
鎮咳去痰薬・口腔咽頭薬
鎮咳、去痰を目的とした成分
1.中枢性麻薬性鎮咳成分
作用
・延髄の咳嗽(がいそう)中枢に作用して咳を鎮める
成分名
・コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩(コデイン類)
注意すること
・モルヒネと同じ基本構造→依存性
・長期連用、大量摂取→倦怠感、虚脱感、多幸感→薬物依存の恐れ(特に、内服液剤は注意する)
・授乳中は服用しない服用した場合には、授乳しない→乳児がモルヒネ中毒化する恐れ
・日本では呼吸抑制のリスクは遺伝子学的に少ないと考えられるが、米国などで12歳未満の小児などへの使用を禁忌とされたことから、我が国でも予防的に12歳未満の小児などは使用しないこととされた
2.中枢性非麻薬性鎮咳成分
作用
・延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める
成分名
・ノスカピン塩酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩、ジメモルファンリン酸塩、クロペラスチン酸塩、クロペラスチンフェンジゾ酸塩等、デキストロメトルファンフェノールフタリン酸塩(主にトローチ剤、ドロップ剤に配合)
3.アドレナリン作動成分
作用
・交感神経系を刺激して、気管支を広げ、呼吸を楽にする
成分名
・メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、トリメトキノール塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩、マオウ等
注意すること
・交感神経系を刺激→心悸亢進、血圧上昇、血糖値上昇→心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害のある人は注意
・メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、マオウ→依存性
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