
幻視がある場合の対処例をご紹介します。
レビー小体型認知症は、多くの方に、実際には存在しないものが見える「幻視」の症状が現れます。
この場合、見えているものは実在していない物であることをきちんと説明しましょう。
理解してもらえると、ご本人の不安が取り除けることがあります。
実際の例では、「布団の上に大勢の人が立っていて、自分の寝る場所がない」と訴える方に対し、上述の説明をしたところ、安心することが出来ました。
別の方は、説明しても、布団の上に人が立ち続けていると訴えました。
その方は、幻視に、「どいてください」と頼んだところ、布団の上の人たちが端に寄ってくれて、安心して寝ることができたというケースもあります。
認知症の症状は、ひとりひとり、みな違います。
基本は、お話しにきちんと耳を傾け、症状を観察することで、ケアの手がかりを得ることに役立ちます。
また、介護している家族は、地域の「認知症家族会」などに参加し、さまざまな症状や、効果的なケアを知ることも大切です。
なぜなら、介護者の対応が不適切な場合、認知症の進行を早めたり、介護者が疲弊することもあるからです。
適切なケアにより、認知症の方が生活しやすくなれば、結果として、介護するご家族の負担も軽減します。
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認知症が進行していくと、日常、行っていた動作が分からなくなります。
例えば、「トイレに行くことが出来ない」とか、「お風呂の入り方が分からない」など。
すでにご紹介したように、認知症の症状は中核症状とBPSDに分けられます。
「妄想」といったBPSDが起こる背景には、「物忘れ」などの中核症状があるため、生活しづらいといったご本人の思いが隠れています。
従って、中核症状に対応したケアが、結果としてBPSDの軽減に繋がります。
認知症ケアにおいては、この点をきちんと理解することが非常に大切です。
また、進行した認知症に対しては、「困難になったこと」を「出来るようにするケア」が必要です。
なぜなら、ケアによって困難になったことが出来るようになると、ご本人の自信となり、次の活動を生む力になるからです。
具体例をふたつ、ご紹介します。
アルツハイマー病でよく見られる「失認」の症状がある人は、玄関やお風呂に敷いてあるマットの上を歩けなくなることがあります。
床と違う色のマットが谷底に見え、その上に足を踏み出すと転落してしまうという恐怖感に襲われているようです。
この場合、マットを取り除くか床と同じ色のマットに替えると改善できることがあります。
次に、同じく「失認」の症状のある人は、白い茶碗に白いご飯を盛ると、茶碗とご飯が一体化し、ご飯が入っていないと錯覚してしまいます。
この場合、茶碗の内側が色付きのものに替えたり、ふりかけを白いご飯にかけることで、茶碗とご飯をきちんと認識することができるようになることがあります。
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BPSD(Behagical and Psychological Symptoms of Dementia)は、以前、「問題行動」と呼ばれていましたが、今では、「認知症の行動・心理症状」と呼びます。
このブログでは、BPSDをそのまま使用することにします。
BPSDには、ものとられ妄想、意欲低下、徘徊、興奮、焦燥感などが含まれます。
これらは、周囲の家族などが困る原因になることが多く、介護する側に負担がかかりやすい症状です。
例えば、徘徊などが起こる背景には、患者さんの中核症状による「生活のしずらさ」が隠れています。
従って、中核症状に対応したケアを行うことが、BPSDの軽減につながります。
ものとられ妄想の場合、中核症状によるもの忘れがあるため、通帳を置いた場所を忘れたり、通帳を動かしたことを忘れたりして起こります。
通帳を探しているうちに、不安や焦りが募り、「誰かが通帳を盗んだ」という妄想が現れます。
その際、最も近くで介護している家族が犯人扱いされることもよくあります。
この場合、介護している人が盗んでないことを伝えても、大抵、納得しません。
通帳を一緒に探すなどの対応で、安心させると妄想が軽減することがあります。
次に、意欲低下は、脳の障害により、何をすればよいのか分からなくなるために起こります。
以前は活動的だった人が、外出を嫌うようになり、一日中、ボーっとして過ごすといった症状です。
この場合、昔、遊んだ記憶があるおもちゃなどを用意し、自然に手が伸びると遊び始める
ことができるようにするといった工夫が必要です。
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認知症の症状は、中核症状とBPSDの2つに分けられます。
中核症状は、脳の障害が原因で起こるもので、認知症の基本となる症状です。
中核症状の代表的な6つを以下に示します。
1.記憶障害
認知症の初期段階では、ものを忘れるというよりも、覚えられなくなります。
例えば、「話しを聞いてもすぐに頭の中から消えていく」感じです。
2.見当識障害
自分がどこにいるのか分からなくなり、現在の状況を把握できなくなります。
例えば、自宅にいるにも拘わらず、「家に帰る」と訴えたりします。
3.実行機能障害
物事を整理し順序立てて実行することが難しくなります。
例えば、「料理の手順が分からない」と訴えます。
4.失行(しっこう)
いつも行っていた日常行動が、行いにくくなります。
例えば、「家のカギが開けにくく、できないことだらけだ」などど訴えます。
5.失認(しつにん)
目で見えている物が何なのか理解できなくなります。
例えば、食べられないモノを、「これは食べられますか」と尋ねたりします。
