもあれば、脳卒中の恐れがあります。
しかも、「昨日までなんともなかったのに、朝、起きたら異常だった」というように、ある日、突然、襲われます。
脳卒中も、肥満、喫煙、過度の飲酒、食事、運動など生活習慣との関わりが深い病気です。
また、家族に脳卒中を発症したことがある人がいると、脳卒中を発症するリスクは高まります。
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今回は、認知症の方が利用できる介護保険サービスについて、まとめてみます。
先ず、前提として、
「65歳以上で、認知症と診断され、要介護認定を受ける」
ことが必要です。
選択肢としては、
「在宅(居宅)サービス」
「施設サービス」
のふたつに分かれます。
「在宅(居宅)サービス」は、
1.訪問介護(ホームヘルプ)
2.通所介護(デイサービス、デイケア)
3.短期入所介護(ショートステイ)
4.福祉用具貸与
5.訪問入浴介護
6.訪問看護
7.訪問リハビリテーション
「施設サービス」は、
1.特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
2.介護老人保健施設
3.介護療養型医療施設
上記のサービスとは別に、認知症の方だけが利用できるサービスがあります。
「地域密着型サービス」
1.認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)
2.認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
3.小規模多機能型居宅介護
4.夜間対応型訪問介護
65歳未満の「若年性認知症」の方は、65歳以上の認知症の方と同じサービスを受けることができます。しかし、若年性認知症の方にふさわしいサービスは、まだまだ少ないのが実情です。
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今夜放送された、NHK教育テレビの「バリバラ~障害者情報バラエティ~」を見た感想を書きたいと思います。
今夜は、「ここが変だよ!の第2弾」で障がい者に接するときの健常者による思い込み行動が特集されました。
そのうちのひとつ、視覚障害の方のエピソードをご紹介します。
全盲のFさんは、病院の待合室で待っていました。
「診察室へお入りください」と看護師さんの声がしました。
Fさんは、声だけでは分からないので、「どこですか?」と尋ねました。
すると、看護師さんは、「こっち、こっち」とパンパン手をたたき始めました。
Fさんは、「わしは、犬か!」と憤慨したが、手のなる方へ進みました。
そこへ、「なんてことしてるの!」と、看護師長さんが飛んで来ました。
Fさんは、「ようやく普通に介助してくれるか」と安心するも、
「こうやるのよ」とFさんのベルトを掴み、そのまま引っ張って診察室へ連れて行った。
Fさんは、「本当の犬になったみたい」と思いました。
これは、大きな病院の眼科で、実際に経験したことだそうです。
「手をたたくのもベルトを掴まれるのもイヤなら、どうするべきなのか」とパネラーが質問しました。
Fさんは、「案内(先導)する人の肘を持たせて欲しい。もし、分からなければ、どうすればいいかを聞いて欲しい」と答えました。
やはり、傷がい者ご本人が、どのようなことを望んでいるかを聞くことは大切なことだと思いました。
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今回は、男性介護職員の見た目について、個人的な意見も交えてご紹介します。
たいていの介護施設で、男性介護職員は重宝されます。
その理由として、そもそも介護職員の数が、女性の方が多く、男性は少ないことがあります。
また、グループホームといった認知症の施設では、利用者の大半が女性です。
ここで、女性のご利用者になってみてください。
出来れば、若くてイケメンのジャニーズのタレントさんのような男性介護職員のお世話になりたいと思いませんか。
全員とは言いませんが、見た目が「若くてかわいい」男性職員は人気があります。
では、男性職員の年齢が若くない場合、40歳以上ではどうでしょうか?
