
痔の薬
外用痔疾用薬の成分
1.局所麻酔成分
・痔に伴う痛みや痒みを和らげる
成分名
・リドカイン
・リドカイン塩酸塩
・アミノ安息香酸エチル
・ジブカイン塩酸塩
・プロカイン塩酸塩
局所麻酔成分の使用上の注意事項
・リドカイン、リドカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩を含む坐薬及び注入軟膏は、まれに重篤な副作用として、ショックアナフィラキシーを生じる
2.鎮痒(ちんよう)成分
1)抗ヒスタミン成分
・痔に伴う痒みを和らげる
成分名
・ジフェインヒドラミン塩酸塩
・ジフェンヒドラミン
・クロルフェニラミンマレイン酸塩
2)局所刺激成分
・局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える
成分名
・熱感刺激:クロタミトン
・冷感刺激:カンフル、ハッカ油、メントール
3.抗炎症成分
1)ステロイド性抗炎症成分
・痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる
成分名
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル
・プレニゾロン酢酸エステル
ステロイド性抗炎症成分の使用上の注意事項
・ステロイド性抗炎症成分を含む坐剤及び注入軟膏は、その含有量によらず、長期連用をしてはならない
2)グリチルレチン酸、リゾチーム塩酸塩
・比較的緩和な抗炎症の治癒を促す
4.組織修復成分
・痔による肛門部の創傷の治癒を促す
成分名
・アラントイン
・アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート
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痔の薬
痔とは
・痔は、肛門付近の血管がうっ血し、肛門に負担がかかることによって生じる肛門の病気の総称
・肛門部に過度の負担をかけることやストレスなどにより生じる生活習慣病
痔の予防法
・長時間座ることを避ける
・軽い運動によって血行を良くする
・食物繊維の摂取を心掛ける
・刺激性のある食べ物を避ける
痔の主な病態
1.痔核(いぼ痔)
・肛門の血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもの
・内痔核(直腸粘膜にできた痔核)は、自覚症状が少ない
・外痔核(肛門の出口側にできた痔核)は、出血や痛みを生じる
2.裂肛(切れ痔)
・肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態
3.痔瘻
・肛門内部の小さなくぼみに糞便のカスが溜まって炎症。化膿を生じた状態
・進行すると、あふれた膿により周辺部の皮膚がかぶれ、赤く腫れて激痛を生じる
外用痔疾用薬
・痔核または裂肛による痛み、痒み、腫れ、出血などの緩和、患部の消毒を目的とする坐剤、軟膏剤または外用液剤
・局所に適用されるものだが、坐剤および注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある
内用痔疾用薬
・比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下(しゃげ)成分、整腸成分などが配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的
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貧血用薬
貧血用薬の成分
2.鉄以外の金属成分
1)銅
・ヘモグロビンの産生過程において、鉄の代謝や搬送に働く
・硫酸銅は、ヘモグロビンの産生を助ける
2)コバルト
・赤血球の産生過程で不可欠なビタミンB12の構成成分
・硫酸コバルトは、骨髄での造血機能を高める
3)マンガン
・糖質、脂質、タンパク質の代謝の際に働く酵素の構成物質
・硫酸マンガンは、エネルギー合成を促す
3.ビタミン成分
1)ビタミンB6
・ヘモグロビンの再生に必要
2)ビタミンB12
・正常な赤血球の形成に働く
3)葉酸
・正常な赤血球の形成に働く
4)ビタミンC
・消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ
貧血用薬の副作用
・副作用として、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢などの胃腸障害を生じる
・鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するため、食後に服用することが望ましい
・胃への負担を軽減するため、腸溶性製剤もある
貧血用薬の相互作用
・複数の貧血用薬と併用すると、胃腸障害の副作用が現れやすくなる
・服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、コーヒーなど)を摂取すると、鉄の吸収が悪くなる
貧血用薬の受診勧奨
・鉄製剤で改善できる貧血は、鉄欠乏性貧血のみ
・貧血用薬(鉄製剤)を予防的に使用することは適当でない
・食生活を改善しつつ、2週間程度使用しても症状の改善がみられない場合、医療機関を受診する
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貧血用薬
貧血用薬の働き
・貧血の症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚や粘膜が白くなる、下半身のむくみがある
・貧血は、その原因により、ビタミン欠乏性貧血と鉄欠乏症貧血などに分類できる
1.貧血用薬
・貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品
2.鉄欠乏性貧血
・鉄分は赤血球が酸素を運搬するうえで重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラル
・鉄分の摂取不足を生じた初期には、貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみで、直ちに貧血の症状が現れることはない
・鉄分が持続的に不足すると、ヘモグロビンが減少して貧血の症状が現れる