6.失語(しつご)
モノの名前がなかなか出てこなかったり、言葉の意味が分からなくなります。
例えば、「あれ、あれ」などと、代名詞を多用したりします。
これらの中核症状に、患者さんの性格、心と体の状態、生活環境など、様々な要因が影響すると、BPSDが現れやすくなります。
BPSDについては、次回、ご紹介します。
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認知症と診断されたら、どのようにすればよいでしょう。
今のところ、病気そのものを完治する治療薬がないため、ケアなどで患者さんの生活の質を維持することが重要視されています。
認知症ケアの基本は、患者さんが何をしたいかを理解し、その思いに沿って対応することです。
これが適切なケアにつながる重要なポイントです。
そのためには、患者さん、ご家族、医師や介護職員などが、患者さんに関する情報を共有しておくことが必要です。
この情報共有がうまくなされていると、認知症が進行しても、患者さんに合ったケアプランを立てやすくなります。
認知症の家族にとって大切なのは、認知症という病気をよく知ることです。
また、家族だけで介護を抱えこまないことも大切で、積極的に介護保健制度を利用しましょう。
それには、市町村の介護保険担当課に利用を申請し、調査員による訪問調査を受けます。
介護が必要と判定されれば、介護サービスが受けられるようになります。
介護で困った場合、各市町村の地域包括支援センターに相談して下さい。
認知症は、患者さん自身が症状を自覚し、つらい思いをしていることがよくあります。
認知症を本人に告げるか否かは難しい問題ですが、患者さんが自分の病気を知って受け入れると、よりよいケアにつながることもあります。
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アルツハイマー病は、認知症の中で、最も多く、全体の約6割を占めます。
アルツハイマー病は、「アミロイドβたんぱく」が脳内に、異常に蓄積します。
次に、「タウたんぱく」が異常に溜まり、脳の神経細胞に障害が起きます。
その結果、認知機能が低下し、やがて、日常生活に支障を来たすようになります。
残念ながら、現在、アルツハイマー病を治す治療法はありません。
しかし、症状を改善する方法はいろいろあり、その中心となるのは、「薬物療法」や「ケアとリハビリテーション」になります。
薬を使うと、もの忘れの症状を改善し、認知機能の低下を遅らせることができます。
また、適切なケアにより、BPSD(周辺症状)を起こりにくくしたり、QOL(生活の質)をよい状態に保つことができます。
アルツハイマー病の最大の危険因子は、加齢です。
加えて、体質、生活習慣などさまざまな要因が影響して発病すると考えられています。
そのため、アルツハイマー病を確実に予防できるわけではありません。
食事や運動など生活習慣を改善することは、アルツハイマー病の予防法のひとつとです。
一日30分の有酸素運動を週に5日程度続けた人は、脳内のアミロイドβたんぱくの蓄積が少ないという研究結果もあります。
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今回から、改めて、「認知症」とはどんな病気かをご紹介したいと思います。
「認知症」は、脳の機能障害で記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障が生じている状態を指します。
代表的な認知症は、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症の3つです。
このほかにも原因となる病気はありますが、認知症の約8割は、上記の3つが占めています。
認知症は症状や進行の仕方が病気によって異なるため、適切に対処するには、それぞれの病気の特徴をよく知ることがとても大切です。
認知症は、脳の病気が原因で、認知機能障害が起き、もの忘れから始まることが多いです。
その後、もの忘れからさらに認知機能が低下すると、日付や場所が分からなくなっていきます。
このとき、わずかに認知機能が低下し、もの忘れがあるけれども、日常生活には支障を来たしていない段階を、軽度認知障害と言います。
多くの場合、認知症における認知機能の低下は、突然、起こるわけではありません。
一般に、認知症は、徐々に進行していく病気です。
従って、現在では、認知症とは言えない開度認知障害の段階で専門医を受診して、適切な治療を早期に始めることが必要だと考えられてます。
しかし、本人に認知症と告げるかは、ガン同様、なかなか難しい問題です。
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熱中症にならないよう、梅雨時に、暑さに強くなる「夏の体」を作る方法
1.暑くなる前の、朝夕に散歩する。(暑くなったら避ける)
2.熱い風呂でたくさん汗をかく。(週2回は、しっかり汗をかく)
一般に、熱中症になった方は、以下の傾向あります。
・助かる方は、すぐ良くなる
・亡くなる方も、すぐ亡くなってしまう
つまり、どこかに生死の境があり、それを見分けて応急処置をすることが非常に大事。
次に、街中で、熱中症で倒れた人を見かけたときの対応
1.意識を確認する
2.呼びかけに応じたら涼しい場所へ避難する
3.水を与える場合、周りの人が飲ませるのではなく、自分で飲んでもらう
熱中症の重症度を見分ける方法は、自分で水が飲めるかどうか
・自分で水が飲めるということは、意識がしっかりしているということ
・自分で水が飲めないとき、意識障害が起きていてすでに重症
最後に、熱中症を防ぐため、暑さを避ける方法をご紹介します。
