
経腸栄養剤
栄養剤の使用法のポイント
投与スケジュール
経腸栄養剤投与で下痢を防止するポイント
1)栄養剤の吸収不良
・低栄養状態や絶食が長期間続くと、腸管の吸収能力が低下している
→少量ずつ、低速で(20ml/h)栄養剤を投与し、徐々に増量していく
→食物繊維が配合されているタイプ、脂質含有量が少ないタイプを使用する
・栄養剤に含まれるガラクトース、ラクトースによる(乳頭不耐症)
→ガラクトース、ラクトースを含んでいない栄養剤に変更する
2)栄養剤の浸透圧が高い
・体液や腸管の浸透圧(約300mOsm/l)より高浸透圧の栄養剤が腸管を刺激し、下痢を起こす
→300~400mOsm/lの栄養剤を使用する
3)栄養剤の細菌汚染
・開封後容器に入れ替えて6時間後から細菌の増殖が始まり、8時間移行は増殖が顕著になる
→最低6時間以内で注入を完了する、高価であるがバックタイプの栄養剤を使用する
→栄養剤を水で希釈しない(希釈家過程で細菌が入り込みやすい)
4)肝疾患や膵疾患などの消化器系疾患によるもの
・過敏性腸症候群、胃切除後、短腸症候群などの疾病は下痢を起こしやすい
→消化態栄養剤や成分栄養剤へ変更する(難点は高浸透圧であること)
→腸内細菌を整える乳酸菌、食物繊維、オリゴ糖などを投与する
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