
嚥下障害と嚥下障害のための食事
咀嚼と嚥下の関係
・歯の欠損が10本以上になると、咀嚼機能は明らかに低下する
・食塊を嚥下可能な状態になるまで小さくすることが出来なくなり、嚥下にも支障をきたす
咀嚼の役割
・食物を砕いて消化液に触れる表面積を広くする物理的消化機能
・食物から味覚誘因物質を引き出して食欲を高める
・栄養素の化学的消化(消化液による消火)を容易にする
・咀嚼障害がある場合、歯の治療や義歯装着による咀嚼機能の改善を図る必要がある
咀嚼・嚥下能力の低下
・摂取食品の種類を限定してしまう
・比較的やわらかい食品の摂取量を増加させてしまう
・一般に、水分と糖質中心の食事内容になりやすく、エネルギー以外のタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの必須栄養素の摂取不足を招きやすい
・その結果、PEMの誘因となることもある
正常な嚥下のしくみ
1)先行期:食物を目で見て、口に入れるまで
2)準備期:口腔への取り込みから食塊の形成まで
3)口腔期:食塊をのどに送り込む時期
4)咽頭期:「ごっくん」と飲み込む瞬間
5)食道期:食道に入った食物が食道の蠕動運動と重力の作用で胃へ送り込まれる時期
他人に食べさせてもらう場合
・まだ食塊を飲み込んでいないうちに次の一口が運ばれたり、口の中が空になっているのに次の一口が運ばれて来なかったりするので、大変食べにくい
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