
鼻に用いる薬
鼻炎用点鼻薬
・急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎による鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重を緩和する
・蓄膿症のような慢性的なものは使用対象ではない
・剤形は鼻にスプレーする噴霧式が多い
・他人と共用しないようにする
鼻炎用点鼻薬に用いられる成分
1.アドレナリン作動成分
・ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩
→鼻粘膜を通っている血管を収縮する(鼻粘膜の充血や腫れを緩和する)
→過度に使用すると、鼻づまりがひどくなる
2.抗ヒスタミン成分
・クロフフェニラミンマレイン酸塩、ケトチフェン
→ヒスタミンの働きを抑えて、くしゃみや鼻汁を抑える
3.抗アレルギー成分
・クロモグリク酸ナトリウム
→肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑え、アレルギー症状を緩和する
→減感作療法の妨げになることがある
4.局所麻酔成分
・リドカイン、リドカイン塩酸塩
→鼻粘膜の過敏性、痛み、かゆみを抑える
5.殺菌消毒成分
・ベンザルコニウム塩化物、ベンデトニウム塩化物、セチルピリジニウム塩化物
→鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防ぐ
→黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌、カンジダ等の真菌類に交かがある
→結核菌やウイルスには効果がない
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目に用いる薬
眼科
9.抗菌成分
・サルファ剤(スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム)
→抗菌作用を示し、細菌感染による結膜炎やものもらい等を改善する
→すべての細菌に有効ではなく、ウイルスや真菌の感染には無効
・ホウ酸
→洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄、消毒に用いられる
→点眼薬の添加物(防腐剤:抗菌作用を期待)として配合されていることもある
10.無機塩類
・塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム
→涙液(ナトリウム、カリウム等の電解質が主成分)を補う
11.ビタミン成分
・ビタミンA(レチノール)
→視力調整等の反応を改善する
・ビタミンB2(フラピンアデニンジヌクレオチド)
→新陳代謝を改善する
・ビタミンB5(パンテノール、パントデン酸カルシウム)
→調節機能の回復を助ける
・ビタミンB6(ピリドキシン)
→疲れ目を改善する
・ビタミンB12(シアノコバラミン)
→調節機能の回復を助ける
・ビタミンE(トコフェノール)
→微小循環を促進し、結膜充血、疲れ目を改善する
12.アミノ酸
・タウリン、アスパラギン酸
→新陳代謝を促し、目の疲れを改善する
13.その他
・ヒアルロン酸ナトリウム
→添加物として用いられ、コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合することにより、その粘稠性を高める
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目に用いる薬
眼科用薬に用いられる成分
2.アドレナリン作動成分
・ナファゾリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩、テトラヒドロゾロリン塩酸塩
→結膜を通っている血管を収縮させ、充血を除去する
・緑内障の人は使用を避ける(眼圧上昇、症状悪化の恐れあり)
3.抗炎症成文
・リゾチーム塩酸塩
→外用薬でも、鶏卵アレルギーの人は使用しない
・グリチルリチン酸二カリウム
→化学構造がステロイド性抗炎症成分と類似している
・ベルベリン硫酸園
→抗菌作用もある
・プラノプロフェン
→炎症の原因となる物質の生成を抑える
・イプシロン-アミノカブロン酸
→炎症物質の生成を抑える
4.組織修復成分
・アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)、アラントイン
→炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す
5.収斂成分
・硫酸亜鉛水和物
→眼粘膜のたんぱく質と結合して被膜をつくり、外部の刺激から目を保護する
6.保湿成分
・コンドロイチン硫酸ナトリウム
→結膜や角膜の乾燥を防ぐ
7.抗ヒスタミン成分
・ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、テトチフェン
→ヒスタミンの働きを抑えることで、目のかゆみを和らげる
→点鼻薬との併用で、眠気が現れることがある
8.抗アレルギー成分
・クロモグリク酸ナトリウム
→ヒスタミンの遊離を抑え、アレルギー症状を緩和する
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目に用いる薬
点眼薬のさし方
・1回に1滴ずつで十分(薬液1滴は、約50μL、結膜嚢の容積は約30μL)
・点眼後は数秒間まぶたを閉じる(まばたきはしない)
・目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぎ、効果的
・点眼薬でも全身性の副作用(発疹、発赤、かゆみなど)がみられることがある
・コンタクトレンズをしたままの点眼は、添付文書に使用可能と記載されていない限り、行わない
・目の痛みが激しい場合には、受診勧奨する
・一般用医薬品の点眼約には、緑内障の症状を改善できるものはない
点眼用薬の種類
1.人工涙液
・涙液成分を補う
・目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着の不快感に用いる
