相談援助の実践モデルとアプローチ(1)

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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相談援助の実践モデルとアプローチ

1.治療モデル(医学モデル)
1)治療モデルの提唱者と概要
・リッチモンドが提唱したケースワーク理論の原型
・リッチモンドは、ケースワーク実践が、インテーク、情報収集、社会診断、介入・処理(社会的治療)という一連の過程で構成されるとした
2)治療モデルの特徴
・社会診断によって、クライエントの問題の発生原因を特定し、社会環境を改善するとともに、クライエントのパーソナリティを治療的に改善することを目的としている
・社会診断とは、インテーク後、実際の介入、治療、処遇を行う前に、得られた情報を総合的に判断し、クライエントが抱えている問題と問題が発生している因果関係を明らかにするプロセス(アセスメント)である
2.診断主義アプローチ
1)診断主義アプローチの提唱者と概要
・トールらが代表的な提唱者
・リッチモンドの社会診断とフロイトの精神分析学を基本とするケースワーク理論
2)診断主義アプローチの特徴
・クライエントの心理的側面や過去の生活歴などに焦点を当て、精神分析学における面接を重視し、ワーカー主導で長期的な援助を行う
3.心理社会的アプローチ
1)心理社会的アプローチの提唱者と概要
・ハミルトンとホリスらが代表的な提唱者
・トールらの診断主義アプローチを発展させる形で体系化された
2)心理社会的アプローチの特徴
・心理社会的アプローチでは、クライエントとクライエントが置かれている環境との相互作用が重視される
・心理的要因と社会的要因は相互作用しているとの観点から、クライエントと環境あるいはその両者の関係を変容させることで、課題の解決を図ろうとする
・ホリスは、社会環境における個人を「状況の中の人」という視点でとらえ、経験と人格形成の相互作用を重視した

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2017.12.15 05:00 | 社会福祉士試験対策 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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