
乗物酔い防止薬
乗物酔い防止薬に用いられる成分
1.抗めまい成分
作用
・前庭神経の調節作用、内耳への血流改善作用
成分名
・ジフェニドール塩酸塩
注意すること
・抗ヒスタミン成分と共通する構造と作用
・副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳によるまぶしさ、緑内障の症状悪化、口渇、浮動感、不安定性
2.抗ヒスタミン成分
作用
・嘔吐中枢(延髄)への刺激や内耳前庭における自律神経反射を抑える
成分名
・ジメンヒドリナート(=ジフェンヒドラミン塩酸塩)、メクリジン塩酸塩、プロメタジンテオクル酸塩
注意すること
・クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されることもある
・メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く、持続時間が長い
・プロメタジンで致命的な呼吸抑制の報告あり→15歳未満は服用しない
3.抗コリン成分
作用
・自律神経系の混乱を軽減
・消化管の緊張を低下
成分名
・スコポラミン臭化水素塩酸塩水和物
注意すること
・吸収されやすく、脳内に移行しやすいが、速やかに肝臓で代謝され、作用時間が短い
・ロートコンの軟エキスが配合されることもある
・散瞳による目のかすみ、まぶしさに注意
4.キサンチン系成分
作用
・脳に軽い興奮を起こさせて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減する
成分名
・ジプロフィリン、カフェイン
注意すること
・ジプロフィリンは、甲状腺機能障害、てんかんの人は注意
・心臓刺激作用あり
・副作用として動悸
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