
症状からみた副作用
全身に現れる副作用
1.ショック(アナフィラキシー)
・即時性のアレルギー反応の一種
・医薬品の場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹などのアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い
・いったん発症すると、病態は急速に悪化することが多い
・適切な対応が遅れると、チアノーゼや呼吸困難などを生じ、致命的な転帰をたどることがある
・発症後の進行は、非常に速やか
主な症状
・顏や上半身の紅潮、熱感、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、口唇や舌、手足のしびれ感、むくみ、吐き気、顔面蒼白、手足の冷感、冷や汗、息苦しさ、胸苦しさ
2.重篤な皮膚粘膜障害
皮膚粘膜眼症候群
・スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれている
・発生頻度は、人口100万人当たり年間1から6人
・発症機序の詳細は不明
・発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難
主な症状
・38℃以上の高熱を伴う
・発疹、発赤、火傷様の水疱などの激しい症状が、比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼などの粘膜に現れる
中毒性表皮壊死融解症(TEN)
・ライエル症候群とも呼ばれている
・症例の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる
・発生頻度は、人口100万人当たり年間0.4から1.2人
・発症機序の詳細は不明
・発症の予測は困難
主な症状
・38℃以上の高熱を伴って、広範囲の皮膚に発赤が生じる
・全身の10パーセント以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらんなど
↓一日一回、あなたの応援クリックが更新のパワーとなります。↓

介護職員ランキング
↓この記事が役立ったという人は、ボタンをクリックしてください。↓
↓↓コメント欄に、ご意見、ご感想を、お気軽に書き込んで下さい。↓↓
- 関連記事
-
- 症状からみた副作用(3)
- 症状からみた副作用(2)
- 症状からみた副作用(1)
- 薬が働くしくみ(8)
- 薬が働くしくみ(7)