この場合、見た目が、子ども(息子)に見られると、人気者になれます。
逆に、見た目が、旦那(ご主人)を想像させる方は、人気を得るのは難しいです。
これは、某介護業者のグループホーム担当の人事課の方がおっしゃっていたことです。
但し、お話し上手で、一緒にいて楽しく感じられる方でしたら問題ありません。
ジャニーズに対して、吉本の芸人さんのようなタイプも十分、人気者になれます。
これも、個人差があるので、絶対に当てはまるわけではありません。
「そんなもんかぁ」ぐらいに読み流して頂ければ幸いです。
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そもそも、「介護」とは、どういう仕事でしょうか。
あえて定義をすると、
「身体的に障害がある方や、老化による衰えのある方に、食事、入浴、排泄(はいせつ)といった身の回りの世話をすること」
と言えます。
表面的な動作、役割だけからみれば、誰にでもできるように思えます。
しかし、介護職のプロに求められることは、それだけではありません。
職業として介護を専門とする者の役割とは、
「どんな重い障害のある方に対しても、それぞれの利用者が自然な支援の中で、自分なりに納得した日々を送れるよう生活を整えること」
にあります。そのためには、
利用者に意思決定や選択が出来る環境を作らねばなりません。
具体的な例をあげます。
利用者の排泄(トイレ行為)後や入浴後、着ている服装に関し、
「ポロシャツは、ズボンの中に入れまするか、外に出しますか」
といった些細なことを、プロの介護職なら、きちんと尋ねなければなりません。
介護者が、「ズボンの中にいれておけばいい」と勝手に判断してはいけないのです。
私の経験では、こういったことは、家族の介護を経験されていた方によく見受けられます。
家族の介護は、毎日のことであり、しかも、職業ではありません。
自分の両親に食事介助をして、報酬をもらうことはないでしょう。
どうしても、面倒をみてあげている、と上から目線の態度になりがちです。
もちろん、家族の介護をしている方が、全て、そうだとは言っていません。
私の経験では、「そういった傾向のある方が多い」と感じているだけです。
誤解のなきよう、お願い致します。
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一般に、「認知症は治らない」と言われていますが、実は、正しくありません。
認知症は、他の病気が原因で起きることがあります。その場合、他の病気を治療することにより、認知症状が改善されることもあります。
以下に、代表的な「治る認知症」をご紹介します。
正常圧水頭症
脳脊髄液(のうせきずいえき)が過剰に作られたり吸収されにくくなり、脳室が拡大する病気です。記憶障害、歩行障害、尿失禁といった症状が現れます。治療法としては、脳室にたまった脳脊髄液をカテーテルを挿入して吸い取ります。
慢性硬膜下血腫
転倒などにより頭蓋内に出血する病気で、記憶障害、物忘れといった症状が現れます。手術で血腫を取り除けば、認知症状は改善します。
脳腫瘍
頭痛、めまい、けいれんといった発作で発覚しますが、物忘れの症状が現れることもあります。脳の腫瘍が良性の場合、手術により腫瘍を取り出すことにより、認知症状が改善したり、完治することもあります。
甲状腺機能低下症
もの忘れや意欲低下が生じます。症状が認知症に似ていますが、認知症ではありません。
甲状腺ホルモンが低下する病気のため、甲状腺ホルモンを補充することで症状は改善します。
アルコール依存症
お酒を飲み過ぎる人が禁酒することにより、認知症状が改善することがあります。
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今回は、私の個人的な意見を書きたいと思います。
私は、これまで認知症対応型デイサービスとグループホームに勤務しました。
介護は、肉体労働というイメージがある反面、記録作業も膨大にあります。
一般に、介護の4大記録と呼ばれているのは、
1.介護サービス計画書(ケアプラン)
2.フェイスシート
3.業務日誌
4.ケース記録
ご利用者に関することだけでも、
血圧、体温などの健康状態、
入浴の様子(外傷の有無)
排泄回数
