行動・心理症状(BPSD)に用いられる薬

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

DSC_0086_convert_20150604090635.jpg

行動・心理症状(BPSD)に用いられる薬

行動・心理症状(BPSD)に用いられる薬
認知症の薬
・コリンエステラーゼ阻害薬も行動・心理症状(BPSD)の改善、特に意欲や自発性の低下に効果が期待できる
・NMDA受容体拮抗薬であるメマンチン塩酸塩は、興奮・易怒性、易刺激性、身体的攻撃性及び、食欲・食行動変化について改善が期待できる
ベンゾジアゼピン系薬
・軽度の不安を緩和するのに有用なことがあるが、記憶障害の原因になることもあり、中止することにより記憶障害が改善することがある
・転倒、誤嚥、嚥下障害、傾眠、呼吸抑制などに注意が必要
抗精神病薬
・オランザピン(ジプレキサ)、アリピプラゾール(エビリファイ)、リスペリドン(リスパダール)、クエチアピン(セロクエル)、ペロスピロン(ルーラン)等が使われることがある
・オランザピン、クエチアピンは糖尿病には禁忌で、体重の増加や急激な血糖値の上昇に注意が必要
抗うつ薬
・選択的ソロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)では悪心・嘔吐、軟便などがみられることがある
漢方薬
1)抑肝散
・アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症に伴う易怒性、興奮、攻撃性、幻覚などに有効とされている
・1ヶ月で効果が認められない場合は、別の治療を検討する
・甘草を含むため、低カリウム血症への注意が必要で、定期的に血液検査を行うことが望ましい
・バナナなどのカリウムを含む食物の摂取も副作用対策になる
2)抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
・BPSDにおいて抑肝散と同様の効果が期待できるが、より虚弱な患者が対象となる
・症状の改善だけでなく、食欲を改善することもある
3)釣藤散(ちょうとうさん)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
・BPSDに用いられる

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
関連記事
2018.05.16 05:56 | | トラックバック(-) | コメント(0) |
トップページ行動・心理症状(BPSD)に用いられる薬












管理者にだけ表示