・鉄欠乏状態を生じる要因として、鉄分の摂取不足、消化管からの鉄の吸収障害、消化管出血などがある
・体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦や授乳婦は、鉄欠乏状態を生じやすい
貧血用薬の成分
1.鉄分
・不足した鉄分を補充する
成分名
・フマル酸第一鉄
・溶性ピロリン酸第二鉄
・可溶性含糖酸化鉄
・クエン酸鉄アンモニウム
鉄分を主成分とする貧血用薬の使用上の注意事項
・便が黒くなることがあるが、副作用などの異常ではない
・服用前から便が黒い場合は、消化管出血が原因とも考えられる
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高コレステロール改善薬
高コレステロール改善成分
1.高コレステロール改善成分
・大豆油不けん化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える
・リノール酸、ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと統合してコレステロールエステルを形成し、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す
・パンテチンは、LDLなどの異化排泄を促進し、リボタンパクリパーゼ活性を高めてHDLの産生を高める
異化排泄
・コレステロールを胆汁酸に代謝し、胆汁とともに体外に排せつすること
成分名
・大豆油不けん化物(ソイステロール)
・リノール酸
・ポリエンホスファチジルコリン
・パンテチン
高コレステロール改善薬の使用上の注意事項
・副作用として、吐き気、胃部不快感、胸やけ、下痢を生じる
2.リボフラビン酪酸エステル
・リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2)は、コレステロールの生合成抑制、排泄・異化の促進、中性脂肪の抑制、過酸化脂質の分解に働く
3.トコレフェロール酢酸エステル、ガンマ-オリザノール
トコレフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、ガンマ-オリザノールは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う抹消血行障害の緩和に働く
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高コレステロール改善薬
高コレステロール改善薬の働き
・コレステロールは、細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモンなどの生理活性物質の産生に重要であるなど、生体に不可欠な物質
・その産生および代謝は、主として肝臓で行われる
・主に食事から摂取された糖および脂質からコレステロールが産生される
1.リボタンパク質
・コレステロールは、水に溶けにくいため、血液中ではリボタンパク質の状態で存在する
・リボタンパク質のバランスの乱れ自体は自覚症状を伴わないが、血液中のLDL(低密度リボタンパク質)が多く、HDL(高密度リボタンパク質)が少ない場合、コレステロールが抹消組織に蓄積し、心臓病、肥満、動脈硬化症のリスクが高くなる
脂質異常症
・LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態
リボタンパク質の種類
LDL(低密度リボタンパク質):悪玉コレステロール
→肝臓から抹消組織へ運ぶ
HDL(高密度リボタンパク質):善玉コレステロール
→抹消組織から肝臓へ運ぶ
2.高コレステロール改善薬
・高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う抹消血行障害(手足の冷え、しびれ)の緩和などを目的として使用される
医薬品
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強心薬
強心薬の働き
・強心薬は、疲労などによる軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れなどの症状の改善を目的とする医薬品のこと
・一般用医薬品では、強心作用を示す生薬成分が用いられる
強心薬の成分
1. 強心成分
・強心成分は、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める
成分名
・センソ、ゴオウ(牛黄)、ジャコウ(麝香)、ロクジョウ(鹿茸)
2. 強心成分以外の配合成分
・強心薬には、鎮静、強壮などを目的とする生薬成分も配合されている
成分名
・リュウノウ(竜脳)、シンジュ(真珠)、レイヨウカク(羚羊角)、ジンコウ(沈
香)、動物胆、ユウタン(熊胆)、サフラン、人参
3.漢方処方成分
・動悸、息切れに用いられる漢方処方製剤として、リョウケイジュツカントウ(苓桂朮甘湯)がある
強心薬の相互作用
・滋養強壮保健薬を併用した場合、生薬成分が重複して副作用が起こりやすくなる
強心薬の受診勧奨
・強心薬を5~6日間使用しても改善の症状がみられない場合は、ほかの原因に起因する可能性が考えられる
・一般用医薬品の使用により動悸の副作用が現れた場合、強心薬による対処を図ってはならない
・激しい運動をしていないにもかかわらず、以下の症状が現れた場合、医療機関を受診する
→突発的に動悸や息切れが起こる、意識が薄れる、脈が十分に触れなくなる、胸部の痛み、冷や汗を伴う
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駆虫薬
駆虫薬の使用上の注意事項
・一般用医薬品の駆虫薬は、回虫と蟯虫を対象としており、サナダムシの駆除を目的とするものはない
・腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫には駆虫作用が及ばない
・再度の駆虫を必要とする場合、1ヶ月以上間隔をおいて服用する
・回虫や蟯虫の感染が確認された場合は、家族一緒に駆虫を図ることが基本
・一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなる
・複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、組み合わせによっては駆虫作用が減弱することもある
