
福祉国家をめぐる理論
エスピン・アンデルセン
→「福祉資本主義の三つの世界」を著し、「脱商品化」と「社会的階層化」という2つの指標を用いて福祉国家を分類した
脱商品化:労働から離れても生活を維持できるかどうかを示す指標
社会的階層化:制度によって形成される社会的階層の構造を示す指標
1)自由主義レジーム(残余的福祉モデルに相当)
→低所得で福祉に依存しなければ生活が困難な人々を対象に公的福祉が給付され、サービスの受給にあたりスティグマを伴うような基準が設けられている
・脱商品化の程度:低い
・社会系階層化の状況:公的福祉の受給者と通常市民との間に二重構造が存在する
・レジームに属する国:米国、カナダ、オーストラリア
2)保守主義レジーム(産業的業績達成モデルに相当)
→職業的地位に基づく社会保険制度が整備されており、家族によるサービスが不可能になった場合に公的な福祉サービスが提供される
・脱商品化の程度:社会保険制度に基づく給付の程度による
・社会的階層化の状況:職業的地位に基づく格差が維持されている
・レジームに属する国:ドイツ、フランス、イタリア
3)社会民主主義レジーム(制度的再分配モデルに相当)
→すべての階層が普遍主義てきな制度に基づくサービスを受給でき、家族が担う介護などのサービスを社会が責任をもって提供する
・脱商品化の程度:高い
・社会的階層化の状況:もっとも高い水準で平等を推進しようとする
・レジームに属する国:スウェーデンなどの北欧諸国
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