1.屋外では、日陰を選んで歩く
→日傘をさす、帽子をかぶるなど、直射日光を避ける
2.服装を工夫する
→黒系素材を避け、襟元はなるべく緩める
3.朝のうちに打ち水をする
→気温が低い時間に行うと効果が持続する
→気温が高い時間に行うと、かえって蒸し暑くなる
4.ブラインドやすだれをたらす
→日光から間接的に受ける輻射熱も暑さに関係する
→効果的に使用し、窓から入る太陽光を遮断する
5.扇風機やエアコンを使う
→エアコンは設定温度に注意し、28℃を超えないようにする
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高齢者が脱水症になりやすい理由を以下に示します。
・高齢者は暑さを感じにくいため、暑いところに長時間いる。
・高血圧、糖尿病、心臓病、腎臓病などの薬を服用していると脱水しやすい。
・暑さによる食欲減退で、食事からの水分補給が不足しがちになる。
・高齢者は、筋肉量が低下し、腎臓機能も低下するため、成人より体液を蓄えにくい。
一般に、体内水分量は、成人で60パーセント程度、高齢者は50パーセント程度です。
高齢者の「かくれ脱水」を防ぐ、正しい水分補給の方法
・一度にたくさん水を飲むと、一気に出てしまうので、1時間おきにコップ半分程度の水を飲むようにする。
・スポーツドリンクより、元々は医療用に使われていた「経口補水液」を飲むのがよい。
次に、熱中症の重症度を見分ける方法は、
・自分で水が飲めるか否か
・視点が合わない
・返事をしない
・変なことを言う
適切な熱中症の応急処置を以下に示します。
1.涼しい場所へ移動し、衣類を緩める
人を呼んで一緒に涼しい場所に運び、衣服の風通しを良くする
2.水分の補給
周りの人が水を飲ませるのではなく、自分で水が飲めるか見極める。
・自分で飲める場合、意識はしっかりしている
・自分で飲めない場合、意識障害があり重症のことが多く、直ちに救急車を呼ぶ
3.体を冷やす
首や脇の下など太い血管のある場所に、濡れタオルを当てて体を冷やす
4.足を高くして
頭痛や吐き気がある場合、足を高くして、足の血液を上半身に振り分ける
救急車で運ぶ場合、
・倒れたときの様子
・その後の症状の変化 (最初に見たときからどのように様子が変わったか)
・水分、塩分補給の有無
など、救急隊員に伝えて下さい。

脱水症とかくれ脱水について、ご紹介します。
体に必要な水分が失われ、汗を作れない状態になり、体温が著しく上昇してしまう症状を「脱水症」と言います。
通常、脱水症は、大量の汗をかいた後になることが多いものです。
しかし、家の中にいて、大量の汗をかかなくとも、脱水症は進みます。
実は、日常生活中の熱中症は、屋内で起こることの方が多いのです。
成人が、一日に失う水分量は、
尿・便 1.3リットル
汗・呼吸 1.2リットル
運動などせず、寝ているだけでも、2.5リットルは消失してしまいます。
それでは、どれだけの水分を失うと脱水症状になるのでしょう。
意外にも、脱水のボーダーラインは、体重のわずか1パーセントです。
体重が50kgの人の場合、水分量が500g減ると、脱水症状が現れます。
体の水分量が減り、脱水症の一歩手前の状態に陥っているのにも拘わらず、それに気付かず、水分補給をしない状態を、「かくれ脱水」と呼びます。
かくれ脱水が起きやすい場所
1.冷房の効いた湿度の低い部屋
2.夜間
3.運転時 (運転に限らず物事に集中し過ぎると、水分補給が疎かになりやすい)
涼しい場所にいると、水分を取らなくともいいと思う人が多いですが、気付かないうちに脱水症が進んでいる「かくれ脱水」になりやすいのです。十分、ご注意下さい。
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なぜ、「熱中症」になってしまうのか。
私たちの体内では、運動や代謝によって、常に熱が作られています。
また、異常な体温の上昇を抑えるためのシステムが備わっています。
例えば、暑いときは、皮膚にある温度センサーが温度を感知すると、皮膚表面の血管を拡張して体内の血液を集めて、外気へ触れさせることで放熱します。また、血液中の水分から汗を作り出し、汗を蒸発させることで体温を下げようとします。
この状態が、なんらかの理由で崩れてしまうと、体温が著しく上昇します。さらに、めまいや吐き気を起こしたり、脳貧血で失神することもあります。
このような状態を「熱中症」と言います。
本来、人間の体は、冬には「冬の体」、夏には「夏の体」になります。
・冬の体とは、体温が下がりにくいよう血管を収縮させ、汗をかきにくい体質
・夏の体とは、体温が上がりにくいよう血管を拡張させ、汗をかきやすい体質
暑さに対応できる「夏の体」になることを、「暑熱順化」と言います。
「暑熱順化」できない人の傾向は、
1.暑さが苦手なため、梅雨時期から、冷房を使用している
2.室内にいることが多く、外出する機会が少ない
ことが挙げられます。
熱中症患者が、一年を通じて一番多いのが、梅雨明けの時期です。
「冬の体」から「夏の体」にうまく変えることができない人は、熱中症になりやすいのです。

貧血はさまざまな原因で起こります。
代表的な貧血の原因を以下に示します。
1.鉄の不足
ヘモグロビンの成分である「鉄」の不足による貧血を「鉄欠乏性貧血」と言い、血液中の鉄に加え、体内に蓄えられた貯蔵鉄も失われます。
2.ビタミンB12の不足
赤血球の産生にかかわる「ビタミンB12」の不足による貧血は、主に自己免疫が原因の吸収不足のために怒ります。
3.葉酸の不足
「葉酸」はビタミンの一種で、葉物野菜に多く含まれています。食事をきちんと取って入れば葉酸が不足することはあまりありません。
4.関節リウマチ、ガン、感染症、腎臓病
