
駆虫薬
1.駆虫薬の働き
・駆虫薬とは、腸管内の寄生虫(回虫、蟯虫)を駆除するために用いられる医薬品
・卵からふ化した回虫の幼虫は、腸管壁から体組織に入り込んで肺に達し、再び消化管内に戻って成虫となるため、栄養障害などの消化器症状のほか、呼吸器障害を引き起こす
・蟯虫は、肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部の痒み、それに伴う不眠、神経症を引き起こす
駆虫薬の使用上の注意
・一般用医薬品の駆虫薬は、回虫と蟯虫を対象としとおり、条虫(サナダムシ)の駆除を目的とするものはない
・腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫には駆除作用が及ばない
・再度の駆虫を必要とする場合、1ヶ月以上間隔を置いて服用する
・回虫や蟯虫の感染が確認された場合は、家族一緒に駆虫を図ることが基本となる
・一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなる
・複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、組み合わせによっては駆虫作用が減弱することもある
・駆虫薬は局所作用を目的とする医薬品であり、駆虫成分が消化管から吸収された場合は、全身性の副作用(頭痛、めまい)を生じる原因となる
・消化管内容物があると駆虫成分の吸収が高まってしまうことから、空腹時に服用する
・駆除した虫体などの排出を促すため瀉下薬と併用されることもあるが、腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなるため、ヒマシ油と併用してはならない
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