
認知症の特徴
認知症とは区別される状態
1.MCI(軽度認知障害)
・健常者と比べて、いずれかの認知機能が以前よりも低下しているが、認知症とは言えない状態のこと
・MCIがすべて認知症に移行するわけではなく、ライフスタイルを改善し、早期に対策を行うことが重要
・加齢にみられる健忘(良性健忘)は、認知症ではみられる悪性健忘と区別して考える必要がある
2.せん妄
・せん妄は、BPSDにしばしば合併しますが、認知症とは区別される
・せん妄は、その原因を取り除き、薬物治療をすれば症状が消失する
3.うつとアパシー
・うつ状態やアパシーが続くと健忘を伴うが、見当識は保たれており、適切な薬剤や心理療法で軽快する
4.被害妄想
・老年期には、喪失体験から被外的な妄想が現れやすくなるが、認知機能は保たれている
・妄想がある場合は、老年期の総合失調症との鑑別診断が必要となる
治療可能な認知症
1.正常圧水頭症
・頭の中を流れる脳脊髄液が脳の周囲や脳室内にたまり、認知機能が低下するもの
・三大症状は、認知機能障害、すり足で小股に歩く歩行障害、尿失禁
・MRIで特徴的な所見がみられ、手術で治療が可能
2.慢性硬膜下血腫
・頭部打撲などが原因で、硬膜とくも膜との間に小さな出血を生じ、1から3ヶ月かけて徐々に増大して大きな血腫となり、脳の圧迫するもの
・わずかな打撲でも生じ、転倒や外傷などの既往歴がはっきりしないことも少なくない
・症状は意識障害、認知機能低下、歩行障害などで、早期に手術で血腫を除去すれば、数ヶ月以内にもとの認知機能レベルに戻る
↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓

にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