認知症介護と障がい者支援2018年04月

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

2018年03月 | 2018年04月の記事一覧 | 2018年05月
DSC_0118_convert_20150820234712.jpg

食生活による認知症予防

認知症
→中年期以降、加齢とともに増えていく疾患であり、後天的に起こる知能障害
・主な原因は、アルツハイマー病、脳血管性障害(脳梗塞、脳出血など)
アルツハイマー病の予防
→アルツハイマー病発症の危険因子は、加齢、認知症の家族歴(遺伝)、生活習慣など
・ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化ビタミンの摂取不足、DHA、EPAなどのω3系多価不飽和脂肪酸摂取不足
脳血管性障害の予防
→脳血管障害は、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血
・脳梗塞とは、動脈硬化により狭窄し脳虚血をきたした発症する
・脳内出血とは、脳内の血管が脆くなり、血管が切れて出血し発症する
・くも膜下出血とは、脳血管の動脈瘤の破裂などで、脳表面に出血して発症する
・脳血管性障害の危険因子は、高血圧、糖尿病、脳脂質異常(高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症)、飲酒、喫煙など
1)高血圧症
食生活での修正点(高血圧治療ガイドライン2009)
・6g/日未満の減塩
・野菜、果物の積極的摂取
・コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える
・魚(魚油)の積極的摂取
・アルコールの適量摂取 ※エタノール換算で、男性20~30ml/日以下、女性10~20ml/日以下
その他
・減量:BMI25未満
・運動:毎日30分の有酸素運動
・禁煙

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.30 07:17 | 上級認知症ケア指導管理士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0117_convert_20150820234608.jpg

認知症の危険因子と予防概論

認知症の予防概論
3)生活習慣病の治療
・運動不足、過食、肥満、飲酒、喫煙などの悪い生活習慣が、疾患の発病や治療に密接に関わっている
4)脳を守る10の方法(米国:アルツハイマー病協会)
頭が第一
・健康は脳から
・最も大切な身体の一部である脳を大切にする
脳の健康は心臓から
・心臓に良いことは、脳にも良い
・心臓病、高血圧、糖尿病、脳血管障害にならないためにできることを毎日続ける
・これらの病気があるとアルツハイマー病になりやすい
身体の値をチェックする
・体重、血圧、コレステロール、血糖を望ましい値に保つ
脳に栄養を
・脂肪が少なく抗酸化物(ビタミンEなど)の多い食物を摂る
体を動かす
・身体の運動は血流をよくし、脳細胞を刺激することになる
・一日30分歩くなど、心と体を活き活きさせるためにできることをする
心のジョギングをする
・いろいろなことに関心をもって脳を活き活きさせると脳細胞とその繋がりの余裕が生まれる
・読む、書く、ゲームをする、新しいことを学んでみる
他の人との繋がりをもつ
・身体と心と社会の3つの要素を組み合わせた余暇活動は、認知症を防ぐ最もよい方法
・人と付き合い、会話を交わし、ボランティア活動をし、クラブに参加し、学習する
頭のケガをしない
・車二乗る時はシートベルトをする
・自転車に乗る時はヘルメットを着用する
・家の中で転倒しないよう、整理整頓する
健康な習慣
・不健康な習慣を避ける
・タバコを止める
・飲み過ぎない
前向きに考え、今日から始める
・明日のあなたを守るために、今日からできることをする

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.29 07:14 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0116_convert_20150820234427.jpg

認知症の危険因子と予防概論

認知症の原因
・アルツハイマー病の最も大きな危険因子は、加齢
・認知症の家族歴、高血圧、糖尿病、喫煙、高コレステロール血症、頭部の打撲などがアルツハイマー型認知症の原因となる
ApoEe4という脂質代謝に関わる遺伝子に異常があると、アルツハイマー病を起こしやすい
・遺伝子異常に糖尿病も合併すると、5.5倍もアルツハイマー病を発症しやすくなる
・受動喫煙も含めたタバコ、魚の摂取不足、運動不足もアルツハイマー病を発症しやすい
・脳血管性認知症は、脳出血や脳梗塞が原因で起こることが多く、危険因子はアルツハイマー病と共通するものが多い
認知症の予防概論
1)喫煙
・タバコを吸うと認知症の発症が2倍に増える
・家族の誰かがタバコを吸うことによる受動喫煙だけでも、認知症の発症が3割程度増える
・タバコを吸うことで、ニコチン等の成分が原因で、動脈が収縮し血流が悪くなる
・脳に流れる血液減少するため、脳細胞が慢性的に酸欠状態となり、将来的な脳の萎縮につながっていく
・喫煙は動脈硬化を促進するため、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなり、肺がんや膀胱がんなどの発がんにも関係が深い
2)脳の活性化
・知的活動
・社交活動
・若い頃から、知的活動に積極的に取り組んでいると、年を取ってからもアルツハイマー病になりにくい
・トランプ、チェス、将棋などのゲームをする、文章を読む、楽器の演奏、ダンスなどを普段からよく行う人は、認知症になりにくい

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.28 00:17 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0114_convert_20150820234328.jpg

肌のケア

髪と爪のケア
・1日100本以上抜ける脱毛は病的な状態
・甲状腺機能低下、鉄欠乏貧血、栄養障害、肝臓や腎臓障害、かんなどの病気やある種の薬でも病的な脱毛が起きる
・個人差はあるが、誰でも年をとれば毛が細く伸びが遅くなり、地肌が見えやすくなり、皮脂分泌が低下して髪が乾燥しつやがなくなる
・男女ともに使えるタイプの育毛剤の基本は、血管拡張
・頭皮の血行が良いと髪は生えやすく成長する期間が増える
・リラックスして頭皮の指圧やマッサージ、ブラッシングを毎日するのがよい
・皮脂が原因で毛が抜けるわけではない
・高齢だとシャンプーを使わず、お湯だけで洗っても構わない
・オイルを数滴、水で濡らした手のひらでよく伸ばし、洗髪後の濡れた髪につけるとベトベトせず髪にツヤが出る
・保湿剤は爪にも塗る
・毛や爪は表皮と同じ細胞の仲間で、身体の栄養状態を強く反映する
・食べ物にも気を配り、全身の栄養状態を良くすることも結果的に髪や肌にも良い
・健康と美容は裏表の関係
美容も大切
・高齢者ケアには、美容も非常に大切
・髪のカラーやセット、化粧や服装の工夫できれいに見せることもできる
・美容業界の人たちも高齢者に対する基本的な知識をつけ、病気などの理解をすることが大切

