
小児鎮静薬
1.小児鎮静薬の働き
・小児の夜泣き、ひきつけ、疳の虫などの症状を鎮めるほか、虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品
・症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月)継続して使用することがある
2.小児鎮静薬の成分
1)生薬成分
・小児の疳は、痩せて血が少ないことから生じると考えられるため、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用が期待できる成分が用いられる
成分名
・ゴオウ(牛黄)、ジャコウ(麝香)、レイヨウカク(羚羊角)、ジンコウ(沈香)、リュウノウ(竜脳)、ユウタン(熊胆)、動物胆、チョウジ(丁子)、サフラン、ニンジン(人参)、カンゾウ(甘草)
生薬成分使用上の注意
・カンゾウ(グリチルリチン酸を含む生薬成分)の配合量は比較的少ないが、ほかの医薬品や食品から摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないようにする
2)漢方処方製剤
・小児の疳を適応症とする漢方処方製剤として、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)、抑肝散(ヨクカンサン)、小建中湯(ショウケンチュウトウ)がある
漢方処方製剤の使用上の注意
・カンゾウを含む漢方処方製剤を乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くならないように注意が必要
3.小児鎮静薬の受診勧奨
・激しい下痢、高熱がある場合
・吐瀉物が緑色あるいは、血が混じっている場合
・吐き出すときに咳き込むような場合
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