
皮膚の疾患
2.褥瘡
褥瘡
→体重による圧迫や摩擦、ずれ、浸軟(しんなん:皮膚が水分を含み、ふやけて柔らかくなること)といった外力が腰や背中、足などの突起部の皮膚に継続的に加わることによって血流が途絶え、皮膚や皮膚組織が壊死して皮膚組織の欠損や潰瘍を生じた状態
※しばしば、接触性皮膚炎や抹消動脈性疾患による皮膚潰瘍、カンジダ症などと誤診されることもある
症状
・始めは皮膚が赤くなり(発赤)、血液の流れが悪くなると皮膚が黒ずみ、びらん(壊死による欠損が浅く、真皮に及んでいない)してくる
・さらに進行すると、傷口がただれ、皮膚がむけ(皮膚剥離)、皮膚の組織が欠損する(潰瘍)
・潰瘍から細菌が侵入し、敗血症など重大な感染症を引き起こすことがある
・褥瘡ができやすい場所は、骨が突出しており、かつ外からの圧力が持続的に加わりやすい部分
・仙骨部は、褥瘡ができる危険性が最も高い
治療
・保存的治療(塗り薬、ドレッシング材)
・物理療法
・外科的治療(手術)
疾患の見通しと生活上の留意点
・褥瘡ができた直後から1から2週間を急性期、それ以降は慢性期と呼ぶ
・急性期を過ぎると、
1)赤身が消えて治る
2)慢性期に移送し、浅い褥瘡になる
3)慢性期に移行し、赤身が黒色に変化して深い褥瘡になる
のいずれかをたどる
・介護の携わる多職種が連携して情報を共有し、まず予防する
・次に褥瘡ができた場合の早期発見、早期対応が重要
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