2.一般用点眼薬
・目の疲れやかゆみ、結膜充血等の症状を抑える
3.抗菌性点眼薬
・抗菌成分配合
・結膜炎、ものもらい、まぶたのただれに用いる
4.アレルギー用点眼薬
・抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分を配合
・目のアレルギー症状に用いる
5.洗眼薬
・目の洗浄、眼病予防に用いる
眼科用薬に用いられる成分
1.調節機能改良成分
・ネオスチグミンメチル硫酸塩
→アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼの働きを抑え、毛様体でのアセチルコリンの働きを助けることにより、目の疲れやかすみを改善する
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外皮用薬
外皮用薬に用いられるその他の成分
3.冷感刺激成分
・メントール、カンフル
→皮膚表面に冷感刺激を与えることにより、反射的な血管拡張を起こさせ、血行を促進する
→知覚神経の麻痺による鎮痛、鎮痒作用が期待できる
→打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状には、冷感刺激成分が適する
4.温感刺激成分
・カフサイシン、トウガラシ、ノニル酸ワニリクアミド
→皮膚表面に温感刺激を与えることにより、抹消血管を拡張させ血行を促進する
→上記成分を配合した貼付剤は、入浴1時間前にはがし、入浴後はほてりがしずまってから貼る
→貼付部位を保温器具で温めない(強い刺激を感じる)
5.温感刺激成分(かゆみ止め)
・クロタミトン
→湿疹や皮膚炎、虫さされなどによる皮膚のかゆみを緩和する
→皮膚に軽い灼熱感を与えて、かゆみを感じにくくする
6.収斂、皮膚保護成分
・酸化亜鉛
→患部のたんぱく質と統合して被膜をつくり、皮膚を保護する
→患部が浸潤、化膿しているときは使用を避ける
・ピロキシリン(ニトロセルロース)
→創傷面に薄い被膜を形成して保護する
7.組織修復成分
・アラントイン
→傷ついた皮膚の修復を促す
8.血管収縮成分
・ナファゾリン塩酸塩
→アドレナリン作動成分
・患部の血管を収縮し止血する
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外皮用薬
抗菌、抗真菌作用をもつ成分
みずむし、たむし用薬に用いられる抗真菌成分
1. イミダゾール系:オキシコナゾール硝酸塩、ネチコナゾール硝酸塩、ビホナゾール、スルコナゾール硝酸塩、クロトリマゾール
・皮膚系状金の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる
・細胞膜の浸透性を変化させ、増殖を抑える
・あるイミダゾール系成分でかぶれた場合、他のイミダゾール系成分の使用も避ける
2. アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン
・皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる
3.シクロポロクスオラミン
・皮膚糸状金の細胞膜に作用して、増殖、生存のために必要な物質の輸送機能を妨げる
4.ウンデシレン酸
・患部を酸性に保ち、菌の増殖を抑える
5.ピロールニトリン
・菌の呼吸や代謝を妨げる
6.モクキ
・アオイ科のムクゲの幹皮を基原とする生薬で、皮膚糸状菌の増殖を抑える
外皮用薬に用いられるその他の成分
1.局所麻酔成分
・ジブカイン、リドカイン、アミノ安息香酸エチル
→知覚神経を麻痺させ、傷の痛み、湿疹や皮膚炎等のかゆみを緩和する
2.抗ヒスタミン成分
・ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン
→湿疹や皮膚炎、虫さされ等による皮膚のかゆみを緩和する
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外皮用薬
抗菌、抗真菌作用をもつ成分
にきび、吹き出物に用いる成分
1.イブプロフェン、ピコノール
作用
・イブプロフェンの誘導体だが、鎮痛作用は期待できない
・吹き出物による赤みや腫れ、吹き出物の拡張を抑える
2.サリチル酸、イオウ
作用
・角質軟化作用、抗菌、抗真菌作用を示す
・イオウは角質層のケラチンを変質させて、角質を軟化させる
3.サルファ剤
作用
・スフファジアジン、ホモスフファミン、スルフイソキサゾール等
・殺菌のDNA合成を阻害する→抗菌作用
4.パシトラシン
作用
・細胞壁合成を阻害する→抗菌作用
5.硫酸フラジオマイシン、クロラムフェニコール
作用
・細菌のたんぱく質合成を阻害する→抗菌作用
みずむし
・原因は、皮膚糸状菌(白癬菌)の寄生による表在性真菌感染症
・感染した部位-によって呼び名が異なる:手足→みずむし、銅や四肢→ぜにたむし、内肢や尻、陰嚢付近→いんきんたむし、爪→爪白癬、頭部→しらくも
みずむしの分類
1)趾間型:指の間の皮膚がむける、ふやける、亀裂、ただれなど
2)小水疱型:足の裏に小さな水疱ができる
3)角質増殖型:足の裏全体に紅斑と角質の増殖がみられる
みずむしの症状と剤形
1)液剤:浸透性は高いが、刺激が強い→皮膚が厚く、角質化している部分に
2)軟膏、クリーム剤:刺激が少ない→じゅくじゅくと湿潤している部分に
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外皮用薬
かゆみ、腫れ、痛みなどを抑える外皮用薬の成分
皮膚の炎症(湿疹、皮膚炎等)に用いる成分
非ステロイド性成分
1. ブフェキサマク
作用
・皮膚の炎症によるほてりや痒みなどの緩和
特徴
・湿疹、皮膚炎、かぶれ、日焼け、あせもなどに緩和に用いる
・光線過敏症がみられることがある
・現在、ブフェキサマク製剤の販売は医療用医薬品、一般用医薬品ともに終了している
2. ウフェナマート
作用
・皮膚の炎症によるほてりや痒みなどの緩和
特徴
・プロスタグランジン産生抑制作用の有無は不明
・細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制等
・湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等の緩和に用いる
・日焼けには適応がない
筋肉痛、関節痛等に用いる成分
非ステロイド性成分
インドメタシン、フェルビナク、ピロキシカム、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム
作用
・皮膚下層にある骨格筋や関節部に浸透し、プロスタグランジンの産生を抑制する
特徴
・塗り薬やエアゾール剤は1週間に50mgを超えて使用しない
・貼付剤は2週間以上続けて使用しない
・15歳未満は使用しない
・喘息を起こしたことがある人は使用しない
・妊婦は使用を避ける
その他
サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール
作用
・局所刺激作用による血行促進や鎮静作用を示す
特徴
・局所刺激作用により血行を促すほか、抹消の知覚神経に軽い麻痺を起こす
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外皮用薬
殺菌消毒に用いる成分
7.マーキュロクロム
作用
・有機水銀の一種
・一般細菌類に一部に有効
・真菌、結核菌、ウイルスには無効
特徴
・皮膚浸透性が低く、通常、水銀中毒の恐れはないが、口に周りや口が触れるところには使用しない
・ヨードチンキとの併用で不溶性沈殿を生じ、効果が低下する
8.エタノール
作用
・備瀬物のたんぱく質を変性
・一般細菌類(結核菌含む)、真菌類、ウイルスにも有効
特徴
・粘膜刺激性がある
・脱脂による肌あれを起こしやすい
・揮発性で引火しやすい
・蒸気の吸引にも注意する
かゆみ、腫れ、痛みなどを抑える外皮用薬の成分
皮膚の炎症(湿疹、皮膚炎等)に用いる成分
ステロイド性成分
1. デキサメタゾン、プレドニゾロン、吉草酸エステル、酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン等
作用
・患部(抹消組織)において抗炎症作用を示す
特徴
・副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通の構造をもつ
・末梢組織の免疫機能を低下させる→皮膚感染のおそれ、化膿部位に使用すると症状悪化のおそれ
・長期連用しない
・慢性の湿疹には使用しない
・広範囲への使用は避ける
・コルチゾンに換算して1g中0.025mgを超えて含有するものは、特に長期連用を避ける
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外皮用薬
殺菌消毒に用いる成分
3.ポピドンヨード
作用
・ヨウ素の酸化作用による
・一般細菌類(結核菌含む)、真菌類、ウイルスにも有効
特徴
・ヨウ素アレルギーの人は使用しない
・皮膚の殺菌消毒には、うがい薬、口腔咽頭薬よりも高濃度で使用する
・皮膚消毒用の製剤は、口腔内には使用しない
・ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用するのが望ましい
4.ヨードチンキ
作用
・ヨウ素、ヨウ化カリウムをエタノールに溶解したもの
・一般細菌類(結核菌含む)、真菌類、ウイルスにも有効
特徴
・皮膚刺激性が強い
・根幕、目の周り、化膿部位には使用しない
・マーキュロクロム液と一緒になると不溶性沈殿を生じ、効果が低下する
5.ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、セチルビリジウム塩化物
作用
・陽性界面活性成分
・結核菌、ウイルスには無効
特徴
・石鹸と結合すると効果が低下する
・石鹸を十分に洗い流してから使用する
6.クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩
作用
・一般細菌類、真菌類に有効
・結核菌、ウイルスには無効
特徴
・口腔内に使用される場合、まれにショックアナフィラキシーを生じることがある
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外皮用薬
皮膚に用いる薬の種類
・外皮用薬(外用薬)は、皮膚表面に生じた創傷や症状、または筋肉、関節等の症状を改善、緩和するため、外用局所に適用される医薬品
・外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しゃすくなることから、入浴後に用いるのが効果的
1)塗り薬(軟膏剤、クリーム剤)
・薬剤を容器から直接指にとって塗ることを繰り返すと、雑菌が混入するおそれがある
・いったん手の甲などに必要量をとってから患部に塗布する
2)貼付剤(バップ剤、テープ剤)
・汗や汚れはきれいに拭いてから貼る
・汗や汚れがあると有効成分の浸透性が低下したり、はがれやすくなったりする
3)スプレー剤、エアゾール剤
・目の周りや粘膜(口唇など)への使用は避ける
・至近距離からの噴霧や同じ部位へ長く噴霧することは避ける
殺菌消毒に用いる成分
1.アクリノール
作用
・黄色の色素が、一般細菌類の一部に殺菌消毒作用を示す
・ウイルス、真菌、結核菌には無効
特徴
・低刺激性、傷口にもしみにくい
・衣類につくと黄色く着色し、脱色しにくい
・止瀉薬(内服薬)に配合されることもある
2.オキシドール
作用
・過酸化水素の分解時に発生する活性酸素の酸化作用、泡立ちによる洗浄効果
・ウイルス、真菌、結核菌には無効
特徴
・作用持続性に乏しく、組織浸透性も低い
・刺激性があり、目の周りには使用しない
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滋養強壮保健薬等
高コレステロール改善薬
・血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う抹消血行障害の緩和を目的に使用される
・生活習慣の改善が不可欠
・薬は、食事療法、運動療法の補助的位置付け
・ウエスト周囲径を減少させるなどの痩身効果を目的とするものではない
・1~3ヶ月使用しても改善がみられない場合、医療機関の受診を勧める
脂質異常症(高脂血症)
・以下のいずれかにあてはまるもの
