小脳出血

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

DSC_0424_convert_20140423205623.jpg

小脳出血

小脳出血とは
・上小脳動脈分岐の破綻によるものが多い
・全脳内出血の約8%を占める
好発
・高血圧の既往がある人
症状
・日中活動時に突然、激しい後頭部痛(くも膜下出血に似る)、ふらつき(失調)、回転性めまい、反復する嘔吐で発症
・その後、急速に進行する起立・歩行障害を呈し(四肢麻痺はない)、眼振や、ときに共同偏視(健側を向く)がみられるようになる
・時間が経つと水頭症や脳ヘルニアによる意識障害をきたすこともある
・突然生じた小脳症状に加え、後頭部痛があれば小脳出血を、なければ小脳梗塞を第一に考える
※ただし、椎骨動脈解離による小脳梗塞では後頭部の解離痛を伴う
治療
・CTで血腫最大径が3cm以上ならば、血腫除去術の適応となることがある
1)血腫径が3cm以下の場合、内科的治療(保存的治療)
2)血腫系が3cm以上の場合、外科的治療(血腫除去術)
上小脳動脈
・脳底動脈から分岐して、小脳に血液を送っている
・小脳出血はこの上小脳動脈が歯状核近傍で破綻して起こることが多い
・脳内出血の中では四肢麻痺や大脳由来の局所神経症状に乏しい
急性水頭症
・血腫や周囲の浮腫が、第四脳室よりも上流の側脳室や第三脳室に髄液が停滞する(非交通性の急性水頭症)
・頭蓋内圧亢進により意識障害をきたす
・小脳出血で意識障害をきたす機序として、急性水頭症の他、脳ヘルニア(上行性ヘルニアや大後頭巧ヘルニア)も重要である

↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓
にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
関連記事
2019.11.21 06:06 | 医療 | トラックバック(-) | コメント(0) |
トップページ医療小脳出血












管理者にだけ表示