食事の内容と摂取状況
服薬の有無
静養の有無
施設での様子
次回ご利用の確認(早出、延長、泊まりなど)
送迎時間の確認
ご家族への連絡
その他、
ひやりハット
事故報告書(転倒、脱園など)
会議議事録
研修報告書
など。
あくまでも、私が勤務した施設での経験ですが、これほど記録作業があるにもかかわらず、全て手書きで記録しているのに驚きました。
つまり、コンピュータ化されていないのです。
特養や老健といった大型施設では、通信LANが組まれ、パソコンによる管理だと、介護職員基礎研修の講師の方がおっしゃっていました。
デイサービスの管理ソフトというのも市販されていますが、かなり高額です。
フリーソフトを利用したり、エクセルとワードでしのぐことも可能です。
ただ、職員全員が使いこなすまでには、時間がかかりそうです。
私としては、簡単に使える安価な介護施設の管理ソフトを利用して、日々の記録作業の負担が軽減できることを望んでいます。
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一般に、「認知症は治らない」と言われていますが、実は、正しくありません。
認知症は、他の病気が原因で起きることがあります。その場合、他の病気を治療することにより、認知症状が改善されることもあります。
以下に、代表的な「治る認知症」をご紹介します。
正常圧水頭症
脳脊髄液(のうせきずいえき)が過剰に作られたり吸収されにくくなり、脳室が拡大する病気です。記憶障害、歩行障害、尿失禁といった症状が現れます。治療法としては、脳室にたまった脳脊髄液をカテーテルを挿入して吸い取ります。
慢性硬膜下血腫
転倒などにより頭蓋内に出血する病気で、記憶障害、物忘れといった症状が現れます。手術で血腫を取り除けば、認知症状は改善します。
脳腫瘍
頭痛、めまい、けいれんといった発作で発覚しますが、物忘れの症状が現れることもあります。脳の腫瘍が良性の場合、手術により腫瘍を取り出すことにより、認知症状が改善したり、完治することもあります。
甲状腺機能低下症
もの忘れや意欲低下が生じます。症状が認知症に似ていますが、認知症ではありません。
甲状腺ホルモンが低下する病気のため、甲状腺ホルモンを補充することで症状は改善します。
アルコール依存症
お酒を飲み過ぎる人が禁酒することにより、認知症状が改善することがあります。
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「治る認知症」の中に、「アルコール依存症」があります。
今回は、特に、「女性のアルコール依存症」について、ご紹介します。
アルコール依存症は、男性より女性の方がなりやすいそうです。その理由と背景を以下に挙げます。
体格や肝臓は、男性より女性の方が小さい。
お酒を飲みながら料理を作る(キッチンドランカー)主婦が多い。
・料理には1~2時間かかり、その間、飲み続ける。
・ひとりで作ることが多く、誰も注意する人がいない。
介護や子育てのストレス発散のために飲酒する。
・子育て中は、大人の話し相手がいない。
厚生労働省が定める多量飲酒とは、アルコール量が1日平均60グラム。
上記のアルコール量を計算する式は、
お酒の量 x アルコール濃度 x 0.8
です。この値が、60を超えると、多量飲酒に相当します。
例えば、アルコール濃度6%の缶チュウハイ(350ml)を4本飲むと、
350ml x 0.06 x 0.8 = 16.8
これを4本飲むと、16.8 x 4 = 67.2
この値は、60を超えているので多量飲酒です。
次に、アルコール依存症かを判断するチェックリストをご紹介します。
過去6ヶ月遡って、お答え下さい。
・お酒を飲まないと寝付けない。
・医師から控えるように言われた。
・飲むまいと思っていても、つい飲んでしまう。
・量を減らしたり、やめようと試みた。
・飲みながら仕事、家事、育児をする。
・自分の仕事を他人がするようになった。
・「飲まなければいい人」と言われる。
・うしろめたさを感じる。
「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト女性版」より
8問中、3つ以上当てはまると、アルコール依存症の疑いがあるそうです。 あなたは、大丈夫ですか?

