
脳・神経系の病気
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
症状
・異常なプリオンたんぱくが脳に蓄積し、神経細胞が変性して起こる
・50か70歳代にまれに起こる病気で、感染症がある
・物忘れや異常行動などの精神症状から、歩行障害、手の震えなどの運動症状、認知症の進行などを経て末期には無動無言状態となる
・日本では自然発症や脳硬膜など患者の組織を移植したことによる医原性CJDが多いが、狂牛病の病牛を食したことにより発症する変異型CJD(若年に多い)の例もある
治療・介護
・有効な治療法はなく、病状に応じた介護を行う
・神経組織以外に感染の危険はないので、介護上特に問題はない
多発性硬化症(MS)
症状
・自己免疫による脱髄(神経繊維を取り巻く髄鞘が破壊される状態)が原因で、脳や脊髄がおかされる
・障害された部位によって発現する症状は異なる
・日本では視神経と脊髄がおかされる場合が多く、視力低下、四肢の運動麻痺、歩行障害、感覚障害など
治療・介護
・脱髄は治療により症状を回復できるが再発することがあり、再発を繰り返すと後遺症が残るので注意が必要
・発症または再発期には副腎皮質ステロイド療法を、慢性期には対症的に薬物療法を行う
重症筋無力症
症状
・自己免疫疾患の一種
・神経筋伝達の障害により、骨格筋を繰り返し使うと急速に筋力が低下する
・膀胱や肛門の括約筋を除くすべての骨格筋が阻害される
・症状に日内変動がある
・知能には障害を受けない
治療
・手術と副腎皮質ステロイド薬投与により完治できることが多い
(※次回に続く)
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