・駆虫薬は局所作用を目的とする医薬品であり、駆虫成分が消化管から吸収された場合は、全身性の副作用(頭痛、めまい)を生じる原因となる
・消化管内容物があると駆虫成分の吸収が高まってしまうことから、空腹時に服用する
・駆除した虫体などの排出を促すため、瀉下薬(しゃげやく)と併用されることもあるが、腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなるため、ヒマシ油とは併用してはいけない
駆虫薬の成分
1.サントニン
・回虫の自発運動を抑える
2.カイニン酸
・回虫にけいれんを起こさせる
・カイニン酸を含む生薬成分として、マクリが配合されている場合がある
3.ピベラジンリン酸
・アセチルコリン伝達を妨げることにより、回虫、蟯虫の運動筋を麻痺させる
4.パモ酸ビルビニウム
・蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑える
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浣腸薬
注入剤
注入剤の用法
・薬液を人肌に温めておくと、不快感を生じることが少なくなる
・薬液の注入後は、便意が強まるまでしばらく我慢してから排便する
・薬液を半畳使用した場合、残った薬液を再使用すると感染のおそれがあるため、使用後は廃棄する
坐剤
・坐剤の浣腸成分の炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスを発生させ、その微細な気泡が直腸を刺激する
・ビサコジルは直腸を刺激して排便を促す
成分名
・炭酸水素ナトリウム
・ビサコジル
坐剤の用法
・薬が柔らかい場合は、しばらく冷やした後に使用する
・肛門に挿入後は、便意が強まるまでしばらく我慢してから排便する
坐剤に使用上の注意事項
・炭酸水素ナトリウムの坐剤は、まれに重篤な副作用としてショックを生じる
駆虫薬
駆虫薬の働き
・駆虫薬とは、腸管内の寄生虫を駆除するために用いられる医薬品のこと
・卵からふ化した回虫の幼虫は、腸管壁から体組織に入り込んで肺に達し、再び消化管内に戻って成虫となるため、栄養障害などの消化器症状のほか、呼吸器障害を引き起こす
・蟯虫(ぎょうちゅう)は、肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部の痒み、それに伴う不眠、神経症を引き起こす
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浣腸薬
浣腸薬の使用上の注意事項
・繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じて効果が弱まり、使用に頼りがちになるため、連用してはいけない
・便秘以外のときに直腸内容物の排除を目的として用いることは適当でない
・乳幼児への安易な使用は避ける
・妊婦は、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するため、使用する前に医師などに相談する
・腹痛が著しい場合、便秘に伴って吐き気や嘔吐が現れた場合、休性腹症の可能性があり、配合成分の刺激によってその症状が悪化する
注入剤
・注入剤の浣腸成分は、浸透圧の差によって腸管壁から水分を摂り込んで直腸を刺激する
成分名
・グリセリン
・ソルビトール
注入剤の使用上の注意
・直腸内の浸透圧の変化に伴って、体調によっては肛門部に熱感を生じる
・グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告がある
・高齢者、心臓病の診断を受けた人は、排便時に血圧低下を生じやすいため、グリセリンの浣腸薬を使用する前に医師などに相談する
・痔出血の症状がある人は、グリセリンが傷口から血管内に入ると溶血や腎不全を引き起こすため、グリセリンの浣腸薬を使用する前に医師などに相談する
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胃腸に作用する薬
胃腸鎮痛鎮痙薬の相互作用
・複数の胃腸鎮痛鎮痙薬を併用した場合、泌尿器系、循環器系、精神神経系の副作用が現れやすくなる
・抗コリン成分は、胃腸鎮痛鎮痙薬以外の医薬品(かぜ薬、乗物酔い防止薬、鼻炎用内服薬など)にも配合されている
・抗コリン作用を有する成分(抗コリン成分、一部の抗ヒスタミン成分)を含む医薬品を併用した場合、排尿困難、目のかすみ、異常な眩しさ、頭痛、眠気、口渇、便秘の副作用が現れやすくなる
胃腸鎮痛鎮痙薬の受診勧奨
・原因不明の腹痛に胃腸鎮痛鎮痙薬を併用した場合、痛みの原因の特定が困難となる
・腹部の痛みには、胃腸以外の臓器に起因する場合があるので、使用が適切でない場合がある
・下痢に伴う腹痛の場合、下痢への対処が優先される
・以下の症状の場合には、医療機関を受診する
→しだいに強くなる痛み、周期的に現れる痛み、嘔吐、発熱を伴う痛み、下痢、血便、血尿を伴う痛み、30分以上続く原因不明の痛み、小児が長時間、頻回に腹痛を訴えるような場合、血尿を伴う側腹部の痛み(腎臓や尿器の病気が疑われるため)
浣腸薬
浣腸薬の働き
・浣腸薬は、便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品
・剤形として、肛門から薬液を注入する注入剤のほか、坐剤がある
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胃腸に作用する薬
胃腸鎮痛鎮痙薬(ちんけいやく)
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分
2.パパベリン塩酸塩
・消化管の平滑筋に直接働き、胃腸のけいれんを鎮める
・なお、胃液分泌を抑える作用はない
パパベリン塩酸塩の使用上の注意事項
・自律神経系を介した作用ではないが、眼圧上昇を生じる
・緑内障の診断を受けた人は、その症状が悪化するため、使用する前に医師などに相談する
3.局所麻酔成分
・消化管の粘膜および平滑筋への麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果が期待できる
・オキセサザインは、胃液分泌を抑える作用も期待できる
成分名
・アミノ安息香酸エチル
・オキセサゼイン
