
経管(経鼻)栄養法
緊急時の対応
ダンピング症候群
→胃に注入された栄養剤が、消化される前に腸へ送られることで起こる症状
・主な症状は、冷や汗、動悸、めまい、顔面紅潮、全身倦怠感、全身熱感などである
・腹痛、下痢、悪心・嘔吐などの腹部症状などが出る場合もある
・経鼻胃管チューブの先端が十二指腸や空腸まで入り、栄養剤が直接腸内は入ることで起こる場合があるため、チューブの位置は必ず確認する
・栄養剤の注入速度を遅くする、注入量を少量ずつに分割して注入する、体位を工夫する、注入物を固形化するなどの対応をとる
胃食道逆流および誤嚥性肺炎
・下部食道括約部圧が低下している状況で胃に栄養剤を投与した場合に起こりやすい
・胃の排出機能が低下していたり、投与時の体位や脊柱の湾曲、咳、悪心・嘔吐により腹圧が上昇することによって逆流が起こる
・逆流物の誤嚥から誤嚥性肺炎に至る危険性がある
・栄養剤注入前には、経鼻胃管チューブが確実に胃内へ挿入されていることを確認し、注入時には、頭部を40度以上挙上し、腹圧がかからない体位に整える
・栄養剤注入前、排痰のためのケアを十分に行い、栄養剤注入中に吸引などを行わなくていいようにしておく
・栄養剤注入中に吸引すると、咳が誘発されて腹圧がかかり、栄養剤が逆流しやすくなる
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