
心原性脳塞栓症
画像所見
・心原性脳塞栓症では、側副血行路が発達する間もなく急激に発症するため、比較的境界明瞭なくさび形の大きい梗塞を認めることが多い
・多発性のこともある
・出血性梗塞となることがある
・MRAでは動脈硬化はみられないか、あっても軽度で、血行の途絶、塞栓子が見られることがある
※再開通すれば、これらの所見は消失する
心エコー検査
・原因となる塞栓子は左心系、特に左房内に形成されることが多い
・心房、心室内の血栓やゆう腫を発見するためには心エコー検査を行う
・特に左心耳に形成された血栓は通常の経胸壁心エコーでは観察できないため、経食堂心エコーを使用して観察する
心電図所見
・心原性脳塞栓症の原因として、心房細動が重要であり、心電図による検査を行う
・発作性心房細動などの場合には、ホルター心電図が有用である
再開通
心原性脳塞栓症では、突然の血管閉塞に対して線溶系の亢進などが起こり、閉塞した血管が再開通することがしばしばみられる
・再開通がごく早期に起こると、症状が劇的に改善することがある
・しかし、すでに梗塞に陥って脆弱化した血管に、再開通によって血流が流入すると血液の漏出や出血が起こり、ときに症状の憎悪を招く(出血性梗塞)
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