1)LDLが、140mg/dL以上
2)HDLが、40mg/dL未満
3)中性脂肪が、150mg/dL以上
LDL(低密度リボタンパク質:悪玉コレステロール)
・コレステロールを肝臓から抹消組織へ運ぶ
HDL(高密度リボタンパク質:善玉コレステロール)
・末梢組織のコレステロールを取り込み、肝臓へ運ぶ
・LDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が抹消組織側に偏って蓄積を招く
高コレステロール改善薬に用いられる成分
1)大豆油不酸化物(ソイステロール)
・腸管での、コレステロールの吸収を抑える
2)リノール酸、ポリエンホスファチジルコリン
・肝臓におけるコレステロールの代謝を促進する
3)パンテチン
・LDL等の異化排泄を促進し、リボタンパクリパーゼ活性を高めて、HDL産生を高める
4)リボフラピン酪酸エステル(ビタミンB2)
・コレステロールの生合成抑制と排泄、異化促進作用、中世脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用
5)トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)
・コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑制し、抹消血管における血行を促進する
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滋養強壮保健薬等
強心薬に用いられる成分
1.強心成分
作用
・心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める
成分
3)ゴオウ
・牛の胆のう中に生じた結石
・末梢血管拡張による血圧降下、興奮を鎮める作用もある
4)ロクジョウ
・マンシュウアカジカまたはマンシュウジカのオスのまだ角化していない、もしくは、わずかに角化した幼角
2.その他
作用
・強心成分の働きを助ける
1)リュウノ
・中枢神経系の刺激作用による気つけ
2)リンジュ
・鎮静作用
3)その他
・レイヨウカク、ジンコウ、動物胆等
その他の循環器に作用する成分
成分
1)ユビデカレノン(コエンザイムQ!0)
作用
・肝臓や心臓等に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける
・ビタミンB群とともにエネルギー産生時に働く
・心筋の酵素利用効率を高める
注意すること
・効能効果:軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみ
・副作用:胃部不快感、食欲減退、吐き気など
・15歳未満は服用しない→受診が優先
・心臓病の人は、服用前に医師、薬剤師に相談する
・高血圧症、呼吸器疾患、腎臓病、甲状腺機能障害、貧血等でも、動悸や息切れ、むくみがみられることがある
・基礎疾患がある場合も、相談する
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滋養強壮保健薬等
貧血用薬に用いられる成分
2.銅(硫酸銅)
作用
・ヘモグロビンの産生過程で、紙の代謝や輸送に関与する
3.マンガン(硫酸マンガン)
作用
・糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く酵素の構成物質
・エネルギー合成を促進する
4.コバルト(硫酸コバルト)
作用
・ビタミンB12の構成成分
・骨髄での造血機能を高める
5.ビタミンB12、葉酸
作用
・赤血球の産生時に不可欠
注意すること
・ビタミンB12や葉酸が不足すると、巨石芽球(悪性貧血)を生じることがある
6.ビタミンC
作用
・抗酸化作用をもち皮膚や粘膜を正常に保つ
注意すること
・消化管内で鉄を吸収されやすい状態に保つ
強心薬
強心薬
・動悸、息切れ、気つけに用いる薬
・疲労やストレス等による程度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整え、症状の改善を図る
強心薬に用いられる成分
1.強心成分
作用
・心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める
成分
1)センソ
・シナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたもの
・微量で、強い強心作用がある
・有効域が狭い
・1日服用量中5mgを超えて含有するものは劇薬指定
・局所麻酔作用→内服固形剤をかむと舌が麻痺するのでかまずに服用する
2)ジャコウ
・ジャコウジカのオスのジャコウ腺分泌物
・呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせたりする作用もある
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滋養強壮保健薬等
貧血用薬
貧血
・貧血は、ビタミン欠乏性貧血、鉄欠乏性貧血等に分類される
・一般用医薬品における貧血用薬は、鉄欠乏性貧血の改善を目的としている
貧血用薬
・鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る
貧血の症状
・疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚・粘膜の蒼白、むくみ(下半身)、異食症(氷などを好んで食べる)
鉄が不足しやすい人
・鉄の摂取不足、消化管での吸収障害、消化管出血、成長が著しい年長乳児・幼児、月経血損失のある女性、妊婦、授乳婦
貧血用薬の副作用
・胃腸障害(悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感など)→食後に服用すると軽減する
・貧血の症状がみられる前から予防的に服用することは、適当でない
貧血用薬に用いられる成分
1.鉄
作用
・酸素を運搬するヘモグロビンの産生に不可欠
注意すること
・便が黒くなることがある
・通常は服用を注意するような副作用ではないが、服用前から便が黒いときは消化管等から出血のおそれあり
