
高齢者に多く見られる急変
高齢者の日常生活には、緊急に生命に直結しない急性症状もあるため、全身状態だけでなく、バイタルサインを測定し、適切に対応できるようにする
1.胸痛
原因
・虚血性心疾患や肺の疾患で生じる
対応
・痛みの部位、強さ、性質、持続時間を確認し、医療機関に連絡する
2.窒息
原因
・食事中の誤嚥により上気道が閉塞
対応
・ハイムリッヒ法または背部叩打法を用いる
3.発熱
原因
・感染症、体温調節異常、膠原病などで生じる
対応
・発熱の程度、発熱以外の症状を観察し、医療機関に連絡する
4.吐血・下血
原因
・消化器の上部からの出血は吐血、下部からの出血は下血
・黒くにおいの強い便(タール便)の場合、上部からの出血を疑う
対応
・出血量が多い場合、ショック状態となることもあるため、バイタルサインを測定し、出血の仕方、色、臭いを観察し、医療機関に連絡する
・血圧低下がみられたときは緊急要請
5.骨折
原因
・転倒、骨粗しょう症
対応
・骨折部位を動かさないように安静を確保して、医療機関に連絡する
6.入浴時の事故
原因
・冬場、入浴中に心疾患、脳血管障害、溺水で死亡することが多い
対応
・更衣室、浴室 の室温を温め、介護者が付き添って入浴する
・異常時には直ちに浴槽から出して心肺蘇生と緊急要請
(次回に続く)
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