
家族介護者へのメンタルケア
認知症高齢者の家族介護者の心理プロセス
4)抑うつの段階
・これらの段階を経て家族介護者が次に感じるのが抑うつの気分である
・介護生活が長くなると体力を使い果たし、気分も沈みがちになって燃え尽きてしまうこともある
・不眠が続く、食欲不振、疲れやすい、気分が落ち込むなといった症状が現れる
・絶望的な気持ちや自分を責める気持ちになる
・こうした徴候に気づいた場合、医療者、介護者は適切な介入をするべきである
・デイサービスやショートステイの利用を勧め、家族介護者のい負担を軽減するような助言が必要である
・「いつも頑張っておられますがご自身は大丈夫ですか」「ひとりで考え込まずに困ったことは何でも相談してください」等の声かけが有効な場合が多い
・「医療者、介護者は高齢者だけでなくご家族の身も気にかけている」という姿勢を示すことが大切である
5)適応の段階
・「怒りの段階」や「抑うつの段階」の時に適切な介入がなされる支援を受けることが定着してくると、次に「適応の段階」に入ってくる
・この時の定着とは、生活の中に支援を受けることが習慣化し家族介護者自身が自分の時間が持てるようになるという物理的側面と介護はひとりだけでやらなければならないものではなく、人の手を借りてもかまわないのだと思える精神的な側面を指す
・「適応の段階」では、怒ったりイライラしても仕方がないという気持ちや、「なるようにしかならない」という開き直りの気持ちを体験することもある
・「いつもよくやっておられますね」「本当に頭が下がります」等の言葉をことを忘れてはならない
6)再起の段階
・現状をありのままに受け入れられる状態である
・認知症高齢者の体験している世界を理解し認めたうえで受け入れるため、認知症高齢者に対してのいいとおしさや悲しみを感じることができるようになる
・そして、介護の体験を自分の人生の中で意味のあるものだと位置づけることが可能となる
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