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.27 07:27 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0111_convert_20150820234208.jpg

肌のケア

肌着
→直接肌に触れて皮膚の状態に大きな影響を及ぼす
・高齢者には、基本的に、化繊の下着は刺激があり向かない
・綿が良いが、濡れると良くない
生地の長所と短所
1)化学繊維
長所
・濡れた時に乾きやすい
・濡れた場合、皮膚から熱を奪って乾くので、汗をたくさんかいた時や発熱時は体が冷えて快適
短所
・静電気が起きやすく、乾燥した高齢者の肌には刺激となりかゆみを増す
・湿疹の原因となる
・細菌が繁殖しやすく衛生に悪い
・臭いがつきやすい
2)綿
長所
・肌に優しい
・少量の汗は吸い取って保持するので乾燥防止に良い
短所
・濡れた時に乾きが遅い
・いつまでも濡れて不快
・細菌が繁殖しやすく衛生上の問題がある
・汗や尿の心配がある時は、化繊を混合した肌着にするか、できるだけ頻繁に更衣する
3)シルク
長所
・肌に優しい
・菌が繁殖しにくく濡れても早く乾く
・冬は温かく夏はサラッとしている
短所
・伸び縮みしないので着脱が面倒
・値段が高く、生地が傷みやすい
・普通に洗うとかなり早く劣化する
4)ウール
長所
・冬は温かく、薄手のものは夏に汗をかいてもサラッとしている
短所
・特別な製品を除いてチクチクした刺激がありかゆみを起こす高齢者もいる
・肌に直接ではなく一枚上で着る方がよい

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.26 06:43 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0130_convert_20150820235535.jpg

肌のケア

皮脂の役割
・皮膚や紙の潤いを保つ
・皮膚の上で悪い菌が繁殖しにくいようにする殺菌成分を含んでいる
・肌の乾燥した高齢者は、皮脂の健康のため、皮脂をできるだけ洗い流さない方がよい
・石鹸を使用するのは、髪、ヒゲ、耳、鼻、手、腋窩、陰部、足といった黄色ブドウ球菌など悪い菌の多い部位
・肌への刺激を避けるため石鹸は弱酸性のものがよい
入浴方法
・風呂は、熱いお湯で皮脂が流れ、水に含まれる塩素の刺激も受けるため、入浴後に皮膚の乾燥とかゆみは強くなる
・ぬるめの温度で長湯をせず、適切な入浴剤を使用すると入浴後のかゆみは減る
・硫黄入りのものは皮脂を減らし皮膚を乾燥させるため避ける
・ナイロンやゴワゴワしたタオルも刺激が強いため軟らかいものを使い、強くこすらないようにする
・入浴後は水分が蒸発し皮膚が乾燥するより前に素早く保湿を行うことが重要
・特に高齢者の硬く乾燥してひび割れやすいかかとは、いったん真皮までひびが入ると痛く治りにくいため必ずケアが必要
空気の乾燥を避ける方法
・エアコンなどの暖房を控えめにする
・洗濯物を室内に干し、部屋の湿度を保つ
・電気毛布など身体全体を乾燥させるものは使用を避ける
・電気こたつはなるべく皮膚から離して使う
保湿
・処方された軟膏や白色ワセリンなどをこまめに塗る
・肛門や陰部のかゆみには、洗浄後にワセリンを塗るのがよい

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.25 05:32 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0126_convert_20150820235108.jpg

口腔ケア

大切な口腔ケア
・歯磨きなどで口腔内を刺激すると、嚥下反射や気道に異物が入った時に起きるせき反射が向上して誤嚥が減る
・しかし、ある程度の年齢になると誤嚥を完全に防ぐことはできない
・免疫力の弱い高齢者は口腔内の傷から菌が血液中に入り、体内で感染症を起こすこともあるため、誤嚥性肺炎やその他の感染症を予防するには口の中の菌を減らすことが不可欠
・普段から口の中を刺激し清潔にしておく口腔ケアが高齢者の命を救うことになる
・歯や歯茎、口腔粘膜の刺激は脳の神経を活性化させるので、認知機能が向上する
・口の中が乾燥し、細菌が多いと明らかに味覚は落ちる
・口腔ケアによって唾液が増え、口の中が清潔になると食物が美味しくなる
・口腔内を清潔にして、増えた舌苔を取り除くと口臭を大きく減らすこともできる
・脳卒中後などで麻痺がある、体力が落ちて寝たきりになるなどの場合は、医療・介護職があることもあるが、歯磨きやうがいは多くの高齢者が自分で継続してできるセルフケアのため、積極的に取り入れる
口腔ケアの利点
・嚥下がしやすくなり誤嚥を防ぐ
・誤嚥性肺炎などの感染症を減らす
・脳を活性化し意欲を出す
・口の渇きを癒し、味覚を高める
・口臭を減らす

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.24 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7017_convert_20150826084949.jpg

尿漏れ

尿漏れの改善
・女性は尿道が短いうえに骨盤の底面に張る筋群が構造的に弱くできていて、尿道の出口を閉める力も弱いため、高齢になると4割以上が排尿に関する悩みを抱えるようになる
・こうした問題は心にも強く影響し、尿漏れのある人はうつ傾向も強いことが知られている
・尿漏れを心配し、外出を控えて閉じこもり、身体機能も悪化し、精神的にも衰える危険がある
・尿の出口の筋肉は神経麻痺がなければ筋トレによって強く締めて漏れを防げるようになる
骨盤底筋群のトレーニング
・尿道口の開け閉めをする外尿道括約筋は一つの独立した筋ではなく、骨盤底部の大きな穴に張る一連の骨盤底筋群の一部
・骨盤底筋群の訓練では肛門も膣口も強く閉められるようになり、尿漏れだけでなく肛門の緩みによる便漏れや子宮脱や直腸瘤も予防し悪化を防ぐことができる
・トレーニングは、立つ、座る、寝る、どの姿勢でもでき、等尺性と等張性運動の両方をやる
全身の運動にも役立つ
・腹にあまりに脂肪がついていると骨盤底筋群の上に必要以上の負荷がかかり漏れやすくなる
・肥満で尿漏れが気になる人は運動で多少体重を落とす必要がある
夜の水分の摂り過ぎにも注意
・脱水は血液を粘らせ朝方の脳梗塞などにもつながる
・高齢者が夕方や夜間に水分を摂り過ぎ、夜間頻尿起こしているケースが増えている
・夜は利尿作用の強いお茶などは避け、白湯を少し飲む程度にする