・複数の貧血用薬を併用すると、鉄の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘の副作用が起こりやすい
・タンニン酸と結合することで吸収低下→タンニン酸を多く含むお茶、コーヒー等との同時摂取は避ける
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滋養強壮保健薬等
滋養強壮保健薬
11.カルシウム
作用
・骨や歯をつくり、丈夫に保つ
・筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも寄与している
注意すること
・過剰摂取により高カルシウム血症を引き起こす可能性がある
・沈降炭酸カルシウムなどのカルシウムを含む成分は、甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため、甲状腺機能障害のある人は注意を要する
12.システイン
作用
・髪や爪、皮膚等に存在するアミノ酸
・メラニンの生成抑制、メラニンの排出促進→しみ、そばかすの改善
・アルコールの分解を促進する(アセトアルデヒドの代謝を促す)→二日酔いに効果
注意すること
・しみ、そばかすと二日酔い→異なる適応をもつことに注意する
13.アミノエチルスルホン酸(タウリン)
作用
・細胞の機能を正常に維持する
・肝機能を改善する
その他
・筋肉や脳、心臓、目、神経等、身体のあらゆる部分に存在する
14.アスパラギン酸ナトリウム
作用
・エネルギーの産生効率を高める
・乳酸(骨格筋の疲労の原因)の分解を促進する
15.コンドロイチン硫酸
作用
・軟骨組織の成分
・軟骨成分の形成と修復を行う
その他
・ビタミンB1と組み合わせて用いられることが多い
16.グルクロノラクトン
作用
・肝臓の働きを助け、肝血流を、改善する
・全身倦怠感や疲労時の栄養補給
17.ガンマ-オリザノール
作用
・米油、米胚芽油から発見された
・抗酸化作用をもつ
その他
・ビタミンEと組み合わせて用いられることが多い
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滋養強壮保健薬
滋養強壮保健薬に用いられる成分
4.ビタミンB1
作用
・炭水化物の代謝に関与する
・神経の正常な働きを維持する
・腸管運動を促進する
・神経痛、疲労、手足のしびれ、眼精疲労、便秘等の改善
注意すること
・ビタミンB1の不足で脚気となる
・水溶性ビタミン
5.ビタミンB2
作用
・脂質の代謝関与する
・皮膚や粘膜の機能を正常に維持する
・口内炎、湿疹、皮膚炎、赤鼻、目の充血等
注意すること
・尿が黄色くなることがある(ただちに使用を中止することはない)
・水溶性ビタミン
6.ビタミンB6
作用
・タンパク質の代謝に関与する
・皮膚や粘膜、神経機能を正常に維持する
・口内炎、湿疹、皮膚炎、肌荒れ、手足のしびれ等
その他
・水溶性ビタミン
7.ビタミンB12
作用
・赤血球の形成を助ける
・神経の正常な働きを維持する
注意すること
・ビタミン主薬製剤、貧血用薬等に配合されている
・水溶性ビタミン
8.ビタミンC
作用
・抗酸化作用
・皮膚や粘膜の機能を正常に維持する
・メラニンの生成を抑制する
・しみ、そばかす、歯茎からの出血、鼻出血の予防等
その他
・鉄の吸収を高める
・水溶性ビタミン
9.パントテン酸カルシウム
作用
・皮膚や粘膜等の機能を維持することを助ける
10.ヘスペリジン
作用
・ビタミンCの吸収を助ける
その他
・ビタミン様物質の一つ
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滋養強壮保健薬等
滋養強壮保健薬
・滋養強壮保健薬とは、体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善や予防を目的とした薬
滋養強壮保健薬に用いられる成分
1.ビタミンA
作用
・夜間視力を維持する
・皮膚や粘膜の機能を維持する
・目の乾燥、夜盲症を改善する
注意すること
・妊娠中のビタミンA大量摂取により、新生児の先天異常のリスク大→妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月は、ビタミンAの過剰摂取を避ける(脂溶性のビタミンで肝臓に蓄積されるため)
・一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量の上限は4000国際単位
2.ビタミンD
作用
・腸管でのカルシウム吸収、尿細管でのカルシウム再吸収を促進→骨の形成を助ける
・骨歯の発育不足やくる病の予防等に
注意すること
・過剰摂取により高カルシウム血症(便秘、吐き気、腹痛、食欲減退、多尿等)
・脂溶性ビタミン
3.ビタミンE
作用
・抗酸化作用(体内の脂質を酸化から守る)
・血流を改善する
・ホルモンの分泌を調節する
・手足のしびれや冷え、肩、首筋のこり等の改善に
注意すること
・一般的に生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある
・出血が長く続くときは受診する
・脂溶性ビタミン
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痔疾用薬
外用痔疾用薬に用いられる成分
2)抗ヒスタミン成分
作用
・痔に伴うかゆみを和らげる
成分名
・ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロフフェニラミンマレイン酸塩等
3)局所刺激成分
作用
・局所への穏やかな刺激によってかゆみを抑える
成分名
・クロタミトン、カンフル、ハッカ油、メントール等
4)抗炎症成分
ステロイド
作用
・痔による肛門部の炎症やかゆみを和らげる
成分名
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル
非ステロイド
作用
・比較的緩和な抗炎症作用を示す
成分名
・グリチルリチン酸、リゾチーム塩酸塩
5)組織修復成分
作用
・痔による肛門部の創傷の治癒を促す
成分名
