
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症とは
→特徴的な人格変化、行動障害がみられ、進行すると前頭葉、側頭葉に限局した萎縮性病変を認める症候群のこと
・代表的な疾患にピック病がある
発症
・初老期(40から60歳代)
特徴的な症状
・前頭葉、側頭葉の萎縮により、以下の特徴的な症状が現れる
・緩徐に進行し、全過程は平均6から8年
初期
・自発性の低下、自発語の減少、感情鈍麻、無関心、偏食・過食
・脱抑制(物を盗むなどの反社会的行動、道徳感の低下)などの人格変化、行動異常で進行性に発症する
中期
・常同行動(同じ場所を周遊する、同じ椅子に座る
・考え無精(質問をしても真剣に答えようとしない)
・落ち着きがない
・立ち去り行動(診察中でもどこかに行ってしまう)
・暴力行動
・滞続言語(何を聞かれても内容に関係なく同じフレーズで返答する)
・反響言語(相手の言葉のオウム返し)
後期
・精神機能の荒廃が高度で、無動、無言となり、寝たきりとなる
検査
・頭部画像検査にて、前頭葉、側頭葉の萎縮や血流低下が見られる
・MRIやCTは、前頭葉、側頭葉の萎縮をとらえるのに有効
・比較的早期や、脳萎縮が目立たないタイプでは、SPECTやPET画像上の血流低下が診断上重要となる
治療
・根本治療はなく、対症療法やケアが中心となる
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