消化管の流れと姿勢

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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消化管の流れと姿勢

胃の向きと食物の動き
・胃は十二指腸とのつながり部分から見ると身体の左側に向かって膨らんでいる形をしている
・そのため、右側臥位にすると食道に逆流が起きやすく、胃から十二指腸へは流れやすくなる
・胃の動きが悪く、十二指腸に楽に食物を送りたい時は、右側臥位にする
・逆流性食道炎を起こしやすい人、逆流による誤嚥を避けたい人、毒物を誤飲しそれが下位の腸へ流れ込まないようにしたい時は、左側臥位にするのがよい
排便、排尿しやすい姿勢
・和式トイレで排泄する姿勢は、肛門と直腸の角度を真っ直ぐにし、肛門括約筋が緩みやすい上に、腹部が適度に押され力みやすく排便には理想の姿勢
・尿道は膀胱から前に傾いているため、女性は前かがみの方が排尿しやすい
・便秘の時は、排便時にへその下や腹の左下辺りを押すと排便反射が起きやすい
・日常生活の中で、軽く腹部が圧迫されるのは腸への刺激となり便秘の解消にも役立つので、腹臥位や、座位で前屈みになり、腹をやさしく圧迫するとよい
浣腸や摘便をする時
・大腸の流れを考えると、できるだけ浣腸液を奥まで入れて腸の壁を刺激するには左側臥位がよい
・浣腸を挿入するケア者が右利きだと左側臥位で直腸が下方向となり入れやすい
・摘便をする人が右利きの場合、左側臥位の方がやりやすいが、肛門や直腸の刺激で排便反射が起き、結腸から便が送られてくる場合、右下で寝ている方が重力の力を借りて便は直腸に送り出されやすくなる

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2018.04.14 05:56 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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