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前回の続きです。
次に、救急車が到着するまでにすべきことをご紹介します。
横向きに寝かせて、ベルトなど体を締め付けているものがあれば緩めて下さい。
明らかに麻痺がある場合が、麻痺側を下にして寝かせて下さい。
救急車が到着したら、異常が現れたときの様子、症状、既往症などを伝えて下さい。
すでにご紹介したように、脳梗塞は発症してから3時間以内の治療が、後遺症を残さないために必要です。
救急車を呼ぶべきか否かを迷ったら、「顔」、「腕」、「言葉」の3つをチェックして下さい。
救急車の搬送により、病院に到着すると、医師による治療が始まります。
発症して3時間以内であれば、「t・PA(アルテプラーゼ)」という薬を投与するのが一般的です。
実際には、検査や診断に1時間程度かかるため、発症後、2時間以内には、病院など医療機関に到着する必要があります。
統計によると、この条件を満たし「t・PA」治療が受けられるのは、脳梗塞の患者さん全体のうち2~3割に過ぎません。
現実には、7~8割の患者さんは、3時間を越えてしまうのですが、その要因を以下に示します。
脳梗塞であることに本人も家族も気付いていなかった。
様子を見ていて救急搬送するのが遅れた。
自家用車で近所の病院へ行った後、専門の医療機関へ搬送され、その分、余計に時間がかかった。
従って、脳梗塞による後遺症を残さないためには、救急車を呼ぶべき3つの予兆を、普段から把握しておくことが大切になります。
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私も、かつて、デイサービスに勤務していた頃、朝、お迎えいったご利用者が、いつまでたっても起床しなかったことがあります。
ご家族に話しを聞くと、「昨夜、寝るのが遅かったので、今日は、まだ眠いのかもしれない」と言われました。
そのときは、「それでしたら、目が覚めたらお電話下さい。改めて、お迎えに参ります」と言って、次のご利用者のお迎えに行きました。
その後、施設に起床したとの電話がかかって来て、お迎えに行きました。このときは、「いつも起きている時間なのに、この日だけは起きない」という事例です。
ところが、実際には、発作を起こしていたり、起きているのに声かけに反応しないこともあります。
そこで、今回は、脳梗塞の疾患がある、もしくはその疑いがある場合、救急車を呼ぶべき兆候をご紹介します。
1.顔の片側がゆがんでいないか
「いー」と発声してもらい、口元をチェックする。口角の高さに差がある場合は、片麻痺の恐れがあり、脳梗塞の可能性が高い。
2.片側の腕がだらっと下がっていないか
両方の手の平を上に向け、両腕を同じ高さにして前に伸ばす。そのとき、どちらか一方の腕がだらっと下がる場合、脳梗塞の危険性がある。
3.ろれつが回らず、話しができなくないか。
「らりるれろ」と発声してもらう。うまく発音できなかったり、言葉が出にくい場合、脳梗塞を発症している可能性が高い。
上記3つの症状のうち、ひとつでも当てはまれば、迷わずに救急車を呼んで下さい。
次回に続く。。。
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前回の続きです。
6.説得しない
認知症の方は、記憶機能に障害が生じるため、いくら丁寧に説明したり、説得しても、すぐに忘れてしまいます。ところが、感情をつかさどる記憶の場所は別にあるため、しっかりしています。つまり、健常者が感じるのと同様、「嫌な経験」はいつまでも心に残ります。
7.一生懸命指導したり、教育しようとしない
認知症の方は、物忘れをする病気のため、教育、指導は役に立ちません。教えた瞬間忘れてしまうのですから、覚えなさいということが無理です。ここに介護者に必要な辛抱強さの有無が現れます。
8.訴えを頭ごなしに否定しない
意味不明な独り言は妄想や幻想の影響かもしれません。そんなときでも、きちんと訴えを聞くことが大切です。とりあえず、きちんと話しを聞いてもらっただけでも認知症の方は安心します。
9.簡潔な言い方をする
認知症の方に話しかける場合、出来る限り簡単ないい方で、分かりやすく、しかもひとつのことだけを伝えます。一度にふたつの話しをすると大抵、混乱してしまいます。
10.ひとりの人間として尊重する
認知症の方は、感情面についてはしっかりしていることが多いです。こども扱いすることなく、ひとりの大人の人間として尊厳を護ることが大切です。