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.23 08:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7018_convert_20150826085014.jpg

トレーニングの基礎知識

栄養も大切
・筋肉や骨をつよく保つには、運動療法と同時に筋肉や骨の成分となるタンパク質とアミノ酸、骨の強さを保ち筋肉の収縮に欠かせないカルシウムなどのミネラルはじめ、栄養がしっかり摂れていることも重要
・タンパク質を構成するアミノ酸のうち、体内で合成されない必須アミノ酸は筋肉を作るため、特に積極的に摂る必要がある
・中でもロイシンはサルコペニアの予防にも有効
・骨を弱らせないためにはカルシウムも必要だが、カルシウムは食べても活性化ビタミンDがないと腸でうまく吸収されない
・そのため、キノコや魚などビタミンDを多く含む食品も一緒に摂るようにする
・ビタミンDは皮膚が紫外線に当たるとコレステロールを材料に皮膚でつくることができるため、日光浴が有効
・ビタミンDを活性型にする腎臓は高齢になれば誰でも弱り、その分活性型ビタミンDも減るので、高齢者は積極的に日に当たるようにするのがよい
・日光を浴びるとうつ傾向が改善し、夜眠りやすくなる
・ビタミンDは筋力を向上させる作用があり、サルコペニアの予防と治療にも有効
・ビタミンDは薬だと高齢者の場合、有害作用が起きることもあり、高濃度では逆に骨やコラーゲンを減らす作用がありため注意が必要

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.22 05:49 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7016_convert_20150826084920.jpg

トレーニングの基礎知識

歩くための筋肉を理解する
・歩行時の転倒は、歩行に関する筋力の向上で、ある程度は阻止できる
・サルコペニアや歩行の不安定さに一番大きく影響するのは、骨盤、大腿と下腿の筋肉の衰えのため、立っている状態を保持し、歩く時に使う下肢の筋肉を理解する
歩く時には、
1)まずふくらはぎの下腿三頭筋を収縮させて重心を前に移動させながらつま先立ちになる
2)かかとが上がると同時に反対側の下肢を前方に移動させてその足を軸にして下肢を前方に振り出し再び着地する

・つまり、下腿三頭筋の筋力低下で重心の移動がしにくく歩幅が狭くなり、大腿四頭筋や前脛骨筋の力が不足するとつま先を地面に擦りやすく転倒のリスクが高まる
・この時に、骨盤が安定していないとぐらつくため、骨盤を前と後ろから支える腸腰筋と大殿筋、内と外で支える内転筋と中殿筋も重要
※立位と歩行時の転倒予防としては、このあたりの筋肉を意識してトレーニングする
・これらの筋肉がしっかりしていると立位も安定する
・転倒はバランス感覚の欠如によっても起きやすく、できるだけ運動することでこうした感覚を養う必要もある
・歩行では、歩くやすい足にあった靴を履き、足が痛くならないように工夫する

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.21 06:43 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7015_convert_20150826084851.jpg

トレーニングの基礎知識

目的別トレーニングの強度
変形性関節症の改善
・軽めがよく、運動中、痛みがなく、運動後に症状が悪化しない緩やかな運動(歩く、泳ぐ、太極拳など)が推奨されている
・股関節や膝周りの筋肉の運動は、負荷無しで20回1セット、1日2回程度でよい
認知症予防
・少しきつめの有酸素運動を続けることで脳の神経細胞が活性化し、記憶力などが向上し、認知症になりにくいことがわかっている
寝たきりでも
・等尺性運動は寝たままでもでき、時々、座位をとって姿勢を保持するだけでも筋力低下を防ぎ、骨に負荷をかけて骨の強度を維持できる
※こうした運動はいろいろな基礎疾患があり調子がその日その日で変わる高齢者の場合、ひとりひとりその日の様子で対応することが必要
激しい運動の欠点
・激しい運動をすると活性酸素が増えて血管などが傷みやすく、免疫担当の白血球(Tリンパ球、NK細胞)が一時的に減少するため、運動後に風邪などにかかりやすくなる
・心筋内の血流低下や、関節痛のある場合は炎症を悪化させるリスクもある
・急な血糖値を起こしたりインスリンと反対の働きをするホルモン(カテコールアミン、グルガゴン)が放出されたりすることもあるため、糖尿病にはよくない

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.20 08:39 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7014_convert_20150826084822.jpg

トレーニングの基礎知識

2種類の筋肉の収縮を使い分ける
・筋肉の収縮には、力こぶをつくるように筋の長さを変えない等尺性運動と関節を動かし筋の張力を一定に保つ等張性運動の2種類がある
・等尺性運動は、筋力を向上させるのに効果的で、座ったままでもでき、関節を動かすと痛い場合にもできる
・ただし、高血圧症や心臓・血管に問題がある場合は、力を入れた時に血圧が上がるため注意が必要
・等張性運動は、関節が固まるのを防ぎ、長く継続すると持久力が向上する
・運動と同時に酸素を使う有酸素運動で行うのが良く、息が上がりハアハアいうような状態は避ける
目的別トレーニングの強度
筋力向上、サルコペニアの改善
・一般的な高齢者では、なんとか持ち上げて戻せる(最大負荷)の6から7割くらいの強度で1日8回・3セット
・必ず間で1日か2日休んで週3回、3ヶ月ほど続けると等尺性収縮の力が増加する
心肺の強化
・1日30から45分間程度、週2から4日やると、半年くらいで酸素を取り込む力が増える
・ただし、心臓などに問題があったり、強い負荷が苦しい人の場合は、弱めの負荷でも1回の持続時間を短くし、回数を多くすることで効果が出る
関節拘縮の予防
・各関節を1日10回動かすだけでも関節は固まりにくくなる
・自分でできないときは他人が動かしても効果はある
・固まりつつある関節に関しては、温めた状態でタオルなどを関節に破産でゆっくり曲げ伸ばしする

