
人と環境の交互作用
1.一般システム理論
・「システム」とは、特定できる環境のなかで相互依存、相互作用、相互影響をもつ要素の全体的、組織的なひとつの単位
・個人、集団、組織、地域、社会等は、生活システムであり、ソーシャルワークの対象として共通するシステムをもっている
・一般システム論は、ソーシャルワークの統合化に重要な役割を果たしている
2.サイバネティックス
・機械や道具を操縦する人間の人為的な誤差修正のシステム
・システムの作動は、フィードバックによって起こる
→ポジティブ・フィードバック:現在の行動を続けさせる肯定的フィードバック
→ネガティブ・フィードバック:現在の行動をやめさせる否定的フィードバック
3.エコシステム論
・人間の生活問題は単に個人そのものにも、また環境そのものにもあるのではなく、むしろその相互作用関係にあるという立場に立ち、システム理論と生態学の理論的特定を生かしている
ソーシャルワークの実践モデル
1.治療モデル
・1917年にリッチモンドが「社会診断」を著した
・クライエントを対象としてとらえ、クライエントが抱える問題や課題、病気や障害などに焦点をあてるモデル
・クライエントという個の範囲内における直接的因果関係が重視される
・客観的証拠(エビデンス)を重視する
・微観的視野に陥りやすい
2.生活モデル
・1980年代に提唱
・人と環境の交互作用に焦点をあて、環境との関係性を重視するモデル
・生活ストレスに対処(コーピング)することで、目標を適応に定めることができる
・クライエントの適応へのコンピテンツ(能力)を高めていくことが重要
・包括的・総合的な視野や視点を提供しやすい
3.ストレングスモデル
・1980年代後半より提唱
・強さや能力に焦点をあてようとするモデル
・クラエイントを主体として強調し、強さを見出し、それを意味づけしていくことを重視する
・クライエントのナラティブ(物語)が重視され、主観的、実存性が強調される
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