関節リウマチなどの膠原病(こうげんびょう)、肺がん、肺炎、結核、胆のう炎などの感染症にかかると、うまく血液が作られなくなり、貧血が起こることがあります。
5.血液の病気
白血病、多発性骨髄腫などの血液の病気にかかると、赤血球が十分に作られなくなり、貧血が起こることがります。
6.老人性貧血
中高年特有の貧血に、「老人性貧血」があります。これは、ヘモグロビン濃度が、10g/dl程度の軽い貧血で、1年間以上進行することがないものです。詳しい検査でも原因となる病気がなく、日常生活に支障も生じないため、治療する必要はありません。
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さまざまな原因で起こる「貧血」について、ご紹介します。
まず、予備知識として、血液中の赤血球には、体の隅々まで酸素を運ぶという役割があります。
その赤血球には、赤い色素のヘモグロビンが含まれ、肺で酸素と結合してから、全身に運ばれます。
この赤血球やヘモグロビンが減少し、全身が酸素不足の状態になることが、いわゆる「貧血」です。
血液検査で「ヘモグロビン濃度(血色素濃度)」を調べて、診断されます。
そこで、「貧血」と診断されるヘモグロビン濃度の基準値は、
・成人男性の場合、13g/dl未満
・成人女性の場合、12g/dl未満
です。なお、65歳以上の場合、加齢の影響を加味し、11g/dl未満と、若干低めに設定されています。
貧血は、年齢が上がるにつれて増えるため、中高年によく見られる病気です。
75歳以上の人の半数以上が、貧血だと言われています。
次に、貧血が疑われるサインを、以下に示します。
・軽い動作でも動悸や息切れが起きる
・すぐに疲れる
・顔色が悪い
・常に頭が重い
・あくびがよく出る
・爪、歯茎の色が白っぽい
実際には、中高年の人が貧血に気付かないことがあります。その理由は、
・体の代謝機能が働く
→心臓が活発に動いて酸素不足を解消してしまう
・体の慣れ
→貧血はゆっくりと進行するため、体が慣れてしまう
・活発に動く機会が少ない
→走ったり、階段を上がることが少なくなる
・年のせいと思い込む
→疲れやすさを年をとったから仕方ないと割り切ってしまう
などが考えられます。
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実行機能障害とは、状況を判断して、それにふさわしい行動を遂行する能力に障害が起きることです。
初期もしくは軽度の認知症の方に現れる症状で、特に、初期のアルツハイマー型認知症には、よく見られます。
実行機能とは、具体的には、
目標を決める
→周囲や自分自身の状況を判断する
→計画を立てる
→行動する
→状況に応じて計画や行動を変更する
→一連の行動を終了する
という過程を示します。
長年、慣れ親しんだ料理でも、判断することはたくさんあります。
「何を作るかを決める」
「食材を用意する」
「切る、焼く、煮るといった調理方法を選ぶ」
「調味料を入れる」
「食器に盛り付ける」
これらの作業には、記憶、学習、判断、推測といった認知機能は不可欠です。
そのため、認知機能が低下した認知症の方に、実行機能障害が起きるのです。
実行機能障害の例として、料理を作る場合、いつもより品数が少なかったり、味付けが極端に薄いなどが挙げられます。
そこで、この場合、どこの部分に支障をきたしているか見極めます。
調味料が違っていれば、一声かけてみる。
作り方がわからないようであれば代行し、簡単な作業をお願いする。
一般に、実行機能障害の失敗を少なくする工夫としては、
「単純な目標を決める」
「複雑は状況は避ける」
「一度に複数のことを行わない」
といったことが有効です。
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地域包括支援センターは、2006年の介護保険法の改正により、地域住民の保健医療の向上および福祉の増進を包括的に支援することを目的に制度化されたものです。
地域包括支援センターの4つの役割を以下に示します。
・介護予防事業のマネジメント
・介護保険外のサービスを含む、高齢者や家族に対する総合的な相談と支援
・介護保険の被保険者に対する虐待の防止、早期発見などの権利擁護事業
・支援困難なケースを抱えるケアマネージャーへの支援
地域包括支援センターの設置主体
・事業主体は、市町村や市町村から委託を受けた法人
地域包括支援センターの人員基準
・人口2~3万人に1箇所設置することになっている(正確には、1号被保険者3~6千人に1箇所)
・基本的には、ケアマネージャー、保健師、社会福祉士の3職種が配置される
地域包括支援センターの設置基準
・実際には、中小学校区に1箇所程度、設置されている。
介護予防支援事業は、原則として、介護事業者ではなく地域包括支援センターのケアマネージャーが行うことになっていますが、外部委託は可能です。
上記の業務を担っているにも拘わらず、職員数が少ないという問題があります。
現実には、「地域包括支援センターとは、一体、何をしているのか分からない」という住民の声は少なくありません。
何か介護のことで困ったことがあれば、地元の地域包括支援センターへ行き、相談にのってもらいましょう。
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パーソンセンタードケアの具体例をご紹介します。
・認知症の人をよく知る
趣味、嗜好、生活歴、教育歴、職業歴、業績、家族関係、誇りに思うことなどを知る
→よりよい生活、コミュニケーション、介護関係を構築するための基本
・尊敬の念をもつ
生き方、誇り、仕事、家族、業績などから、その人のよい面を知り、尊厳ある人として畏敬の念を持つようにする
