
腸薬
2.腸薬の成分
3)瀉下成分
小腸刺激性瀉下成分
・小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激して反射的な腸の運動を引き起こすことで瀉下作用をもたらす
・腸内容物の急速な排除を目的として用いられる
成分名(生薬)
・ヒマシ油
小腸刺激性瀉下成分の使用上の注意
・腸管粘膜への刺激が大きくなり、激しい腹痛や腸管粘膜に炎症を引き起こすため、大量に使用してはならない
・急激で激しい瀉下作用を示すため、激しい腹痛の症状のある人、悪心、嘔吐の症状がある人、3歳未満の乳幼児に使用してはならない
・腸の急激な動きに刺激された流産、早産を誘発するため、妊婦などは使用してはならない
・誤飲などによる中毒の場合にも用いられるが、防虫剤や殺鼠剤のような脂溶性の物質による中毒の場合は、ナフタレンやリンなどがヒマシ油に溶け出して中毒症状を増悪させるため、使用してはならない
・成分の一部が乳汁中に移行し、乳児が下痢を起こすため、授乳中の人は使用してはならず、使用する場合には授乳してはならない
大腸刺激性瀉下成分
・大腸を刺激して反射的な腸の運動を引き起こす
・センノシド、ピコスルファートナトリウムは、大腸の腸内細菌によって分解され、その分解物が大腸を刺激する
・ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促す
・結腸での水分の吸収を抑え、糞便の傘を増大させる働きも期待できる
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