局所麻酔成分の使用上の注意事項
・痛みを感じにくくなり、重大な消化器疾患などを見逃すおそれがあるため、長期連用は避ける
・アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロピン血症を生じるおそれがあるため、6歳未満の小児に使用してはいけない
・オキセサゼインは、安全性が確立されていないため、妊婦などや15歳未満の小児に使用してはいけない
・オキセサゼインは、精神神経系の副作用として、頭痛、眠気、めまい、脱力感を生じることがある
4.鎮痛鎮痙作用がある生薬成分
成分名
・エンゴサク(延胡索)
・シャクヤク(芍薬)
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胃腸に作用する薬
胃腸鎮痛鎮痙薬(ちんけいやく)
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分
1.抗コリン成分
・胃酸分泌や消化管運動は、副交感神経系の刺激により亢進するが、急な胃腸の痛みは、主に胃腸の過剰な動き(けいれん)によって生じる
・抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみを鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待できる
成分名
・メチルベナクチジウム臭化物
・ブチルスコポラミン臭化物
・メチルオクタトリピン臭化物
・ジサイクロミン塩酸塩
・オキシフェンサイクリミン塩酸塩
・チキジウム臭化物
同じ作用の生薬成分
・ロートエキス
抗コリン成分の使用上の注意事項
・抗コリン成分の作用は消化管に限定されないため、目のかすみや異常な眩しさ、顏のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難などの副作用を生じる
・目のかすみ、異常な眩しさを生じるため、服用後は乗物類の運転操作をしてはいけない
・排尿困難の症状がある人、心臓病または緑内障の診断を受けた人は、その症状が悪化するため、使用する前に医師などに相談する
・高齢者は、緑内障の悪化を招き、排尿困難、口渇、便秘の副作用が現れやすいため、使用する前に医師などに相談する
・ブチルスコボラミン臭化物は、まれに重篤な副作用として、ショックアナフィラキシーを生じる
・授乳中の人は、メチルオクタトロピン臭化物の一部が乳汁中に移行するため、使用する前に医師などに相談する
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腸の薬
腸の薬の成分
収斂成分の使用上の注意事項
・細菌性の下痢、食中毒のときに収斂成分を使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態が悪化する
・急性の激しい下痢、腹痛、腹部膨満、吐き気の症状を伴う人は、細菌性の下痢や食中毒が疑われ、下痢を止めるとかえって状態が悪化するため、使用する前に医師などに相談する
・長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告が海外であるため、ビスマスを含む成分を1週間異常継続して使用してはいけない
・アルコールにより循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるため、ビスマスを含む成分の服用時は、飲酒をしてはいけない
・胃・十二指腸潰瘍の診断を受けた人は、損傷した粘膜からビスマスの吸収が高まって精神神経症状を生じるため、ビスマスを含む成分を使用する前に医師などに相談する
・ビスマスの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に達するので、妊婦はビスマスを含む成分の使用を避ける
・タンニン酸アルブミンは、重篤な副作用として、ショックアナフィラキシーを生じる
・タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、カゼイン(牛乳タンパク質のひとつ)から精製された成分であるため、牛乳アレルギーの人は、タンニン酸アルブミンを使用してはいけない
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腸の薬
腸の薬の成分
1.整腸成分
生菌成分
・腸内細菌のバランスを整える
成分名
・ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、乳酸菌、酪酸菌
同じ作用の生薬成分
・ケツメイシ(決明子)、ゲンノショウコ(現の証拠)、アセンヤク(阿仙薬)
トリメブチンマレイン酸塩
・胃および腸の平滑筋に直接作用して、消化管運動が低下しているときは、亢進的に、運動が亢進しているときは抑制的に働き、消化管の運動を調整する
トリメブチンマレイン酸塩の使用上の注意事項
・重篤な副作用として肝機能障害を生じる
・肝臓病の診断を受けた人は、使用する前に医師などに相談する
2.止瀉成分
収斂(しゅうれん)成分
・腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)することにより、腸粘膜を保護する
・ビスマスを含む成分は、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も期待できる
・オウバク、オウレンは、抗菌作用および抗炎症作用も期待できる
成分名
・次硝酸ビスマス、タンニン酸アルブミン
同じ作用の生薬成分
・ゴバイシ(五倍子)、オウバク(黄柏)、オウレン(黄連)
収斂成分の使用上の注意事項
・細菌性の下痢、食中毒のときに収斂成分を使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態が悪化する
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腸の薬
腸の薬の働き
・水分の吸収は大半が小腸で行われ、大腸では適切な水分量に調整がなされる
・腸の働きは、自律神経系により制御されており、腸以外の病気などが自律神経系を介して腸の働きに異常(下痢、便秘など)を生じさせる場合もある
下痢や便秘が起こる主な原因
下痢
1)急性
