実行機能障害とは、状況を判断して、それにふさわしい行動を遂行する能力に障害が起きることです。
初期もしくは軽度の認知症の方に現れる症状で、特に、初期のアルツハイマー型認知症には、よく見られます。
実行機能とは、具体的には、
目標を決める
→周囲や自分自身の状況を判断する
→計画を立てる
→行動する
→状況に応じて計画や行動を変更する
→一連の行動を終了する
という過程を示します。
長年、慣れ親しんだ料理でも、判断することはたくさんあります。
「何を作るかを決める」
「食材を用意する」
「切る、焼く、煮るといった調理方法を選ぶ」
「調味料を入れる」
「食器に盛り付ける」
これらの作業には、記憶、学習、判断、推測といった認知機能は不可欠です。
そのため、認知機能が低下した認知症の方に、実行機能障害が起きるのです。
実行機能障害の例として、料理を作る場合、いつもより品数が少なかったり、味付けが極端に薄いなどが挙げられます。
そこで、この場合、どこの部分に支障をきたしているか見極めます。
調味料が違っていれば、一声かけてみる。
作り方がわからないようであれば代行し、簡単な作業をお願いする。
一般に、実行機能障害の失敗を少なくする工夫としては、
「単純な目標を決める」
「複雑は状況は避ける」
「一度に複数のことを行わない」
といったことが有効です。
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