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家族に認知症の方がいる場合、どのように対応したらよいかという「認知症ケアの10ヶ条」というのがあります。
特別な技術は必要ありませんが、認知症の方の症状をよく理解し、介護する者が辛抱強く合わせていくことが必要です。
1.安心感を与える
認知症の方が、いつ怒られるのかと不安な気持ちで暮らしていたらよい環境ではありません。目を見て、ゆっくり話し、うなずいたり微笑むことも大切なことです。
2.普通の人と同じよう接する
病人扱いせず、普通の人間として接することが肝心です。認知症の方は物忘れの症状が顕著に現れるため、記憶障害をフォローするやさしい対応が望まれます。
3.プライドを傷つけない
認知症の方も、それまでの人生経験と誇りがあります。従って、プライドを傷つけるような言動は慎みましょう。介護者が思っている以上にプライドが残っていることが多いので要注意です。
4.失敗を責めない
認知症の方が失敗したとき、叱責するのはやめましょう。「大丈夫です」「心配いりません」など、不安を取り除く声かけがよい対応です。
5.叱ったり命令してはいけない
認知症の方は、同じ間違いを繰り返すことがよくあります。子どもと違い、学習効果がないため、叱っては逆効果となります。介護者には、温かく見守る気持ちが大切です。
(次回に続く。。。)
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一年前のことですが、保育所と高齢者施設を合体させるというニュースが報じられました。
つまり、子供と高齢者が同じ施設内に入り混じるということ。
これまで、縦割り行政の弊害で、上記2施設の併設は認可されませんでした。
昨年春、初めての試みとして、実現する運びとなりました。
「江東区、保育と介護の複合施設を6月開設」
東京都江東区は6月、保育園と高齢者向け介護の複合施設を開く。園児と高齢者の交流スペースを設けるほか、季節行事を共同で催すことを検討している。地域の子供と高齢者がふれ合う機会を作ることで、街づくりの拠点にする。日本経済新聞 電子版(2012/4/25)より引用
これまで、このような試みは、試験的に行われたことがあります。
そのとき、信じられないようことが起きました。
歩行不能で寝たきりのおばあさんが布団で寝ていました。
すると、よちよち歩きで、今にもころびそうな子供が近づいて来ました。
そのおばあさんは、子供に気が付きました。
布団に寝ていたおばあさんは、むっくと起き上がりました。
それから立ち上がって、よろけていた子供を抱きしめました。
「火事場の馬鹿力」のようなものでしょうか。
子供の危険信号が、おばあさんの本能を呼び起こしたのでしょう。
園児と高齢者の相性がよいことは言うまでもありません。
法改正して、保育園と高齢者施設の合併が認可されることを切に望んでいます。
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今回は、以前、私がデイサービスに勤務してた頃の困ったことをご紹介します。
その日、私は、車椅子のご利用者を、ご自宅へお送りすることになりました。
夕方、車椅子ごと送迎車両に乗り込んで、施設を出ました。
約束の時刻より5分ほど前に、到着しました。
車椅子を車両から降ろし、玄関のベルを押しました。
何度か押しましたが、反応がありません。
その後、施設長に、自宅に着いたが、誰もいらっしゃらないと電話で伝えました。
施設長は、「折り返し電話をするから、そのまま待機するように」と指示されました。
しかし、どう見ても、家に人気が感じられません。
私は、車椅子のご利用者に、「もうしばらくお待ち下さい」と、お願いしました。
私が不安だったのは、ひょっとしたら、お帰りの時刻が違うのではないか。
もしくは、本当は、お泊りの約束だったのではないか。
などなど。(そこはお泊りもできるデイでした)
15分ほど経つと、訪問ヘルパーさんが2名、車で乗り付けました。
「どうもすみません。遅くなりました」
私は、ホッとしました。
すかさず冷静さを取り戻し、「いえ、大丈夫ですよ」
結局、送り迎えヘルパーさんが約束の時間より遅く到着したのです。
無事にご利用者をご自宅にお送りでき、安心しました。
デイに勤めていたときも、毎日、いろいろなことが起きました。
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今回は、認知症に対する薬の分類についてご紹介します。
1.向認知症薬
