
症状からみた主な副作用
4.肝機能障害
特徴
・医薬品の成分、代謝物の肝毒性による中毒性のものと、アレルギー性のもの(遅延型過剰反応)とに大別される
・全身の倦怠感、黄疸(おうだん)等がみられるが、自覚症状がないことも多い
・黄疸:ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず、血液中に滞留することにより生じる皮膚や白眼が黄色くなる病態
5.偽アルドステロン症
特徴
・体内にナトリウムと水分が貯蔵され、カリウムの排泄が促進される
・低カリウム血症を伴う高血圧症を示すことから低カリウム血症ミオパチーによる四肢の脱力、血圧上昇、頭重等が主な症状
・小柄な人、高齢者、高血圧、心臓病、腎臓病の人、むくみのある人で生じやすい
原因となる薬剤
・カンゾウ、グリチルリチン酸を含むもの
6.無菌性髄膜炎
特徴
・発症は急性
・首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐き気など
・早期に原因医薬品の使用を中止すれば、予後は比較的良好
・まれに重篤な中枢神経系の後遺症が残ることもある
・全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチのある人で生じやすい
原因となる薬剤
・イブプロフェン
7.消化性潰瘍
特徴
・胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態
・胃もたれ、食欲低下、胃痛、消化管出血に伴う便の黒色化、貧血など
・自覚症状に乏しい場合もある
原因となる薬剤
・解熱鎮痛薬の連用、アルコールの併用など
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