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.19 05:41 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0010_convert_20150904173909.jpg

運動を続けることの意味

運動で認知症、うつ病、糖尿病も改善
・認知症予防で、現在唯一効果が認められているのは運動
・運動は脳の認知機能だけでなく、精神機能にも良い効果がある
・軽い有酸素運動で脳のホルモン(エンドルフィンやセロトニン)が出て、うつ病など落ち込んだ精神状態が改善される
・日の光を浴びて歩くのも効果がある
・週3から4回のトレーニングを長期間続けると少しのインスリンでも体が反応するようになり、運動が糖尿病にも良いことがわかっている
廃用症候群の問題
・日本で介護が必要になる原因の3分の1以上は、動かないでいたら動けなくなった廃用症候群で、これは予防が可能
・のんびり一日寝ている生活は、筋肉や骨だけでなく心肺ゆあ精神機能も低下し、生活の質が落ちて結果的に命を縮めることになる
・気力の衰えや甘えは、本人の責任ばかりにせず、周囲が意欲を高める工夫をして支える必要がある
・高齢者は、家庭や社会の中で役割があることは喜びであるという考えを持つ
・時間がかかり少し体に負担であっても家事など、できるだけ動いてやってもらうようにする
ロコモ予防は介護予防
・移動が難しきなりふらつきが強くなれば転んで骨折するリスクは増えるが、その前段階でく止めることはある程度可能
・そのために生まれた概念が、運動器にの障害により介護が必要になりそうな状態になること(ロコモティブシンドローム)
・ロコモは、変形性膝関節症をはじめとした運動器疾患やサルコペニアなどが原因

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.18 06:44 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0010_convert_20150904173909.jpg

体の痛みを軽くする工夫

姿勢の工夫
・筋肉や関節が原因の痛みは、神経を刺激しにくく、痛みを起こさない姿勢がある
・たいていは、前屈みで股関節と膝を曲げ、腹部の緊張が緩む姿勢が良い
・仰臥位の時は、体が捻じれないように肩の下や大腿の間にクッションを入れる
・側臥位の時は、膝の下にクッションを入れる
温めて楽にする
・神経痛や慢性痛の多くは温めると楽になる
・腹巻や衣服を工夫し身体を冷やさないようにし、痛い部分を温める
・バケツのお湯に手足を入れたり、温かいタオルで手足を温めるだけでも楽になる
・高齢者の場合、使い捨てカイロなどで温めるときは低温やけどや肌の乾燥、脱水に気を付ける
冷やして楽にする
・打撲、内出血、骨折の可能性がある時は冷やして悪化を防ぐ
・炎症があり痛い場所が赤く腫れ、触ると熱いという場合は、冷やしたタオルを少し当てるだけでも楽になる
・高齢者の慢性痛で冷やすと良い場合は限られ、逆に痛みが増すことが多い
・入浴後に痛みが増すのは、湯冷めで冷えたことが原因
・冷やすか温めるか迷う場合、カイロを当てる
・湯船の中で温まっている最中に痛みが増す場合は冷やす、楽に感じるときは温める
・痒みは痛みと似た感覚だが、湯上りなど皮膚の血行がよくなると悪化するため、冷やすと緩和されることがある
さする
・「手当て」という言葉通り、痛いところに手を当て軽くさすると、その刺激が痛みを脳に伝える回路を抑制し、気持ちが痛みからそれて楽になる
・痛みは交感神経が増強するため、心地よい刺激でリラックスして交換神経を鎮めることができる

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.17 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0005_convert_20150904173624.jpg

血液やリンパの流れと姿勢

寝た姿勢が内臓の回復に良い理由
・血液の役割は、栄養や酸素や病原体と戦う白血球を送り、老廃物を回収する
・血流が良いほど傷害された組織は、早く回復する
・血液にも重みがあるため、寝た方が全体に流れやすい
・肝炎のときは、できるだけ寝て安静にすることで、肝臓の血流が上がり、回復が促進される
・風邪のときも、眠らなくとも身体を横たえて休むのが良い
・心不全など心臓に戻る血液が少ない座位の方が良い場合もある
・人間も腹を下にして生活する四足動物と同様に、大血管は背骨の頭(内臓の後ろ)を走っている
・仰臥位だと大血管に内臓の重みが加わり、壁の薄い静脈は影響を受ける
・腹臥位の方が、脳をはじめ全身の血流は良い
立ちくらみが起きた時の体位
・起立性低血圧は、立った時に血液が下がり脳に行く血流が一時的に減ることが原因
・そのため、寝かして下肢をクッションなどで高くし、重力の力を借りて血液を上半身や脳に戻す
むくみやすい部位を推察する
・心臓から出る血液を運ぶ動脈は心臓のポンプ圧でドクドク流れている
・一方、心臓に帰る体液を運ぶ静脈やリンパ管の流れは緩く、簡単に重力の影響を受ける
・そのため、むくみは立つ人には下肢に、寝たきりなら下側になる背中や腹に、長時間座ればお尻に出やすくなる
・むくみの強い部分の皮膚は弱く、低温やけどをしやすいなどの注意が必要
左下肢の方がむくみやすい理由
・左下肢がむくむ人が多いのは、腹部で左下肢からくる血液を運ぶ静脈の左前に動脈があるという血管の配置に理由がある
・動脈は頑丈だが、静脈は薄く、仰向けだとこの静脈が腸と動脈の重みで圧迫され、左下肢から戻る体液の流れが悪くなる

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.16 06:49 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0002_convert_20150904173515.jpg