・体の冷え、消化不良、細菌やウイルスなどによる消化器感染、緊張などの精神的なストレス
2)慢性
・腸自体に病変を生じている可能性がある場合
便秘
1)一過性
・環境変化などのストレス、医薬品の副作用
2)慢性
・加齢や病期による腸の働きの低下、便意を繰り返し我慢し続けることなどによる腸管の感受性(薬物などに対する反応の程度)の低下
腸の薬の種類と働き
1)整腸薬
・腸の調子や便通を整える(整腸)、腹部膨満感、軟便、便秘に用いられることを目的とする医薬品
2)止瀉薬(ししゃやく)
・下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、下り腹、軟便などに用いられること(止瀉)を目的とする医薬品
3)瀉下薬(しゃげやく)=下剤
・便秘症状および便秘に伴う肌荒れ、頭重、のぼせ、吹き出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔の症状の緩和、または腸内容物の排除に用いられること(瀉下)を目的とする医薬品
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胃の薬
胃の薬の成分
2.健胃成分
・味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃酸の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高める
生薬成分名
苦味
・オウバク(黄柏)、オウレン(黄連)、センブリ(千振)、ゲンチアナ、リュウタン(竜胆)、ユウタン(熊胆)
香り
・ケイヒ(桂皮)、コウボク(厚朴)、ショウキョウ(生姜)、チョウジ(丁子)、チンピ(陳皮)、ソウジュツ(蒼朮)、ビャクジュツ(白朮)
生薬以外の健胃成分
1)乾燥酵母
・胃腸の働きに必要な栄養素を補給することにより、胃の働きを高めるとされる
2)カルニチン酸化物
・胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増すことにより、胃の働きや食欲不振を改善するとされる
健胃成分の使用上の注意事項
・生薬成分が配合された健胃薬の散剤は、オブラートで包んで服用すると、味や香りがさえぎられてしまうため効果が期待できない
3.消化成分
・炭水化物、タンパク質、繊維質などの分解に働く酵素を補う
成分名
・ジアスターゼ、プロザイム、ニューラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ビオジアスターゼ、タカヂアスターゼ
4.利胆成分
・胆汁の分泌を促して、消化を助ける
成分名
・胆汁末、ユウタン(熊胆)、動物胆、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸
利胆成分の使用上の注意事項
・利胆成分には肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状が悪化するため、使用前に医師などに相談する
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胃の薬
胃の薬の成分
1.制酸成分
・中和反応によって胃酸の働きを弱める
制酸成分の種類
1)炭酸水素ナトリウム(重曹)
2)アルミニウムを含む成分
・乾燥水銀化アルミニウムゲル
・ジヒドロキシアルミニウムモノアセテート
3)マグネシウムを含む成分
・ケイ酸マグネシウム
・酸化マグネシウム
・炭酸マグネシウム
4)アルミニウムとマグネシウムの両方を含む成分
・合成ヒドロタルサイト
・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
5)カルシウムを含む成分
・沈降炭酸カルシウム
・リン酸水素カルシウム
同じ作用の生薬成分→ボレイ(牡蛎)
制酸成分の使用上の注意事項
・酸度の高い食品と一緒に使用すると、胃酸に対する中和作用が低下するため、炭酸飲料での服用は適当でない
・透析療法を受けている人がアルミニウムを含む制酸成分を長期間服用した場合に、アルミニウム脳症、アルミニウム骨症を起こすことがある
・透析治療を受けていない人であっても、長期連用してはいけない
・腎臓病の診断を受けた人は、ナトリウムなどの無機塩類が体内に貯留しゃすくなるため、使用する前に医師などに相談する
・他の医薬品(かぜ薬、解熱鎮痛薬など)を併用した場合、制酸成分が重複して高カルシウム血症、高マグネシウム血症を生じる恐れがある
・カルシウム、アルミニウムを含む成分は、止瀉薬に配合される成分でもあるため、副作用として便秘を生じる
・マグネシウムを含む成分は、副作用として下痢を生じる
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胃の薬
胃の薬の働き
1.胃の薬の種類と働き
・胃の薬には、制酸薬、健胃薬、消化薬、総合胃腸薬があり、それぞれ以下の働きがある
1)制酸薬
・胃液の分泌亢進による胃酸過多、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気などの症状を緩和することを目的とする医薬品
配合成分
・胃酸の働きを弱める成分
・胃液の分泌を抑える成分
2)健胃薬
・弱った胃の働きを高める(健胃)ことを目的とする医薬品
配合成分
・独特の味、香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする成分
3)消化薬
・炭水化物、脂質、タンパク質などの分解に働く酵素を補うことなどにより、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品
4)総合胃腸薬
・さまざまな胃腸の症状に幅広く対応できるよう、制酸、胃粘膜保護、健胃、消化、整腸、鎮痛鎮痙(ちんけい)、消泡などの作用を目的とする成分を組み合わせた一般用医薬品
注意
・消化不良、胃痛、胸やけといった症状がはっきりしている場合には、その症状に合った成分のみが配合された薬を選択することが望ましい
2.医薬部外品
・医薬部外品で健胃薬、消化薬、整腸薬またはそれらの目的を併せ持つ薬は、人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている
・効能、効果の範囲も限られる
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呼吸器官に作用する薬
口腔咽喉薬
口腔咽喉薬と含嗽薬の成分
2.組織修復成分
・炎症を生じた粘膜組織の修復を促す
成分名
・アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)
3.殺菌消毒成分
・口腔内や喉に付着した微生物を死滅させたり、その増殖を抑えたりする
成分名
・セチルピリジニウム塩化物
・デカリニウム塩化物
・ベンゼトニウム塩化物
・ポピドンヨード
・ヨウ化カリウム
・ヨウ素
殺菌消毒成分の使用上の注意事項
・ヨウ素系成分(ポピドンヨード、ヨウ化カリウム)、クロルヘキシジングルコン酸塩により、ショックアナフィラキシーを生じるため、これらの成分にアレルギーのある人は使用してはいけない
・ヨウ素系成分が口腔内に使用される場合であっても、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある
・甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)の診断を受けた人は、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性があるため、ヨウ素系成分を使用する前に医師などに相談する
・ヨウ素の一部は、血液・胎盤関門を通過して胎児に到達する
・ヨウ素の一部は、乳汁中に移行して乳児に到達する
・ヨウ素系成分により、口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、吐き気、不快感の副作用を生じる
・ポピドンヨードによって、銀を含有する歯科材料(義歯など)が変色することがある
・口腔内に傷、ひどいただれのある人は、強い刺激を生じるため、クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬を使用してはいけない
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呼吸器官に作用する薬
口腔咽喉薬
口腔咽頭薬、含嗽薬の使用上の注意事項
・水で用事希釈して使用する含嗽薬は、調整した濃度が濃すぎても薄すぎても効果は十分に得られない
・含嗽薬を使用した後、すぐに食事を摂ると効果が薄れやすい
・口腔咽頭薬、含嗽薬の成分は、口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に移行しやすく、全身的な影響を生じることがある
・口腔内にひどいただれがある人では、配合成分による刺激感が現れやすいほか、循環血流中への移行により全身的影響も生じやすい
口腔咽喉薬と含嗽薬の成分
・一般用医薬品の口腔咽頭薬、含嗽薬には、抗炎症成分と殺菌消毒成分などを組み合わせて配合されている
・有効成分が、生薬成分、グリチルリチン酸二カリウム、セチルピリジニウム塩化物などのみからなる製品で、効能・効果の範囲が限られるものは、医薬部外品として扱われる
1.抗炎症成分
・炎症を和らげ、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み、喉の腫れの症状を鎮める
成分名
・リゾチーム沿線絵
・グリチルリチン酸二カリウム
・トラネキサム酸
リゾチーム塩酸塩の使用上の注意事項
・口腔咽頭薬や含嗽薬の成分として、リゾチーム塩酸塩が配合されている場合であっても、ショックアナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症を生じる
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呼吸器官に作用する薬
口腔咽喉薬
口腔咽喉薬の働き
・口腔咽喉薬は、口腔内または咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れなどの症状の緩和を主たる目的とする
口腔咽喉薬には、トローチ剤やドロップ剤のほか、口腔内に噴霧または塗布して使用する外用液剤がある
・口腔および咽頭の殺菌消毒などを目的とし、殺菌消毒成分が配合されたものもある
・口腔咽頭薬に鎮咳成分、気管支拡張成分、去痰成分は配合されておらず、これらの成分が配合された場合には鎮咳去痰薬に分類される
含嗽(がんそう)薬の働き
・含嗽薬(うがい薬)は、口腔および咽頭の殺菌消毒、洗浄、口臭の除去などを目的として、用事水に希釈または溶解してうがいに用いる、または患部に塗布した後に水でうがいをする外用液剤
医薬部外品
・胸部や喉に適用し、有効成分が揮散して吸入されることにより、かぜに伴う諸症状の緩和を目的とする塗り薬、貼り薬があるが、これらは鼻づまり改善薬の医薬部外品として扱われる
口腔咽頭薬、含嗽薬の使用上の注意事項
・トローチ剤やドロップ剤は、噛み砕いて飲み込んでしまうと効果は期待できない
・噴射式の液剤は、気管支や肺に入らないよう、軽く息を吐いたり、声を出したりしながら噴射する
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呼吸器官に作用する薬
鎮咳去痰薬
2.気管支拡張成分
アドレナリン作動成分
・交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮める
成分名
・メチルエフェドリン塩酸塩
・メチルエフェドリンサッカリン塩
・トリメトキノール塩酸塩
・メトキシフェナミン塩酸塩
同じ作用の生薬成分
・マオウ(麻黄)
アドレナリン作動成分の使用上の注意事項
・交換神経系への刺激作用により、心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝にも影響する
・心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人は、その症状が悪化するため、使用する前に、医師などに相談する
・高齢者は、一般的に動悸、血圧上昇、血糖値上昇を招きやすいため、使用する前に医師などに相談する
・メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩は、中枢神経系に対する作用が強く、依存性がある
・授乳中の人は、メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩の一部が乳汁中に移行するため、使用する前に医師などに相談する
キサンチン系成分
・自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張する
成分名
・ジプロフィリン
キサンチン系成分の使用上の注意事項
・甲状腺機能障害、てんかんの診断を受けた人は、中枢神経系の興奮作用により、症状の悪化を招くおそれがあるため、使用する前に、医師などに相談する
・心臓刺激作用を示すため、副作用として動悸を生じる
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呼吸器官に作用する薬
鎮咳去痰薬
鎮咳去痰薬の成分
1.鎮咳成分
麻薬性鎮咳成分
コデイン類による小児の呼吸抑制発生リスク
・米国などにおいては、小児の呼吸抑制発生リスクにより、コデイン類(コデインリン酸塩水和物またはジヒドロコデインリン酸塩)を含む医薬品の小児(12歳未満)などへの使用を禁忌とする措置がとられている
・日本では、死亡例の国内報告が無く、欧米と比較して呼吸抑制リスクが遺伝学的に低いと推定されるものの、一般用医薬品、医療用医薬品とも、以下のような予防的措置が取られている
1)速やかに添付文書を改訂し、原則、本剤を12歳未満の小児などに使用しないよう注意喚起を行うこと
2)1年6ヶ月程度の経過措置期間を設け、コデイン類を含まない代替製品や、12歳未満の小児を適応外とする製品への切換えを行うこと
3)12歳未満の小児を適用外とする製品への切換え後において、12歳未満の小児への使用を禁忌とする使用上の注意の改訂を再度実施すること
非麻薬性鎮咳成分
・麻薬性鎮咳成分以外の鎮咳成分は、非麻薬性鎮咳成分と呼ばれる
・デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は、主にトローチ剤、ドロップ剤に配合されている
成分名
・ノスカピン
・ノスカピン塩酸塩
・デキストロメトルファン臭化水素酸塩
・デキストロメトルファンフェノールフタリン塩
同じ作用の生薬成分
・ハンゲ(半夏)
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呼吸器官に作用する薬
鎮咳去痰薬
鎮咳去痰薬とは
・鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称
・痰とは、気道粘膜から分泌された粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じったもの
・口腔咽頭薬の目的を兼ねたトローチ剤やドロップ剤もある
鎮咳去痰薬の成分
1.鎮咳成分
・中枢神経系に作用して咳を抑えることから、中枢性鎮咳成分とも呼ばれる
・中枢鎮咳成分には、麻薬性鎮咳成分と非麻薬性鎮咳成分がある
麻薬性鎮咳成分名
・コデインリン酸塩
・ジヒドロコデインリン酸塩
→モルヒネと同じ基本構造を持つことから麻薬性鎮咳成分と呼ばれる
麻薬性鎮咳成分の使用上の注意事項
・長期連用や大量摂取によって、倦怠感や虚脱感、多幸感などが現れることがあり、薬物依存につながる恐れがある
・内服液剤では、その製剤上の特徴から、乱用されることもある
・妊娠時の使用により、血液・胎盤関門を通過して胎児へ移行する
・分娩時の使用により、新生児に呼吸抑制が現れたとの報告がある
・12歳未満の小児に呼吸抑制を生じる恐れがある
・授乳中の人の使用により、母乳に移行し、乳児にモルヒネ中毒が生じたとの報告がある
・胃腸運動を低下させるため、副作用として便秘を生じる
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精神神経に作用する薬
鎮暈薬(ちんうんやく)
鎮暈薬の成分
2.抗ヒスタミン成分
抗成分の使用上の注意事項
・眠気を生じるため、服用後は乗物類の運転操作をしてはいけない
・メクリジンを含む成分では、海外において、乳児突然死症候群、乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児に使用してはいけない
3.抗コリン成分
・中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、抹消では消化管の緊張を低下させる作用を示す
成分名
・スコポラミン臭化水素酸塩水和物
・ロートコン
抗コリン成分の使用上の注意事項
・眠気、散瞳による異常な眩しさを生じるため、服用後は乗物類の運転操作をしてはいけない
・スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、消化管からよく吸収され、ほかの抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすい
・スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分などと比べて、作用の持続時間が短い
4.鎮静成分
・不安や緊張を和らげる作用を示す
成分名
・ブロモバレリル尿素
・アリルイソプロピルアセチル尿素
5.キサンチン系成分
・脳に軽い興奮を起こさせ、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる
・カフェインには、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用も期待できる
・カフェイン成分が配合されていても、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分による眠気が解消されるわけではない
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精神神経に作用する薬
鎮暈薬(ちんうんやく)
鎮暈薬の働き
・鎮暈薬(乗物酔い防止薬)は、乗物酔い(動揺病)によるめまい、吐き気、頭痛を防止し、緩和することを目的とする医薬品のこと
・つわりに伴う吐き気に対して使用することは、適当ではない
鎮暈薬の成分
1.抗めまい成分
・内耳にある前庭と脳を結ぶ前庭神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す
・ジフェニードル塩酸塩は抗ヒスタミン成分と類似の薬理作用を示すものの、日本においてはもっぱら抗めまい成分として用いられている