→自己評価やプライドを高める
・思いに沿う
生活の中でしてほしいこととしてほしくないことを見分け、それに沿った対応をする
→不快感や疎外感を少なくする
・できることに注目する
できなくなったことではなく、できることに注目し、それを活かすようにする
→尊厳やプライドにつながる
・介護者の考えを強制しない
介護者の考えに基づいた対応は、たとえ善意だとしても、認知症の人が受身となる
→積極性を引き出す
・コミュ二ケーションを工夫する
視線を合わせ、ゆっくりと分かりやすく話し、幼児言葉は使わない。手を握る、肩に手をあてるなど、非言語的コミュニケーションも取り入れる
→言語的、非言語的コミュニケーションは、パーソンセンタードケアの基本的技術
・パートナー関係を創る
介護する人、介護される人といった関係ではなく、認知症の人の意向を引き出しながら、ともに考え、工夫するといった協働の関係をつくる
→積極性やプライドを保つことになる
・意義ある生活を送る
その人の好みに合わない活動を避け、その人に意味のある活動をして頂く
→プライドを保ち、安心した生活をもたらす
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「パーソンセンタードケア(person-centered care)」とは、「その人中心のケア」という意味で、イギリスの心理学者によって提唱されたものです。
近年、認知症の人のケアの基本的な概念として注目されています。
「パーソンセンタードケア」の理念は、「認知症の人が、認知症という傷害を持ちながらもひとりの人間として生きていることとその価値を認める」というものです。
そして、その人が生きている世界を受け入れながら、思いや望みを理解し、生活環境を整備しつつ、ふさわしい個別的ケアを行うことにあります。
「パーソンセンタードケア」は、認知症の人がケアの主人公です。
具体的には、以下の方向性が示されています。
・認知症の人をよく知る
・尊敬の念を持ち、認知症で劣った人として見なさない
・認知症の人の思いにそって対応する
・できないことでなく、できることに注目する
・介護者の思いや考え方を強制しない
・障害に合ったコミュニケーションを試みる
・介護する人される人、という関係でなく、協働的なパートナー関係を創る
・その人にとって有意義な意味のある日常生活を送る
・興味のない活動に参加を強制しない
・失敗しても受け止め、補い、責めない
・周辺症状には意味があり、その原因や背景を理解し、抑えるだけの対応は避ける
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正しい口腔ケアを行うことにより、味がよく分かるようになります。
すると、食欲が出てきます。
食べられるようになると、咀嚼機能や嚥下機能が向上します。
・咀嚼(そしゃく)とは、かみくだいて味わうこと。
・嚥下(えんげ)とは、食物を飲み下ろすこと。
すると、栄養状態がよくなり元気になります。
また、口腔ケアで口腔細菌が減少すれば、
歯周病などの口腔の病気を予防できます。
口腔細菌が関係する前進の病気も予防できます。
生活の質(QOL)が向上し、生きる喜びが出て来ます。
噛むことで、歯根を覆っている膜(歯根膜)が刺激されます。
また、三叉(さんさ)神経を通じて、脳の機能が活性化されます。
脳が活性化すると、認知機能が維持されます。
運動機能が刺激され、基本的な日常動作(ADL)も維持、向上します。
要介護者向け、「5分でできる口腔ケアシステム」をご紹介します。
1.口腔ケア用棒付きスポンジで口腔粘膜をきれいにする(約1分)
2.軟毛歯ブラシで、舌をきれいにする(約30秒)
3.電動歯ブラシで、上下の歯をきれいにする(約2分30秒)
4、うがいをする(約1分)
入れ歯は、口腔ケアを始める前に外します。
総入れ歯の場合、専用歯ブラシで洗います。
部分入れ歯の場合、普通の歯ブラシで流水で洗います。
入れ歯を外した後の粘膜や歯茎は軟毛歯ブラシでやさしくこすります。
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口腔ケアとは、口の中を清潔に保つことです。
口腔内には、さまざまな細菌が生息しています。
細菌の塊の歯垢(プラーク)は、虫歯や歯周病の原因となります。
舌の表面についた白い汚れを舌苔(ぜったい)と言い、口臭の元になります。
歯垢や舌苔がたまると、味覚が衰え、食事への興味を失ったりします。
また、口臭があると、人と話しをするのが嫌いになる人もいます。
口腔内の細菌を減らすことは、虫歯や歯周病だけでなく、全身の病気の予防にも役立ちます。
口腔細菌が関連する主な病気を以下に示します。
糖尿病
ブラッシングなどで、歯周病菌が血液中に入ると、インスリンの働きを阻害する物質が血液中に増加し、糖尿病が悪化することがあります。一方、歯周病を治療すると、血糖値が下がる可能性が高まります。
感染性内膜炎
口腔細菌が、心臓の内側を覆う膜に感染して発症します。
敗血症
口腔細菌が、血液に感染すると発症することがあります。
妊娠異常
妊婦の口腔ケアを徹底すると、早産や低体重児出産が減る報告があります。
パージャー病
手足の動脈が詰まり、最悪の場合、切断することもある病気で、その原因のひとつに歯周病が疑われています。
自分で歯を磨くことができない人だけでなく健康な人にとっても、口腔ケアをきちんと行うことは、さまざまな病気を予防することに必要なことです。
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人は生きていく上で、さまざまなストレスを受けます。