誤嚥を防ぐ姿勢

食事の時の姿勢
・食事の時は、基本的に座位にする
・飲み込む時に誤嚥を防ぐには、顎を引く
・テーブルをやや低めにする方が顎を引きやすい
・飲み込む時にできるだけ背筋を真っ直ぐにすることも重要なので、あまり前屈みになるのはよくない
・背中を丸めると胃腸が圧迫されるためよくない
・胃や食道から逆流した食物が気道に入る誤嚥を防ぐため、食後は最低1時間ほど座位をとり、横にならないようにする
・寝た姿勢を取らざるを得ない場合は、胃から逆流しにくい左側臥位にする
寝たきりの人の食事
・寝たきりの場合、ベッドを30度ほどギャッジアップし、頭の下に枕などを入れて顎を引く姿勢にする
・食道は気管より背中側にあるため、重力で食物が食道に落ちやすいが、実際にはこれでも誤嚥は起こる
睡眠時の誤嚥を防ぐ
・腹臥位やシムス位では自然に顎が引かれた姿勢が取れるので、睡眠時など意識しない時に唾液を誤嚥するのを防ぐことができる
嘔吐した時に誤嚥を防ぐ
・嘔吐した時は、座位でできるだけ前かがみにして吐かせる
・寝たきりの場合は、側臥位かやや腹臥位、シムス位にして吐かせ、その後、咳を促す
・これらの姿勢が難しい場合は、寝たまま顏だけを横向きにし、口腔内の清浄をする

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.15 06:43 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
DSC_0005_convert_20150904173624_20150904175433df6.jpg

消化管の流れと姿勢

胃の向きと食物の動き
・胃は十二指腸とのつながり部分から見ると身体の左側に向かって膨らんでいる形をしている
・そのため、右側臥位にすると食道に逆流が起きやすく、胃から十二指腸へは流れやすくなる
・胃の動きが悪く、十二指腸に楽に食物を送りたい時は、右側臥位にする
・逆流性食道炎を起こしやすい人、逆流による誤嚥を避けたい人、毒物を誤飲しそれが下位の腸へ流れ込まないようにしたい時は、左側臥位にするのがよい
排便、排尿しやすい姿勢
・和式トイレで排泄する姿勢は、肛門と直腸の角度を真っ直ぐにし、肛門括約筋が緩みやすい上に、腹部が適度に押され力みやすく排便には理想の姿勢
・尿道は膀胱から前に傾いているため、女性は前かがみの方が排尿しやすい
・便秘の時は、排便時にへその下や腹の左下辺りを押すと排便反射が起きやすい
・日常生活の中で、軽く腹部が圧迫されるのは腸への刺激となり便秘の解消にも役立つので、腹臥位や、座位で前屈みになり、腹をやさしく圧迫するとよい
浣腸や摘便をする時
・大腸の流れを考えると、できるだけ浣腸液を奥まで入れて腸の壁を刺激するには左側臥位がよい
・浣腸を挿入するケア者が右利きだと左側臥位で直腸が下方向となり入れやすい
・摘便をする人が右利きの場合、左側臥位の方がやりやすいが、肛門や直腸の刺激で排便反射が起き、結腸から便が送られてくる場合、右下で寝ている方が重力の力を借りて便は直腸に送り出されやすくなる

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.14 05:56 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7469_convert_20150912144926.jpg

呼吸が苦しい時の姿勢

座った方が楽に呼吸できる理由
・横隔膜はドーム状に張っているため、上半身を起こした方が下がりやすく、座った方が一般的には呼吸しやすくなる
・体を起こすと、気管支を広げる働きがある交感神経が優位になるため、気道の空気の流れは良くなる
・心不全などで心臓や肺の血流が流れにくくなっているときは、全身から心臓に戻る血液量(静脈還流量)が少ない方が心臓は楽で、肺のうっ血も軽くなる
・こうした場合、上半身を起こすと心臓が高い位置になり心臓へ帰る血液が減るため呼吸が楽になる
・心臓や肺、気管支喘息などで呼吸が苦しいときは起座位で呼吸するのがよい
・風邪などで咳が夜間に増えるのは、夜に副交感神経が優位となり気道が狭く過敏になる上、寝ると頭の位置が床に近づきホコリをより多く吸い込みのどや気道を刺激するため
・布団よりベッドにするか、背中にクッションなどをいれて半座位にし、頭の位置を高くするだけで咳は減る
・鼻水や痰が多い時は、腹臥位、シムス位、側臥位、顔だけ横にすることで軽減できることもある
寝た姿勢の方が楽に呼吸できる理由
・肺の中では下側の方が血流は多くなるので、肺炎や肺がんなどで片側の肺に空気がない場合や胸水があるときは、健側を下にした側臥位で寝ると、正常に機能している側の肺に血液が流れやすく呼吸が楽になる

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.13 08:49 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7478_convert_20150912145804.jpg

姿勢を表す専門用語

姿勢を表す用語と病気の関係
・座位:座った姿勢
・臥位:寝た姿勢
・仰臥位:仰向け
・端座位:ベッドの端に腰かけて下肢をおろして座る状態
・側臥位:横向きに寝る
・右側臥位:右側が下の横向き
・腹臥位:うつ伏せ
・半腹臥位(シムス位):やや横向きのうつ伏せ→体の力を抜ける体位で、腹が痛い時に楽になることがある
・起座位:上半身をほぼ90度に起こした状態で、枕やクッションを抱えるようにやや前かがみの姿勢→呼吸困難の時にとると呼吸が楽になる
・胸膝位(きょうしっい):うつ伏せで膝を曲げる→急性膵炎などの腹痛時に痛みを軽減できる
・長座位:両足を伸ばした姿勢
・半座位(ファウラー位):上半身を45度ほど起こした姿勢
※こららの姿勢は場合によってそれぞれ長所がある。麻痺や関節が固まった高齢者にはできない体位もあるが、クッションなどで工夫してできるだけ近い形をとるようにする
意識障害時の窒息を防ぐ回復体位
→人が倒れ、意識がないかもうろうとしている場合の応急手当では、呼吸していることを確認した後、気道を確保し吐いた物で窒息しないための回復体位をとる
・気道を確保するために下顎を上げて顔を反らす
・上側の股関節と膝をしっかり曲げて安定させる
・左右どちら側でもよい ※毒物などを飲んだときは左側臥位

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.12 08:11 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7477_convert_20150912145703.jpg