・アラントイン、アルクロキサ
6)止血成分
アドレナリン作動成分
作用
・血管収縮作用による止血効果を期待
成分名
・テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩等
収斂(しゅうれん)修復成分
作用
・粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる粘膜の保護、止血を目的
成分名
・タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、卵黄油等
7)殺菌消毒成分
作用
・痔疾患に伴う局所の感染を防止する
成分名
・クロルヘキシジン塩酸塩、セチリピリジニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、デカリニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノール等
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痔疾用薬
痔とは
・肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病
・長時間すわるのを避け、軽い運動によって血行を良くすることが痔の予防につながる
痔の種類
1)痔核
・肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもの
・一般にいぼ痔と呼ばれる
2)内痔核
・直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の直腸粘膜にできた痔核
3)外痔核
・歯状線より下部の肛門の出口側にできる痔核
4)脱肛
・排便時に肛門から成長した痔核がはみ出るもの
5)裂肛
・肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態
・一般に切れ痔と呼ばれる
6)痔瘻
・肛門内部の肛門陰窩(こうもんいんか)に糞便のカスが溜まって炎症、化膿を生じた状態
外用痔疾用薬
・痔核または裂肛による痛み、かゆみ、腫れ、出血等の緩和、患部の消毒を目的とする坐剤、軟膏剤(注入軟膏を含む)、液剤がある
・坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、。全身的な影響を生じることがある
外用痔疾用薬に用いられる成分
1)局所麻酔成分
作用
・知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断する
成分名
・リドカイン、ジブカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル等
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胃腸薬等
瀉下薬に用いられる成分
3.無機塩類
作用
・腸内容物の浸透圧を高め、糞便中の水分量を増やす。また、その便が大腸を刺激して排便を促す
成分名
・酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム
注意すること
・一部が腸で吸収されて尿中に排せつされる→腎臓病の人では、高マグネシウム血症のおそれあり
成分名
・硫酸ナトリウム
注意すること
・血液中の電解質のバランスが崩れ、心臓に負担→心臓病の人は注意
4.膨潤性瀉下成分
作用
・腸管内で水分を吸収して、腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やし、やわらかくする
成分名
・カルメロースナトリウム、カルメロースナトリウム、プランタゴ・オバタ
注意すること
・十分な量の水で服用する
5.その他
作用
・腸内容物に水分を浸透させ、糞便をやわらかくする
成分名
・ジオクチルソジウムスルホサクシネート
注意すること
・一般用医薬品では、単独で用いられることはないが、他の瀉下成分と一緒に配合され、その働きを助ける
作用
・麦芽糖が腸内細菌によって分解されて生じたガスが便通を促す
成分名
・マルツエキス
注意すること
・麦芽糖を60パーセント異常含む
・水あめ状
・乳幼児の便秘に用いる
・発育不良時の栄養補給にも用いる
・水分不足による便秘に対する効果は期待できない
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胃腸薬等
瀉下薬に用いられる成分
2.大腸刺激性瀉下成分
作用
・大腸を刺激して排便を促す
成分名
・センナ、センノシド
注意すること
・センノシドは腸内細菌によって分解→分解生成物が大便を刺激する
・流産や早産を誘発するおそれあり→妊婦または妊娠していると思われる人は服用を避ける
・乳児に下痢のおそれあり→授乳中の人は服用を避ける
成分名
・ダイオウ
注意すること
・ダイオウに含まれる大腸刺激性瀉下成分は、センノシドである
・漢方薬の構成生薬として配合されることも多い→瀉下を目的としない漢方薬では、下痢や腰痛の副作用がみられることがある
・流産や早産を誘発するおそれあり→妊婦または妊娠していると思われる人は服用を避ける
・乳児に下痢のおそれあり→授乳中の人は服用を避ける
成分名
・ビサコジル
注意すること
・特に結腸や直腸を刺激する
・浣腸薬(坐剤)として用いられることもある
・腸溶性製剤になっていることもある→牛乳や制酸成分を含む胃腸薬との併用は避ける(コーティングが溶け、十分な効果が得られなくなるおそれ)
成分名
・ピコスルファートナトリウム
注意すること
・大腸に生息する腸内細菌で分解されて、作用を発現する(胃や小腸では分解されない)
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胃腸薬等
整腸薬・止瀉薬に配合されている成分
3.殺菌成分
作用
・腸内を殺菌する
成分名
・ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリン
注意すること
・ベルベリン:オウバクやオウレンに含まれる成分
・抗菌作用、抗炎症作用も有する