ストレスと上手に向き合い処理する能力を「ストレス対処力」と言います。
ストレスと対処力の高さと死亡率の間には、密接な関係があることが分かっています。
ストレスにうまく対処できる人は、病気になったとき死亡しにくいだけでなく、病気にもかかりにくいと言えます。
ストレス対処力は、以下の3つの要素から成り立っています。
1.把握可能感
イライラや不安の原因を自分で把握し、理解することができるという感覚
2.処理可能感
自力で何とか乗り越えられると信じられる感覚
3.有意味感
例えば、「この問題が次のステップアップに繋がるものだ」ととらえ、ストレスと向き合うことに意味を見出せる感覚
問題となるのは、
・ストレスの原因を把握できない
・とても現状を切り抜けるとは思えない
・苦難と向き合っていることが無意味に感じる
といった、3つの要素がいずれも低いレベルの人たちです。
一般に、ストレス対処力の基礎は子どもの頃に形成され、特に、幼少期や思春期の人生経験が、その後、大きな影響を及ぼします。
しかし、大人になってからでも、ストレス対処力を高めることは可能です。
さまざまな人たちと交流を持ち、いろいろな問題や困難を乗り越えるために助け合う経験をもつことで、ストレス対処力は高まると言われています。
普段から、家族や友人など、信頼できる人と語らいをもつことが、健康に生きるための秘訣です。
また、高齢になっても多くの人たちと交流をもち続けることは、健康に生きるためには、とても重要です。
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睡眠不足が続いたり、睡眠時無呼吸症候群などで睡眠の質が低いと血管や心臓に悪影響を及ぼすことがあります。
一般に、睡眠時間が短くなると、動脈硬化を起こしやすくなります。
以下に、睡眠障害が招く動脈硬化の危険因子を示します。
高血圧
血圧は一日中、変動していて、交感神経と副交感神経が深く関係しています。交感神経は、日中、活動しているとき優位となり、血管を収縮させて血圧や心拍数を上げる働きがあります。副交感神経は、就寝中など安静にしているとき優位となり、心臓の働きを抑えて、心拍数と血圧を下げます。従って、睡眠不足になると、夜間も交感神経が優位となる状態が続くため、高血圧になるのです。
肥満
睡眠時間が不足すると、グレリンという食欲を増進するホルモンの分泌が増え、レプチンという食欲を抑制するホルモンの分泌が減ります。その結果、食欲が増し、肥満になります。
糖尿病
睡眠時間が短いと、インスリンという血糖(血液中に含まれるブドウ糖)の量を調整するホルモンの働きが低下し、糖尿病を発症しやすくなります。
内皮機能障害
血管の内皮細胞から、血液を固まりにくくしたり、血管を柔らかくする一酸化窒素が分泌されています。睡眠時間が短くなると、一酸化窒素の分泌量が減るため、血液が固まりやすくなったり、血管が収縮します。
睡眠障害の状態を放置すると、脳梗塞、不整脈、心筋梗塞といった「突然死」に至る病気のリスクが高まります。
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生活習慣病が多いほど、脳梗塞を発症するリスクが高まります。
脳梗塞と、特に関わりの深い生活習慣病は、以下の3つです。
1.高血圧
脳の血管や頚動脈の血管壁を傷つけ、血小板が集まり血栓ができます。
脳の血管の動脈硬化を進め、血管を閉塞し、血管を詰まりやすくします。
2.糖尿病
高血圧同様、血管の内側から傷つけ、血栓ができやすくなります。
3.脂質異常症
血管の内側から傷つけ、コレステロールが溜まり、動脈硬化を進めます。
これらの生活習慣病は、ひとつよりふたつ、ふたつより3つ重なれば重なるほど、脳梗塞を起こすリスクが高まります。
生活習慣を改善するポイント
一日の摂取エネルギー量をきちんと管理する
一日の食塩は6グラム未満にする
野菜をたくさん食べる
動物性脂肪を取り過ぎない
一日30分、有酸素運動をする
禁煙する
冬に気をつけたい生活習慣
急激な温度変化は血圧を急上昇させ、脳梗塞を起こしやすくします。風呂やトイレなどの寒い部屋は暖房器具で暖めるようにする。
暖房器具で空気が乾燥するため、脱水症状になりやすい。一日に、1リットル程度の水分を取る。睡眠中の脱水対策として、寝る前に、コップ1杯の水を飲むようにする。
過度の飲酒は血圧の変動や脱水を起こしやすいため、ビールは中ビン1本、日本酒は1合、ワインはグラス2杯までにする。
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脳梗塞の再発を予防するための薬物療法は、以下の2種類があります。
1.ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞
動脈硬化が原因で発症する場合、「抗血小板薬」を使用します。
動脈硬化が進行し、血管が傷つくと、そこを修復するために血液中の血小板が集まって血栓をつくります。「抗血小板薬」は、血小板が固まるのを抑え、血栓をできにくくします。
現在、使用されている3種類の薬を以下に示します。
「アスピリン」
・価格が安く、最も一般的な薬
・胃腸障害が起こりやすい
「クロピドクレル」
・アスピリンより強い作用
・肝機能障害が起こることがある
「シロスタゾール」
・ラクナ梗塞に使われている
・アスピリンより、脳出血のリスクが低い
・血管を保護する作用がある
・頭痛、頻脈が起きやすい
2.心原性脳梗塞
心臓に原因が発症する場合、「抗凝固薬」を使用します。
心房細動があると、心臓で血流がよどみ、血栓ができやすくなります。「抗凝固薬」は、血液を固まりやすくする凝固因子の作用を抑え、心臓の中で血栓ができるのを防ぎます。