咳や痰が多い

痰(喀痰)
→気管に入った異物が粘液で絡め取られたもので、副鼻腔炎で出た鼻水の塊がのどに落ちたものとは区別する
・通常、腺毛で咽頭から上に戻り口から吐き出されるか食道に飲み込まれる
・大量の菌が入るなどで粘液の量が増えると気管に留まり苦痛を起こす
・黄色や緑色の痰は白血球が細菌と戦った印で、何かの感染や炎症が考えられる
無色で気泡のある痰
・ネバネバが強くて出しにくいもの(気管支喘息)
・サラサラで出しやすいもの(ある種の肺がん)
・血が混ざるもの(喀血)

→気管や気管支などが刺激されたときに起きる反射
・侵入した異物や痰を外に出でるので咳は体の防御に必要だが、長く続くと体力を消耗してしまう
・咳をするには十分な息を吸い込んで一気に吐き出す必要があるため、意識低下や筋力低下があると咳がでるはずの病気でも出ない
・肺と心臓は直接血液のやり取りをするので、呼吸困難と咳がある場合は、肺だけでなく心臓の病気も考えられる
・咳は気道のウイルスや細菌感染によるものが多いとはいえ、咳や痰にバイタルサインの異常を伴うときはすぐに受診する
・頸動脈の怒張や下脚の浮腫があれば肺塞栓も考えられる
・咳が3週間以上続くときは、結核の可能性もあるため検査が必要

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.11 06:52 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7476_convert_20150912145551.jpg

息が苦しい

呼吸困難と呼吸不全との違い
呼吸困難
→息苦しい、息がしにくい、胸に不快感など、主観的で本人の訴えが重要
呼吸不全
→呼吸がうまくいかないために血中酸素が減った状態(酸素欠乏症)で、客観的に測定が可能
・高齢者は肺炎でも呼吸困難を訴えないことも多いため、苦しそうな表情やハアハア言うなどの様子で呼吸不全を調べる必要がある
・高齢者は病気でなくても夜に呼吸が浅くなり血液中に二酸化炭素が増え頭痛や不眠になるので、日中、運動時、夜間にもパルスオキシメーターで血中酸素量を測り、ばち指や唇や爪でチアノーゼを確認する
呼吸困難の原因
・急性の呼吸困難はどれも深刻
・深部静脈血栓の疑いがある人は肺血栓塞栓症の疑い
・冷や汗や起座呼吸は心筋梗塞の疑い
・急性喉頭蓋炎は急に窒息することもある
・慢性の呼吸困難で高齢者に多いには慢性閉塞性肺疾患(COPD)
酸素投与に要注意
・呼吸器疾患などで長い間CO2が高い状態では、脳は抹消からのO2が少ないという連絡だけで呼吸を促進しているので、そういう状態の人に急に在宅酸素療法(HOT)などで高濃度の酸素を与えると、脳が呼吸は足りていると勘違いし呼吸が維持できなくなり危険(CO2ナルコーシス)
・高齢者では、COPDの他に、睡眠薬、円背などでも日常的に血液中のCO2が増加している日知も多いので、酸素吸入は少量から始め、HOTは落ち着いてから導入する
呼吸困難のとき
・口すぼめ呼吸や腹式呼吸、体位によって息苦しさは軽くなったり重くなったりするので、楽な姿勢を探す
・息苦しいときは不安が強く、それがさらに呼吸困難をもたらす

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.10 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7475_convert_20150912145435.jpg

危険な痛み

病変と痛みを感じる位置(別の部位が痛みことも多い)
・内臓の障害は必ずしもその内臓の位置が痛むとは限らない
・左腕が痛く胸は痛まない心筋梗塞など、別の場所に痛みが起きて問題の箇所は痛まないこともある
・痛む部位に目を奪われ重大な疾患を見逃さないようにする
・感覚神経の情報が伝わるときに脊髄の中で混線して脳が勘違いし、臓器の痛みが違う部位の皮膚の痛みとして感じられるのが関連痛で、ある程度部位が決まっている
頭痛
・頭痛で恐いのは、くも膜下出血や髄膜炎などの脳疾患
・突然ひどい頭痛が始まりどんどん痛みが増し、発熱、吐き気のない嘔吐、瞳孔の大きさが左右で違う、血圧が上がり徐脈になっている、そして意識障害があったら救急搬送する
・髄膜炎は高齢者の場合、肺炎球菌などが原因でも起き、網膜剥離症状がないかを確認する
・頭痛は緑内障や角膜炎など目の病気でも起き、放っておくと失明する
・額の帯状疱疹を頭痛に感じることもあるが、顔面の帯状疱疹は角膜炎や顔面麻痺や難聴を起こすこともあるので、必ずおでこ、耳介・外耳道あたりに水疱ができていないかを確認する
のどの痛み
・風邪などによる炎症が多いとはいえ、嚥下機能が衰えた高齢者は魚の骨がのどに引っかかって菌が入り膿尾がたまることもある(膿瘍)
・その他にも気道の異物や急性喉頭蓋炎など、窒息の危険がある咽頭通もある

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.09 06:56 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7526_convert_20150920044244.jpg

危険な痛み

どんな姿勢でも続く痛み
・ぎっくり腰なら痛くない姿勢があるが、腎臓結石や膵臓の障害による腰痛はずっと続く
・動かなければ痛くない、痛みは間欠的という場合は、運動器(骨・関節・筋肉など)の問題の可能性が高い
・内臓からくる痛みは、やや楽になる姿勢があっても痛みが消えるわけではない
夜、痛みで目が覚める
・一番リラックスしているときの痛みは、痛みが強く持続している証拠のため心配である
どんどん悪化していく(増悪する)
・末梢神経の痛みや運動器の痛みは一時的に激しくなることはあるものの、ピークを過ぎれば大多数がだんだん軽くなっていく
・左肩の痛みは五十肩だと思っていたが、日ごとにひどくなるので調べてみると心筋梗塞だった
・軽い腰痛を放置していたが数ヶ月間、徐々に痛みが強くなり、結局、膵臓観が判明した、といったことは珍しくない
突然発症し悪化する
・血管が詰まったり裂けたりする痛みは唐突に起こり、どんどん悪化する傾向がある
・急に発症しても、ぎっくり腰のように命に関わらないものもある
・くも膜下出血の頭痛、肺梗塞や心筋梗塞の胸痛、腹部大動脈瘤破裂の腹痛など、急に起きた痛みは命に関わる救急のものが多い
筋力低下もある
・神経がひどく圧迫されると、痛みだけでなく力が抜けてくることがある
・脊髄の圧迫がある場合など、中には背骨の手術が必要なものもあるので受診する

