風邪に対する漢方医学の考え方

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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風邪に対する西洋医学による治療とは、発熱、せき、タンなどの症状に、解熱剤、せき止め、去タン薬を対症療法として使用します。

一方、漢方医学では、西洋医学とは異なった視点から治療を行います。

まず、患者さんの状態や症状を診断して、最適の漢方薬を処方します。

漢方特有の概念として、風邪の診断に関連が深いのは、「虚実」「陰陽」です。

・「虚実」
体力がない虚弱な状態を「虚」、比較的体力のありそうな状態を「実」と判断します。

・「陰陽」
体が寒さに支配された状態を「院」、熱に支配された状態を「陽」と判断します。

漢方医学では、これらに「証」という言葉を付けて、患者さんの状態を表します。

例えば、虚の状態を「虚証」、陽の状態を「陽証」と呼びます。

次に、風邪の症状を虚実で表す場合、症状が激しい状態を「実証」、それほど激しくない状態を「虚証」と呼びます。

また、陰陽で表す場合、熱が出ている状態を「陽証」、もしくは「熱証」とします。通常の風邪は、このような状態が一般的です。

一方、微熱程度で、悪寒や寒気の場合は、「院証」、あるいは「寒証」とします。

元々体力の低下している高齢者や疲労が蓄積している若い人は、風邪をひくと寒気が主体で、症状があまり激しくない陰で虚の状態を示すことがよくあります。

次回、症状に応じた漢方薬をご紹介します。

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2013.08.03 08:48 | 漢方医学 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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