風邪に対して使われる代表的な漢方薬をご紹介します。
1.初期の風邪に処方される漢方薬
・頭痛、関節痛、腰痛、せきなどの症状がある場合
「麻黄湯(まおうとう」
・上記の症状が軽く、肩や首の後ろにこわばりが目立つ場合
「葛根湯(かっこんとう)」
・皮膚が汗ばんで、症状が激しくない場合
「桂枝湯(けいしとう)」
・くしゃみやせきが出る場合
「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」
・悪寒、寒気が強く、のどの痛みやせきが出る場合
「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」
この漢方薬は、体力がない高齢者の風邪にしばしば使われます。
2.一週間たっても、微熱やせきなどの症状が続く場合
・タンやせきが続く場合
「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」
・微熱や食欲不振が続く場合
「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」
一般に、漢方薬には副作用がないと思われがちですが、まれに起こることがあります。
特に注意が必要なのは、「麻黄」という生薬です。
生薬とは、薬効のある植物、動物、鉱物などの天然成分のことです。
「麻黄」には、せきや痛みを鎮静する作用がある反面、含んでいる「エフェドリン」という成分に、交感神経を刺激したり中枢神経を興奮させる作用があります。
その結果、「頻脈、動機、血圧の上昇、発汗過多、排尿障害、興奮、不眠」といった副作用が出ることがあります。
高齢者や持病のある方は、特に注意が必要です。
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