認知症の中核症状に効果のある薬を「向認知症薬」と言い、「ドネペジル」が、一般的です。
この「ドネペジル」とは、一般名で、商品名「アリセプト」は、よく知られています。
この薬は、日本の製薬会社「エーザイ」が開発した、我が国最初のアルツハイマー型認知症治療薬です。
ただし、この薬は、認知症を治す効果は無く、病気の進行を遅らせるものです。
2.向精神薬
うつ状態、幻覚、妄想、不安、興奮といった精神症状に効果のある薬を「向精神薬」と言い、さまざまな薬があります。
現実には、暴力や徘徊を抑えるために、投与されるケースが見受けられます。
3.降圧剤、糖尿病薬、高脂血症薬
脳血管性認知症の原因には、高血圧、糖尿病、高脂血症があります。
この3つに症状対する薬、降圧剤、糖尿病薬、高脂血症により、進行を遅らせたり、改善させたりすることができます。
最近では、これらの薬は、アルツハイマー型認知症にも有効とされています。
4.その他の薬
漢方薬の中にも、認知症の中核症状や周辺症状に有効とされるものがあります。
また、脱水、貧血、甲状腺機能低下症に効果のある薬もよく投与されます。
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女優の天海祐希さんが45歳という若さで心筋梗塞を発症したと報じられました。
この心筋梗塞とは、動脈硬化などにより血管が詰まり、心臓の細胞の一部が壊死(えし)する病気です。
代表的な症状は、
胸がしめつけられる痛みを感じる
のどの奥に食べ物が詰まった感じがする
冷や汗が出てきて、体全体がピンチな状態になる
心筋梗塞の引き金となる動脈硬化の原因は、生活習慣によるものが多い。
具体的には、喫煙、夜更かし、暴飲暴食、不眠、運動不足、高血圧、不規則な生活など。
これまで心筋梗塞を発症した方は、アナウンサーの徳光和夫さん、俳優の西田敏行さん、特に、サッカー元日本代表選手の松田直樹さん(享年34)は練習中に急性心筋梗塞に襲われ、そのまま帰らぬ人になったという例もあります。
心筋梗塞は女性より男性の方が3倍かかる病気で、45歳の女性が発症するケースは珍しい。
15年前、40代で心筋梗塞を発症した女性に、経験談をお尋ねしました。
仕事で徹夜が続いており、発症する半年前から、只ならぬ疲労感があった。
過労とストレスが重なり、胸、背中、肩の痛みが続いていた。
病院に到着して助かった後、医師から、
「あなたは過労死するところだったんだよ」と言われたそうです。
15年が経った今でも、再発予防のため2種類の薬を飲み続けています。
心筋梗塞という病気は、一度、発症すると、一生、付き合わないとならない病気。
女性は男性に比べ心筋梗塞に気付かないケースが多いのは、女性特有の更年期障害と間違われる可能性が高いため。
心筋梗塞を早期発見するためには、普段から、かかりつけの医師と相談し、45歳前後で、冠動脈CT検査を受けることが重要です。
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介護の現場では、「尊厳」という言葉がよく出て来ます。
別の言い方をすると、「プライバシーの保護」に相当すると思います。
私自身、介護職に携わる者として、理想と現実にギャップを感じます。
以下に、いくつか例を挙げます。
施設管理側の都合によるサービス提供
例)入浴を午前中に終わらせるよう指示される
例)夕方、早い時間からの夕食提供
安全優先を口実にした身体拘束
例)落下防止のため、ベット柵の4点止め
例)転落防止のため、車椅子への拘束
人間ではなくモノを扱うかのような作業
例)流れ作業的な入浴介助
例)羞恥心を無視した排泄介助やおむつ交換
など。
これらは、決して、私が日常業務で行っているわけではありまぜん。
一般的に、このようなことが行われていることもある、という意味です。
くれぐれも、誤解のなきようお願いします。
平成17年の介護保険法改正では、
「尊厳を与えるケアの徹底」
を最上位の目標に置きました。
具体的には、
1.自己決定権を基礎にした精神的自立を尊重する
2.ひとりひとりの状況に対応した個別ケアを行う
3.人生の継続性を重視し、住み慣れた地域の中で安心してケアを受けられるシステムを整備する
理想の介護として、
身内の人ほどの思い入れや介入はできないし、すべきでもない。
しかし、できるだけご利用者の意思や気持ちを汲み取るケアが望ましい。
と言えます。
もっと簡単に表現すると、
「自分がケアされる立場だったらどうか」
を常に考えることです。
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