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.08 06:53 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7523_convert_20150920043741.jpg

男性高齢者の病気

前立腺肥大症
・前立腺は精子に栄養を送る生殖器だが、尿道を取り巻いているため肥大すると尿道を圧迫し膀胱が刺激されるため、頻尿、尿が出にくい、チビチビ漏れる、残尿などの症状が出る
・80歳を超えると9割の男性にみられるほど男性高齢者に多い疾患
・前立腺がんとは違い、前立腺の内側にできる良性の腫瘍で、がん化することはない
・初期の場合は薬で対応するが、大きくなると手術が必要
前立腺がん
・骨やリンパ節に転移しやすいという悪い面はあるものの、早期に発見して治療すれば命には関わらない
・男性ホルモンに関係したがんで、乳がんや子宮がんと同様に生活習慣の欧米化で増えている
・特に75歳を過ぎた男性では非常に頻度の高いがんである
・多くは前立腺の外側にできるので排尿困難などの症状が初期に出ないものの、有用な腫瘍マーカー(PSA)があり、直腸の壁を通して触れやすいので、血液検査や直腸診で発見されやすい
・治療は手術や放射線の他に、前立腺がんを促進する男性ホルモンに対するホルモン療法もある
・早期の前立腺がんは、多くの場合自覚症状がない
・尿が出にくい、排尿の回数が多いなどの症状が出ることはある
・進行すると、上記のような排尿症状に加えて、血尿や、腰痛など、骨への転移による痛みがみられることがある

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.07 08:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7532_convert_20150920044944.jpg

尿路の疾患

尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎など)
・ほとんどが尿道口から上がってきた菌が炎症を起こす
・脱水などで尿が少ない、疲れや冷え、免疫低下などが引き金となり、尿道の短い女性や前立腺に問題がある高齢男性に起きやすい
・尿路カテーテルを入れていると頻度が高くなる
・高齢では膀胱炎でも排尿時痛みがなく、慢性化し、夜間頻尿しか起こらず、歳のせいと見過ごされることもある
・膀胱炎を治療したら夜トイレに起きなくなることもある
・菌が腎臓の入口(腎宇)まで侵入したのが腎盂腎炎で、急性では高熱や腰背部痛が出る
・元々尿路や免疫に問題がある高齢者の場合は慢性の腎盂腎炎となり、ほとんど症状がないまま気づかれず、急に悪化し慢性腎不全となることがある
・微熱や軽い腰背部痛でも高齢者の場合は、尿路の病気も疑ってみる
・症状がなくとも尿検査で発見でき、尿が濁ることなども重要な徴候
尿路結石
・シュウ酸やリン酸のカルシウム、尿酸など尿成分の一部が結晶化したものが尿路のどこかにある状態
・副甲状腺機能亢進症や痛風なども原因となる
・高齢では寝たきりなど運動不足で骨が溶け、尿中のカルシウムが増えることでも起きやすくなる
・尿路結石は尿路感染症の原因となり、逆に尿路感染症があると結石ができやすくなる
・つまると血尿や腰背部痛や尿閉などの排尿障害を起こす

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.06 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7534_convert_20150920045442.jpg

女性高齢者の病気

子宮脱
・加齢で筋肉が緩むと骨盤底筋群が下がってきて、子宮が膣口から出るほど下りた状態
・会陰に球のような異物感が出て、体を起こしお腹に力を入れるとひどくなる
・多産、肥満、便秘の他、病気で急に痩せ筋力が落ちても起こる
・膣内に子宮や膀胱を支える装具を入れたり、手術したりするが、軽い場合は骨盤底筋体操だけでも改善する
・膀胱も下がり腹圧性尿失禁を伴うことが多い
・腸が膣側に出ることもある(直腸瘤)
・羞恥心から病院に行かない女性が多いので、相談にのり受診を勧める周囲の気遣いも重要
乳がん
・高齢で発症したものは穏やかなタイプやホルモン療法が効くタイプが多い
・過去の乳がんが再発した場合、深刻な面がある
・エストロゲンと関係が深く、妊娠経験が少なく初潮が早く閉経が遅い、肥満、欧米型の食生活が危険因子
・遺伝要素もあるため、エストロゲンに関わるがん(乳がん、卵巣がん、子宮体がん)になった血縁者がいる場合、特に注意が必要
子宮体がん
・子宮体部の内幕(粘膜)にできるがん
・エストロゲンと関係が深く危険因子は乳がんと同じ
・糖尿病の女性がなりやすい傾向がある
・主な症状は不正出血なので、おりものに血が混じるなどの症状があったらすぐ受診する

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.06 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
CIMG7529_convert_20150920044631.jpg

皮膚や爪の観察

皮膚、粘膜、爪の色
→皮膚や爪では真皮の血管が透けて見えるので、血液の状態がよく分かる
・白っぽい(貧血):赤血球が減るので皮膚(特に爪や瞼の裏)が白くなる
・青紫色(チアノーゼ):血液中に酸素が少ないと皮膚や粘膜が青紫色になり(貧血では出にくい)。特に唇や爪でわかりやすく、寒さで血管収縮、血管がつまるなどで起き、肺や心臓の病気が原因のときはばち指を伴うこともある
・黄色(黄疸):肝臓など胆汁の経路に問題が出ると、ピリルピンが小腸に排泄されず血中に増えて体が黄色くなる。みかんやトマトやニンジンの食べ過ぎで手足が黄色くなるのと違い、黄疸では白目も黄色くなる
・紫斑(内出血):高齢では真皮や皮下組織が薄く、弱った血管が簡単に内出血するので、手の甲や前腕などに紫斑がよくある。高齢で痩せた人は軽い圧迫や摩擦で簡単に内出血してしまうので注意が必要
・褥瘡の発赤:皮膚が長時間圧迫されて血液が途絶えると皮膚の組織が壊死し潰瘍ができる。こうした褥瘡は最初に赤紫色の斑として現れ、この部分のマッサージをしてはいけない。皮膚が弱く壊死の範囲がさらに広がり、感染があると菌が移動し敗血症になることもあるからである

