高齢者は、食べ物を飲み込む力、嚥下(えんげ)機能が低下したり、舌の動きが悪くなって、飲食物が気管に入りやすくなり、食事中にむせたり、せき込んだりします。これを誤嚥(ごえん)と言います。
誤嚥は、肺炎の原因となるので、高齢者には要注意です。
せきが出るときの主な対処法を以下に示します。
1.ゆっくり時間をかけて食事をする
誤嚥を避けるために、
・食材を食べやすい大きさにする
・ひと口の量を少なくする
・飲み込みやすくるため食材にトロミをつける
・食事のペースをゆっくりする
といった工夫が有効です。
2.免疫力を高める
肺炎を防ぐには免疫力を高めることが大事です。そのためには、栄養バランスのよい食事をとり、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。
3.座った姿勢で、食事や水分補給をする
寝た状態で食事や水分をとるのは難しいだけでなく、誤嚥の原因となります。寝ている場合でも、上半身を起こして座った姿勢で食事や水分補給をするようにしましょう。それでもせき込んだときには、せきが止まったときを見計らって、水やお茶などを飲むようにしましょう。
口の中にはさまざまな細菌が生息しており、この細菌がまざった食べ物や唾液が気管から肺に入ってしまうために発症するのが「誤嚥性肺炎」です。
一歩間違えば、命を失うこともあるため注意が必要です。予防策のひとつに、口腔ケアをして口の中を清潔に保つことが有効です。
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