
ラクナ梗塞
ラクナ梗塞とは
・細い脳動脈穿通枝(せんつうし)に起こる直径15mm未満の小さな梗塞、高血圧を有する高齢者に多く、大脳基底枝、内包、視床、橋など穿通枝領域に発生し、軽度の運動障害、感覚障害、構音障害などを呈する
・以前は、脳梗塞のタイプのうち最多であったが、近年は。高血圧の管理により減少傾向にある
・生命予後は一般に良好だが、多発すると血管性認知症やパーキンソン症候群の原因となることがある
ラクナとは
・ラテン語で「小さな空洞」を意味する
・解剖した脳断面図の線条体付近に、多数の小さな窪みが見られたことから、この言葉が用いられるようになった
ラクナ梗塞の全体像
好発
・高齢者、高血圧を有する人
症状
・運動障害、感覚障害(しびれなど)、構音障害などの神経症状を呈する
・意識障害や皮質障害(失語、失行、失認など)はみられない
治療
・血栓の増大、梗塞巣の拡大防止、再発予防に抗血小板療法
1)急性期の治療
・血栓溶解療法(rt-PA静注療法):発症4.5時間以内、適応を満たす場合
・脳保護療法(エダラボン)
・抗血小板療法(オザグレルナトリウム、アスピリンなど)
2)慢性期の治療
・抗血小板療法
・血圧のコントロール
※抗凝固療法、抗血小板療法については行われないことが多いが、状況によっては考慮される
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