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.05 05:00 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
IMG_0020_convert_20151014065653.jpg

脳卒中の恐れ

脳卒中は脳の血管の問題
・脳卒中とは、脳の問題で突然倒れる(卒中)という意味で、脳の血管の異常によって起きる脳血管障害の一種
・体の臓器のほとんどは、動脈が一本問題を起こしても別のルートから血液を送ることができるが、脳や心臓など一部の臓器はそれぞれの動脈に担当区域があり(終動脈)、その血管に血液が流れないとその先の細胞や酸素や栄養が届かず死んでしまう
・脳卒中は、血管が詰まって流れない梗塞と血管が切れる出血に分けられる
脳卒中を起こしやすい人
・脳卒中は、高齢男性が発症しやすい
・喫煙、肥満、運動不足、大量飲酒といった生活習慣がリスクとして関わる
・病気では、メタボ、動脈硬化に関わる糖尿病、脂質異常症そして特に高血圧が大きな要因
・心臓内にできた血栓が移動して脳の血管につまることも多い
脳卒中の症状
・突発的に以下のどれかの症状が起こって持続するときは脳卒中の可能性が高い
1)意識障害:突然意識を失って回復しなければ救急車を呼ぶ
2)片側の体が動かない、感じない:半身麻痺やしびれ(特に顔面や上肢など高い位置)、構音障害、手と口の周りが同時にしびれる
3)動きが変:小脳の障害では泥酔したような体の動きや目のゆれが起きる
4)言葉が出てこない:脳の連合野に問題が起きると、失語や失認、認知症のような症状、精神活動の低下といった高次脳機能障害が出る
5)めまいや吐き気:小脳や脳幹の問題でよく起きる
6)目の動き、黒目の位置、視野が異常:脳幹や小脳、脳深部の障害で目の動きに異常が起き、大脳や視神経の問題で半盲など視野の一部が欠ける
7)頭痛:特にくも膜下出血の時は顕著
8)吐き気、嘔吐:脳出血やくも膜下出血、小脳の障害で起こる

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.04 07:25 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
IMG_0018_convert_20151014065626.jpg

うまく歩けない

高齢者がうまく歩けなくなったとき
・高齢になると筋力や感覚機能、バランス感覚の低下などで歩きにくくなり、転ぶと、以来すごく慎重に歩くようになる人もいる
・風邪などでしばらく寝ていたため全身状態が悪くなり筋力が一時的に落ちた、変形性膝関節症など関節障害があることなどでうまく歩けなくなる人もいる
・これらの歩行障害は、栄養などで全身状態を良くし、適切なリハビリで改善することが可能
・甲状腺機能低下による筋力低下など、病気の治療で歩行が改善することも高齢者には多い
・圧迫による不全麻痺にも注意が必要
・長時間臥せる時に膝の外側を長く圧迫すると、皮膚のすぐ下を通る神経が圧迫で麻痺し、つま先を上げられず足を引きずって歩くようになり、高齢だと回復に時間がかかる
急に出た歩行障害には要注意
・突然歩けなくなるのは脳梗塞や重い脊髄障害かもしれない
・慢性硬膜下血腫やがんの転移による脊髄圧迫では比較的急速に歩行障害が進行する
・血の塊が脳を押す慢性硬膜下血腫は数週間から数ヶ月前に頭を打ったことが原因になるため、常に念頭に置く必要がある
・大腿骨頸部骨折ではほとんど歩けなくなる
体がふるえてまく歩けない
・動きがぎこちない、勝手に体が動く(不随意運動)などの症状は、無意識の動きを調整する大脳基底核、小脳や中脳の障害で起きる
・これらの神経が変性していくパーキンソン病、脊髄小脳変性症、進行性核上性麻痺などは高齢者に多い病気だが、薬や小さい脳梗塞などが原因でこうした症状が出ることもある
・高齢では、特に病気がなくても、一瞬体がピクリと動くこと(ミオクローヌス)が睡眠時には増える

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.03 06:55 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
IMG_0030_convert_20151014070022.jpg

手足のしびれ

感覚が異常
・ピリピリ、ジンジン、痛い、鈍い、過敏といったしびれの多くは慢性的な筋肉や骨の問題が原因であることが多いが全身疾患も関わる
・高齢者に多い感覚異常は、ピリピリ、痛い、鈍い感じなどのしびれが左右対称に手と足だけに出る手袋靴下型しびれで、その多くが糖尿病
・その他にも、関節リウマチなど膠原病、がん、低栄養や胃の障害によるビタミンB欠乏、アルコール依存症などでも起こる
・末期の腎不全で起こる尿道症には、手足のしびれ(痛みや動きの低下)、夜寝るときにふくらはぎがムズムズして足を動かさずにはいられない、下肢が焼けるような感覚などが起きることがある
体が動かない
・突然、感覚低下と一緒に運動麻痺が起きるのは脳卒中の恐れがあり、すぐに消えた症状でも一過性脳虚血発作(TIA)かもしれない
・しびれ以外に発熱や失禁、体重減少などがあるときは脊髄の障害も考えられる
・息をハアハアする過喚気は体に二酸化炭素がたまってしびれを起こす
・精神的な緊張だけでなく、くも膜下出血、大動脈解離、心筋梗塞や肺梗塞で呼吸困難を起こし、過喚気によるしびれを起こすこともある
視床のはたらき
・間脳の視床は臭覚以外のすべての感覚の中継所なので、視床に問題が起きると実際に手足などに問題が起きていないのにその部分が痛い、しびれるといった感覚が出る(視床痛)
・視床の脳卒中ではこうした後遺症が出るが、薬はあまり効かない
・実際は痛みを感じる部位の問題でなくとも、痛いところをさすると落ち着き、時が経つと少しずつ慣れていく
・突然、片方の手と口の周りが同時にしびれる時は視床出血の可能性もある

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
2018.04.02 07:57 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |