
レビー小体型認知症
代表的な症状
後頭葉の血流低下
・アルツハイマー型認知症との違いで特徴的なのは、レビー小体型認知症では、SPECTやPET画像上で後頭葉の血流低下が認められる点である
・後頭葉には一次視覚野が存在することから、後頭葉の血流低下が幻視と深くかかわっていると考えられている
・また、視覚間認知・構成能力の障害が強いため、時計描画検査(CDT)やMMSEの五角形模写、立方体模写で障害が明らかになることも多い
・CT、MRIでは、大脳・海馬の萎縮は比較的軽度である
抗精神薬に対する過敏性
・認知症に対するBPSDに対して、抗精神薬が用いられることがあるが、レビー小体型認知症では抗精神病薬に対する過敏性が指摘されており、少量の使用でもパーキソニズムの発現・悪化や意識障害などが起こる
・ときに悪性症候群に至ることもあり、死亡リスクも高めるため、注意が必要である
・抗精神薬以外でも、中枢神経系に作用する薬全体に過敏な傾向があり、睡眠薬や抗うつ病、ときにかぜ薬でもせん妄をきたしうることに注意する
ドーパミントランスポーターSPECT
→線条体におけるドーパミントランスポーター(DAT)の分布を、SPECTを用いて画像化する検査のこと
・レビー小体型認知症では、線条体でのドーパミン作動性神経の変性・脱落によりDATの発現量が低下しているため、ドーパミントランスポーターSPECTが診断やアルツハイマー型認知症との識別に役立つ
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