・タンニン酸ベルベリン=タンニン酸(収斂)+ベルベリン(抗菌作用)
成分名
・木クレオゾート
注意すること
・過剰な腸管の蠕動運動を正常化する
・水分や電解質の分泌も抑える
・局所麻酔作用→歯痛薬(外用薬)としても使用
成分名
・アクリノール
注意すること
・異色色素成分
・外用の消毒薬としても使用
4.吸着成分
作用
・腸管内の異常発酵によって生じた物質を吸着
成分名
・炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、天然ケイ酸アルミニウム等
注意すること
・アルミニウム脳症、アルミニウム骨傷のおそれ→透析療法を受けている人は服用しない
瀉下薬に用いられる成分
1.小腸刺激性瀉下成分
作用
・小腸で、リパーゼの働きによって生じる分解物が小腸を刺激する
成分名
・ヒマシ油
注意すること
・ヒマシ(トウダイグサ科トウゴマの種子)を圧搾したもの
・腸内容物の急速な排除を目的に使用する
・急激で強い瀉下作用→激しい腹痛、吐き気、嘔吐がある人、3歳未満の幼児、妊婦には使用しない
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胃腸薬等
整腸薬・止瀉薬に配合されている成分
2.止瀉成分
作用
・腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜をつくり、腸粘膜をひきしめる
成分名
・タンニン酸アルブミン
注意すること
・細菌性の下痢や食中毒には使用不可
・アルブミンは牛乳のタンパク質(カゼイン)から精製→牛乳アレルギーの人は服用しない
・重篤な副作用としてショックアナフィラキシーショックを生じることがある
成分名
・ビスマスを含む成分(次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス等)
注意すること
・細菌性の下痢や食中毒には使用不可
・長期服用により制止神経症状(不安、記憶力減退等)→1週間以上連用しない
・アルコールとの併用で循環血液中への移行が高まり、副作用のリスクが増大する
・損傷した粘膜から吸収が促進される→胃・十二指腸潰瘍の人は注意する
・胎盤関門を通過→妊娠中の服用は避ける
作用
・腸管の運動を低下させる
成分名
・ロペラミド塩酸塩
注意すること
・食あたりや水あたりによる下痢は適用対象外
・食べ過ぎ飲み過ぎによる下痢、寝冷えによる下痢に使用する
・一般用医薬品では15歳未満には適用がない
・服用は短期間に留める→2~3日使用しても改善しないときは、受診する
・便秘、イレウス様症状のおそれあり
・中枢神経抑制作用→眠気、めまいに注意
・授乳中に移行→授乳中の人は服用を避ける
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胃腸薬等
腸の不調と腸の薬
・腸における消化や栄養成分・水分の吸収等に異常が生じると、便秘や下痢といった症状が生じる
1.整腸薬
・整腸(腸の調子や便通を整える)、腹部膨満感、軟便、便秘の改善を目的に使用される
2.止瀉薬(下痢止め)
・下痢、吐き下し、食あたり(食中毒)、水あたり、下り腹、軟便に用いる
・下痢は、むやみに止めないほうがよいこともある→特に食あたりや水あたりなど細菌やウイルス等による感染性の下痢では、収斂成分や腸の運動を鎮める成分で症状が悪化するおそれがある
整腸薬・止瀉薬に配合されている成分
1.整腸成分
作用
・腸内細菌のバランスを整える
成分名
・生菌成分:ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、乳酸菌、酪酸菌等
作用
・整腸作用(生薬成分)
成分名
・ケツメイシ、ゲンノショウコ等
注意すること
・ケツメイシは、整腸及び緩下作用を期待して用いる
・ゲンノショウコは、整腸及び止瀉作用を期待して用いる
作用
・消化管の運動を調整する
成分名
・トリメプチンマレイン酸塩
注意すること
・消化管の平滑筋に直接作用する
・消化管運動が低下しているときは亢進的に、運動が亢進しているときは抑制的に働く
・重篤な副作用として、肝機能障害
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胃腸薬等
胃腸を構成するさまざまな成分
6.消泡成分
作用
・消化管内容物中の気泡を分離
成分名
・ジメチルポリシロキサン(ジメチコン
7.抗コリン成分
作用
・副交感神経系の働きを抑え、胃腸の過剰な動きや胃液分泌を抑制する
成分名
・メチルベナクチジウム臭化物、ブチルスコポラミン臭化物、メチルオクタトロピン臭化物、ジサイクロミン塩酸塩、チキジウム臭化物、ロートエキス
注意すること
・ロートエキス以外は、主に鎮痛鎮痙薬に配合→胃痛、腹痛、さしこみ、胃酸過多などを改善
・抗コリン作用による副作用→散瞳による目のかすみ、異常なまぶしさ、口渇、排尿困難、便秘、眼圧上昇等→排尿困難の人、心臓防、緑内障の人、高齢者は注意する
8.平滑筋弛緩成分
作用
・消化管の平滑筋に直接働いて、胃痛の痙攣を鎮める
成分名
・パパベリン塩酸塩
注意すること
・主に鎮痛鎮痙薬に配合
・抗コリン成分ではない→胃液分泌は抑えない
・抗コリン作用によるものではないが、眼圧上昇の報告あり→緑内障の人は注意する
9.局所麻酔成分
作用
・消化管の粘膜、平滑筋に作用し、痛みを感じにくくする
成分名
・オキセサゼイン
注意すること
・鎮痛鎮痙薬のほか、制酸薬としても使用される
・胃液の分泌を抑える作用も有する
・副作用として頭痛、眠気、めまい脱力感等
・15歳未満、妊婦は服用しない
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胃腸薬等
胃腸を構成するさまざまな成分
3.健胃成分
作用
・味覚、嗅覚を刺激して、反射的に唾液や胃液の分泌を促す
成分名
・苦味:オウバク、オウレン、センブリ、ケンチアナ
・芳香:ケイヒ、コウボク、チョウジ、チンピ
注意すること
・味や香りを遮蔽すると、十分な効果が期待できない→オブラートで包まない
4.胃粘膜保護、修復成分
作用
・胃粘液の分泌を促す、胃粘膜を覆って保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す