現在、使用されている2種類の薬を以下に示します。
「ワルファリン」
・効果が強いと脳出血を起こしやすく、効果が弱いと脳梗塞を再発しやすいため、服用する量の調整が難しい
・ビタミンK(納豆、ほうれん草など)の多い食品の影響を受ける
「ダビガトラン」
・定期的に肝機能を調べる必要がある
・胃と腸の不快感が現れることがある
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脳梗塞の種類についてご紹介します。
脳梗塞は、以下の3種類があります。
「ラクナ梗塞」
脳の細い血管の血管壁が厚く硬くなり、内腔が狭くなります。血管内の狭窄(きょうさく)が進行して塞がったり、狭くなった血栓が詰まったりします。
「アテローム血栓性脳梗塞」
脳の血管壁や頚動脈の血管壁にコレステロールが沈着して粥腫(じゅくしゅ)ができ、粥腫の表面が破れると血小板が集まり血栓を作ります。その後、脳の血管にできた血栓が剥がれて流れ、脳の血管に詰まったりします。
「心原性脳梗塞症」
心房細胞により心臓内部で血液がよどむと、血液中の凝固因子が活性化されて血栓ができやすくなります。心臓の中でできた血栓が血流に乗って心臓の外に出て、脳の血管に詰まったりします。
「ラクナ梗塞」と「アテローム血栓性脳梗塞」は、動脈硬化が原因です。
一方、「心原性脳梗塞症」は心臓に原因があって発症します。
脳梗塞は再発率の高い病気です。一度、発症した人の半分は、10年以内に再発してます。
脳梗塞の再発を防ぐには、薬物療法と生活習慣改善の2本立てとなります。
薬物療法は、血栓ができにくくする薬と高血圧、糖尿病、脂質異常症といった脳梗塞の原因となる病気の治療薬を、一生、飲み続ける必要があります。
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脳梗塞の治療法についてご紹介します。
脳梗塞を発症してすぐの場合、「アルテプラーゼ(t・PA)」という薬を使用します。
このt・PAは、血栓を溶かす効果のある薬です。
脳梗塞を発症し、3時間以内であれば、t・PAを投与すると、血栓が溶け、血流を再開することができます。
但し、t・PAは、血液を固まりにくくするため、脳出血を起こしやすい人には使用できません。
例えば、一度、脳出血や脳梗塞を経験した人は、治療の対象から除外します。
次に、脳梗塞を発症して3時間を超えた場合には、「血栓除去療法」で治療します。
これは、足の付け根の動脈から「マイクロカテーテル」を挿入し、血栓の先まで送り込みます。非常に細いループワイヤを伸ばし、血管に詰まった血栓を取り除く治療法です。
但し、血栓除去療法は、発症後、8時間までが限度です。
複雑な装置と医師には高度な技術が必要なため、治療を受けられる医療機関は限られています。
血栓を取り除くには、脳梗塞を発症した後、スピード対応が重要です。
それには、脳梗塞の症状に気付くことが必要となります。
「顔のゆがみ」、「片腕の垂れ下がり」、「言葉がうまく話せない」といった症状がないかをチェックしましょう。
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TIA(一過性脳虚血発作)の4つの症状をご紹介します。
1.体の片側に麻痺やしびれがある
腕の場合、手の平を上に向けたまま両腕を前に伸ばし、一方の腕だけが下がってくる場合、麻痺の疑いがあります。
足は、仰向けになって両足を伸ばし、30度くらい上げる。一方の足だけが下がってくる場合、麻痺の疑いがあります。
2.顔のゆがみや口元にしびれがある
「い~」と発声したとき、左右の口元を見て、どちらかが動かなければ、麻痺の疑いがあります。麻痺が強い場合、顔の左右どちららにゆがみが生じます。
3.言葉が出にくくなり、ろれつが回らなくなる
「らりるれろ」と発声してもらい、うまく発音できなかったり、会話をしたとき、言葉がなかなか出てこない場合、「言語障害」の疑いがあります。
4.片側の視野が暗くなっている
左右のどちらかの視野が暗くなって見えなくなります。片側ずつ目をふさいでみると確認できます。見えなくなった状態が数分で見えるようになる場合、TIAの可能性が高いです。
「TIAのあとに、脳梗塞を発症するチェックリスト」を以下に示します。
60歳以上である(1点)
高血圧がある(1点)
糖尿病がある(1点)
危険な症状がある
体の片側に麻痺がある(2点)
言語障害(1点)
TIAの時間が、
60分以上だった(2点)
10~59分以下だった(1点)
上記の合計が4点以上で、入院治療が必要な状態と言えます。
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脳梗塞は、突然、発症し、重い後遺症が残ったり、命を落とす病気です。
日本の患者数は、約150万人で、毎年、約50万人が発症しています。
また、寝たきり患者の約3割に及び、全医療費の1割が相当しています。
日本人の死因の中で、がん、心臓疾患に続く脳血管疾患に属します。
脳梗塞は、動脈硬化などにより、脳の血管が詰まる病気です。
血管が詰まると、血液の流れが止まり、その先の細胞が壊死(えし)します。
細胞が壊死すると、その部分が担っていた機能が失われます。
麻痺が残ったり、死亡することもあります。
脳梗塞は、ある日、突然、起こるイメージがあると思います。
しかし、「前触れ」がある場合も少なくありません。
この「前触れ」のことを、「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼びます。
※ TIA: Transient Ischemic Attack
簡単に言うと、「脳梗塞と同じ状態が一時的に起こる」ことです。
