高齢者と薬の関係(1)

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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高齢者と薬の関係

薬が長く作用する
・体液が少なく、薬を分解する肝臓や尿で排泄する腎臓の機能が落ち、薬に結合するアルブミンの量が減るため、血液中の薬の濃度が上がった状態が長く続く傾向があり、効果も副作用も強く長く出る
長く複数の薬を飲む
・複数の慢性病を抱え、多種類の薬を飲み続けるために、薬による肝臓や腎臓の障害が出て、さらに薬の分解や排せつが遅くなる人も多くいる
飲み薬は効くのに時間がかかる
・嚥下機能が低いと薬が食道にとどまり、食道の壁が傷む(薬剤性食道潰瘍)
・胃腸の働きや胃液など消化液の出が悪いと薬の成分やカプセルの消化が悪く、薬が効くまで通常より時間がかかる場合がある
・薬の吸収量が若い人よりも少ないということはない
高齢で変わる効果
・高齢だと睡眠薬や抗不安薬や副交感神経を抑える薬は強く作用するようになり、交換神経に作用する薬は逆に効きにくくなる傾向がある
コンプライアンスの低下
・認知症や薬が多くて把握できない等による薬の飲み忘れや過剰摂取、作用がわからない健康食品をいろいろ摂る
・自己判断で勝手に薬を止めてしまう
医者の問題、患者の問題
・高齢者の薬は最低限にし定期的に見直すのが原則だが、高齢者医療に詳しくない医師が担当したり、複数の病院にかかっていたり、自ら病院を次々と変える人もおり、不適切な投薬がなされている例も少なくない
・薬を大量に出す別の医師に鞍替えしてしまうお年寄りもいる
・薬や治療への疑問は老年内科、高齢者診療科など高齢者医療に詳しい医師に相談する

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2018.03.26 15:10 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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