成分名
・ジフェニードル塩酸塩
抗めまい成分の使用上の注意事項
・抗ヒスタミン成分や抗コリン成分と同様の副作用(頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさを生じるため、服用後は乗物類の運転操作をしてはいけない
・排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人は、その症状が悪化するため、使用する前に医師などに相談する
2.抗ヒスタミン成分
・延髄にある嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭における自立神経反射を抑える作用を示す
・抗ヒスタミン成分には抗コリン作用を示すものも多くあるが、抗コリン作用も、乗物酔いによるめまい、吐き気の防止・緩和に寄与すると考えられる
成分名
・ジメンヒドリナート(ジフェンヒドラミンテオクル酸塩)
・メクリジン塩酸塩
・プロメタジンテオクル酸塩
・クロルフェニラミンマレイン酸塩
・ジフェンヒドラミンサリチル酸塩
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精神神経に作用する薬
眠気防止薬
眠気防止薬の成分
1.カフェイン
・脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える
カフェイン使用上の注意事項
・脳が過剰に興奮すると、振戦、めまい、不安、不眠、頭痛の副作用が生じる
・腎臓において、ナトリウムイオンと水分の再吸収を抑制し、利用をもたらす
・弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている
・カフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達するため、胎児の発達に影響を及ぼす可能性がある
・授乳婦は、カフェインの一部が乳汁中に移行するため、使用する前に医師等に相談する
・乳児は肝臓が未発達で、カフェインの代謝には多くの時間を要するため、授乳婦が大量に摂取すると、乳児の体内に蓄積して頻脈や不眠の原因となる
2.ビタミン成分など
・眠気による倦怠感を和らげる補助成分として配合される
眠気防止薬の相互作用
・眠気防止薬において、カフェインの1回の摂取量は200mg、1日摂取量は500mgが上限
・カフェインは、ほかの医薬品、医薬部外品、食品(お茶やコーヒー)にも含まれているため、同時に摂取するとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系などへの作用が強く現れる
・医薬品による眠気を抑えるために眠気防止薬を使用することは適切でない
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精神神経に作用する薬
催眠鎮静薬
催眠鎮静薬の相互作用
・催眠鎮静薬と、他の医薬品を併用した場合、成分が重複して副作用が起こりやすくなる
・不眠症(睡眠障害)、不安症、神経症の診断を受けた患者は、催眠鎮静薬を使用してはいけない
・副作用が増強するため、催眠鎮静薬の服用時には、飲酒をしてはいけない
・生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤であっても、飲酒が睡眠の質を低下させ、その効果を妨げる
・催眠鎮静薬に配合される生薬成分およびセントジョーンズワートは、食品(ハーブ)としても流通しており、それらの食品との相互作用に注意する
催眠鎮静薬の受診勧奨
・慢性的な不眠の症状が続いている場合は、うつ病などの精神神経疾患などの可能性がある
・ブロモバレリル尿素などを大量摂取し、昏睡や呼吸抑制が起きている場合は、直ちに救急救命を受ける必要がある
・プロモバレリル尿素などの反復摂取によって薬物依存の状態になっている場合は、自己の努力のみで依存からの脱却を図ることは困難であるため、医療機関で受診する必要がある
眠気防止薬
眠気防止薬の働き
・眠気防止薬は、眠気や倦怠感を除去することを目的とした医薬品
眠気防止薬の使用上の注意事項
・胃液分泌の亢進により胃腸障害を生じるため、胃酸過多の人、胃潰瘍のある人は使用してはいけない
・心筋の興奮により動悸を生じるため、心臓病のある人は使用してはいけない
・短期間の服用にとどめ、連用してはいけない
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精神神経に作用する薬
催眠鎮静薬
催眠鎮静薬の成分
2.鎮静成分
・脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする
成分名
・ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素
自殺行動
・不眠や不安の症状はうつ病に起因して生じる場合があり、また、うつ病患者はときに自殺行動を起こすことがある
・かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にブロモバレリル尿素が頻繁に用いられ、大量摂取が社会問題となった
・近年は、ベンゾジアゼピン系成分を使ったものに代わってきている
鎮静成分の使用上の注意事項
・少量でも眠気を催しやすいため、服用後は乗物類の運転操作をしてはいけない
・反復して摂取すると依存を生じるため、乱用されることもある
・ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦などは使用する前に医師などに相談する
3.催眠鎮静薬に配合される生薬成分
・神経の興奮や緊張を緩和する作用がある生薬成分には、以下のものがある
成分名
・釣藤鈎、酸棗仁、鹿子草、チャボトケイソウ、ホップ
催眠鎮静薬の使用上の注意事項
・生薬成分のみからなる場合であっても、複数の鎮痛薬の併用や長期連用は避ける
4.漢方処方製剤
・神経質、精神不安、不眠などの症状の改善に用いる漢方処方製剤として、酸棗仁等、加味帰脾湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏など
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