
呼吸が苦しい時の姿勢
座った方が楽に呼吸できる理由
・横隔膜はドーム状に張っているため、上半身を起こした方が下がりやすく、座った方が一般的には呼吸しやすくなる
・体を起こすと、気管支を広げる働きがある交感神経が優位になるため、気道の空気の流れは良くなる
・心不全などで心臓や肺の血流が流れにくくなっているときは、全身から心臓に戻る血液量(静脈還流量)が少ない方が心臓は楽で、肺のうっ血も軽くなる
・こうした場合、上半身を起こすと心臓が高い位置になり心臓へ帰る血液が減るため呼吸が楽になる
・心臓や肺、気管支喘息などで呼吸が苦しいときは起座位で呼吸するのがよい
・風邪などで咳が夜間に増えるのは、夜に副交感神経が優位となり気道が狭く過敏になる上、寝ると頭の位置が床に近づきホコリをより多く吸い込みのどや気道を刺激するため
・布団よりベッドにするか、背中にクッションなどをいれて半座位にし、頭の位置を高くするだけで咳は減る
・鼻水や痰が多い時は、腹臥位、シムス位、側臥位、顔だけ横にすることで軽減できることもある
寝た姿勢の方が楽に呼吸できる理由
・肺の中では下側の方が血流は多くなるので、肺炎や肺がんなどで片側の肺に空気がない場合や胸水があるときは、健側を下にした側臥位で寝ると、正常に機能している側の肺に血液が流れやすく呼吸が楽になる
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