成分名
・スクラルファート、アルジオキサ
注意すること
・アルミニウムを含む→アルミニウム脳症、アルミニウム骨症のおそれ
成分名
・セトラキサート塩酸塩
注意すること
・体内で代謝されるとトラネキサム酸になる→血栓のある人は注意する
成分名
・ソファルコン
注意すること
・副作用として、肝機能障害
成分名
・テブレノン
注意すること
・副作用として、肝機能障害、腹部膨満感、吐き気、腹痛等
成分名
・アズレンスルホン酸ナトリウム、ゲファルナート、銅クロオフィリンカリウム、メチルメチオニンスルホニウムクロライド、トロキシピド等
5.抗炎症成分
作用
・胃粘膜の炎症を和らげる
成分名
・カンゾウ、グリチルリチン酸
注意すること
・連用や大量摂取によって偽アルデステロン症のおそれ
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胃腸薬等
胃腸を構成するさまざまな成分
1.制酸成分
作用
・マグネシウムを含む成分:ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等
注意すること
・重複摂取により、高マグネシウム血症のおそれあり
・腎障害の人は体内に貯留しやすいので、医師等に相談する
・瀉下薬としても使用されるので、下痢に注意する
作用
・カルシウムを含む成分:沈降炭酸カルシウム、ボレイ等
注意すること
・重複摂取により、高カルシウム血症のおそれあり
・腎障害の人は体内に貯留しやすいので、医師等に相談する
・止瀉薬としても使用されるので、便秘に注意する
2)胃液の分泌を抑える
成分名
・ロートエキス
注意すること
・抗コリン作用による副作用に注意する
・乳児に頻脈、母乳が出にくくなるおそれあり→授乳中の人は服用を避ける
成分名
・ピレンゼピン塩酸塩
注意すること
・胃液の分泌は抑えるが、消化管の運動には影響を及ぼさない
・消化管以外では、他の抗コリン成分と同様の注意が必要
2.消化成分
作用
・炭水化物、脂質、タンパク質を分解する酵素を補う
成分名
・ジアスターゼ、プロザイム、ニューラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等
注意すること
・複合酵素(ビオジアスターゼ、タカヂアスターゼ等)が使われることもある
成分名
・ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸、胆汁末、動物胆等
注意すること
・利胆作用
・肝臓の働きを高めるとも言われるが、肝臓病の診断を受けた人は注意する
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胃腸薬等
胃腸薬の種類
1)制酸(胃酸の作用を弱める)薬
・胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする
2)健胃薬
・弱った胃の働きを高めること(健胃)を目的とする
3)消化薬
・炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする
総合胃腸薬
・さまざまな症状に対応できるように、制酸、健胃、消化、胃粘膜保護等の成分を組み合わせて配合している
・制酸と健胃のように、相反する作用をもつ成分が一緒に配合されることもある→胃腸の状態により、それら成分に対する反応が異なり、総じて効果がもたらされる
・症状がはっきりしている場合は、それに合った成分のみが配合された製品を選ぶようにする
胃腸を構成するさまざまな成分
1.制酸成分
作用
1)胃酸を中和して、働きを弱める
成分名
・アルミニウムを含む成分:乾燥水酸化アルミニウムゲル、ジヒドロキシアルミニウムモノアセート等
成分名
・アルミニウム、マグネシウムを含む成分:合成ヒドロタルサイト、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等
注意すること
・アルミニウム脳症、アルミニウム骨症のおそれ→透析療法を受けている人は服用しない
・腎障害の人は体内に貯留しやすいので医師に相談する
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乗物酔い防止薬
乗物酔い防止薬に用いられる成分
1.抗めまい成分
作用
・前庭神経の調節作用、内耳への血流改善作用
成分名
・ジフェニドール塩酸塩
注意すること
・抗ヒスタミン成分と共通する構造と作用
・副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳によるまぶしさ、緑内障の症状悪化、口渇、浮動感、不安定性
2.抗ヒスタミン成分
作用
・嘔吐中枢(延髄)への刺激や内耳前庭における自律神経反射を抑える
成分名
・ジメンヒドリナート(=ジフェンヒドラミン塩酸塩)、メクリジン塩酸塩、プロメタジンテオクル酸塩
注意すること
・クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されることもある
・メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く、持続時間が長い
・プロメタジンで致命的な呼吸抑制の報告あり→15歳未満は服用しない
3.抗コリン成分
作用
・自律神経系の混乱を軽減
・消化管の緊張を低下
成分名
・スコポラミン臭化水素塩酸塩水和物
注意すること
・吸収されやすく、脳内に移行しやすいが、速やかに肝臓で代謝され、作用時間が短い
・ロートコンの軟エキスが配合されることもある
・散瞳による目のかすみ、まぶしさに注意
4.キサンチン系成分
作用
・脳に軽い興奮を起こさせて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減する
成分名
・ジプロフィリン、カフェイン
注意すること
・ジプロフィリンは、甲状腺機能障害、てんかんの人は注意
・心臓刺激作用あり
・副作用として動悸
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