
老年症候群
12.褥瘡
・主な発生原因
1)体重による皮膚の圧迫
2)皮膚の摩擦
3)栄養不良
4)持続的な皮膚の湿潤
5)不潔な皮膚状態など
・症状としては、圧迫部位の発赤、潰瘍、壊死など
・好発部位は、仙骨部、大転子部、肩甲骨部、かかと、くるぶし、坐骨結節(尾骨)など、骨の隆起部位の軟骨組織へ外から圧力がかかりやすい部位
・菌血症や敗血症などの全身感染症を引き起こし、死に至ることもある
※敗血症:ショック、呼吸困難、乏尿、高熱、悪寒などが主たる症状
・深達度分類
Ⅰ度:表皮にとどまる
Ⅱ度:真皮に達する
Ⅲ度:脂肪組織に達する
Ⅳ度:筋肉ないし骨組織に達する
・色調分類
黒色期:塊上の壊死組織の付着
黄色期:残存壊死組織を伴う滲出性変化のある炎症器
赤色期:肉芽形成のみられる増殖期
白色期:瘡の収縮と上皮化を反映する成熟期
・褥瘡予防
1)定期的な体位変換
2)栄養補給・栄養管理
3)スキンケア(入浴・清拭など)
4)やわらかい素材のシーツ・衣類の使
5)予防器具の活用(エアマットなど)
6)清潔保持(排泄後の汚れの清拭など)
・褥瘡感染症
1)褥瘡は感染を伴うことが多く、敗血症の原因となる
2)壊死組織は感染の温床となるため、取り除くことが必要
3)褥瘡感染症が起こったときは、抗生物質の使用と切開排膿を行う
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