
地域福祉の歴史と理念
アメリカのコミュニティ・オーガニゼーション
1)セツルメント運動
・貧困者が居住する地域に住み込んで彼らとの接触を図り、貧困者が抱える問題の解決を目指して行われた民間の活動
・1886年、コイトが、ニューヨークに設立したネイバーフット・ギルドが、アメリカのセツルメント運動の始まりとされる
・1889年、アダムスがシカゴにスラム街に設立したハル・ハウスは、アメリカのセツルメントの普及のきっかけになるとともに、社会改良の近代化に貢献した
2)コミュニティ・オーガニゼーションと共同募金
・社会事業の経営困難への対応策として、1912年クリーブランド市で「コミュニティ・チェスト」と呼ばれる募金活動が実施され、これが今日の共同募金制度の先駆となった
・コミュニティ・オーガニゼーションは、1939年のレイン報告で、「ニーズ・資源調整税」として理論的に体系化された
・コミュニティ・オーガニゼーションの一般的な目標は、社会資源と福祉ニードの間の漸進的な、さらに効果的な調整をもたらし、かつ維持することである
3)コミュニティ・オーガニゼーションの展開
・ロスは、コミュニティ・オーガニゼーションの方法論を体系化し、問題解決のためには計画立案は不可欠であり、小地域組織化による住民の直接参加と協働を促進し、弱体化する地域社会の民主的な再組織化への合意形成の過程が重要であるとした
・ニューステッターは、インターグループワークを理論化し、地域社会の集団関係の調整を重視した地域組織化をコミュニティ・オーガニゼーションの基本プロセスに位置づけた
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