脳梗塞と違うのは、途絶えていた血流が、短時間で再開する点です。
短時間で再開するため、麻痺や後遺症が残ることはありません。
TIAが起きた人の15~20%は、3ヶ月以内に脳梗塞を発症します。
このため、TIAは、「崖っぷち警報」とも呼ばれます。
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引き続き、デイサービスの一日について、午後からをご紹介します。
正午から、昼食です。
食事は、調理専門の職員が作り、介護職員は一切、調理はしません。
また、調理専門の職員は、調理のみで介護業務は一切、しません。
食事が美味しいと好評なのは、調理担当職員が作っているからです。
ご利用者によっては、食事に全介助が必要な方がいらっしゃいます。
認知症の方は、お箸が使えなくなり、スプーンで召し上がる方も珍しくありません。
食事が終わると、コーヒーか紅茶をお出しします。
特に重要なのは、服薬です。
食前の方、食後の方、さまざまで、職員は間違わぬよう細心の注意が必要です。
落ち着いたら、口腔ケアをして頂きます。
食後に横になるご利用者がいる場合、ベットやリクライニングソファを提供します。
その他の方は、しばらく、ゆっくりして頂きます。
職員は、簡単な脳トレとか世間話しをする者もいます。
1時半頃から、午後のプログラムが始まります。
トランプやかるたをよくしました。
あと、マージャンを簡単にしたポンジャンが人気ありました。
ご利用者のみならず、職員も一緒に参加します。
3時になると、おやつです。
お茶とお菓子で30分ほどくつろいで頂きます。
職員は、交代で15分ずつ休憩を取ります。
3時半から、みんなで、童謡、唱歌、懐メロなどを唄います。
楽器を使える職員がいる場合、ハーモニカやピアノの伴奏が入ることもあります。
20分ほどで切り上げ、帰りの準備に入ります。
車に乗ってお送りするので、トイレを済ませて頂きます。
送迎車の手配が済むと、順番に搭乗してもらいます。
ご利用者をご自宅までお送りして、デイサービスの一日は終わります。
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今回は、デイサービスの一日について、ご紹介します。
あくまでも私が勤務していた川崎のデイサービスの一日です。
一例として、お読み下さい。
朝、職員は朝礼で、ご利用者の出欠、当日のスケジュールを確認します。
車で、ご利用者をお迎えに行きます。
車は1台で済むこともあれば、複数使用することもあります。
これは、ご利用者がどこにお住まいかによります。
ご利用者が施設に到着したら、先ず、手を消毒して頂きます。
それから、お茶を召し上がって頂き、しばらくお話しして過ごします。
落ち着いたら、体温と血圧を測定します。
当日のご利用者が全員揃ったら、「朝の会」が始まります。
認知症の方は、日付の分からない方が多いので何月何日かを尋ねます。
「今日は何の日」と言って、過去、どんなことが起きたかを説明します。
最近、ニュースで話題になっていることを尋ねたりします。
ご利用者にもよりますが、原発や増税のことはあまりご存知ありません。
お話しは、15分ほどで切り上げて、テーブルを移動します。
「ラジオ体操」や「リハビリ体操」などで、軽く体を動かして頂きます。
その後、風船バレーやじゃんけん大会など、いろいろなレクをします。
全員で体操をする一方、ひとりずつ、お風呂へお誘いします。
デイサービスでは、午前中から、入浴して頂きます。
職員は、朝の会で司会をし、体操をするといったフロアを担当する者。
その他、入浴担当、トイレ介助や衣服の着脱担当に分かれます。
食事介助、排泄(トイレ)介助、入浴介助の3つを3大介助と呼びます。
介護職員は、この3つ、どれもきちんとこなせないと務まりません。
唾液がよく出るよう、食事前に、早口言葉や口腔体操をします。
正午から、みんな揃って、食事をします。
(続く)
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今回は、昨年の「介護職員基礎研修」でのヒトコマを、ご紹介します。
課題は、「介護における社会福祉援助技術」でした。
講義の前半は、教室で、テキストの詳しい解説。
午前11時からの約1時間は、教室を飛び出て、学校の周辺を探索しました。
外出の目的は、「視覚障がい者や車椅子利用者が、街中にある不便さ、危険さを感じとること」です。
講師と受講生で、車椅子を数台、持ち出し、交代で乗りました。
また、目隠しをして、白い杖を持ち、街中を歩き回りました。
以下、実際に体験して感じたことを列挙します。
バリアフリーと言われていますが、ちょっとした段差も、大変な恐怖を感じます。
交差点の信号に音声機能が無く、視覚障がい者にとっては、不親切です。
点字ブロック上に、自転車が放置されていました。
公衆トイレは、見当たりませんでした。
公衆電話は、車椅子では入れませんでした。
駅ビルながら、エレベーターが整備されていません。
エスカレータはありましたが、視覚障がい者に知らせる方法が分かりません。
バス乗り場、タクシー乗り場も、視覚障がい者には、分かりません。
点字ブロックによる誘導が無いため、周りの人に尋ねるしかありません。
歩道にある植木は、見た目には美しいですが、車椅子が脱輪するリスクがあります。
病院の前に、病院の存在を視覚障がい者に伝える方法が分かりません。
病院にもかかわらず、入り口の階段の段差が高過ぎると思いました。
などなど。
たかだか1時間歩いただけですが、車椅子や視覚障がいの方には、不親切だということを痛感しました。
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