
貧血用薬
2.貧血用薬の成分
2)鉄以外の金属成分
銅
・ヘモグロビンの産生過程において、鉄の代謝や輸送に働く
・硫酸銅は、ヘモグロビンの産生を助ける
コバルト
・赤血球の産生過程で不可欠なビタミンB12の構成成分
・硫酸コバルトは、骨髄での造血機能を高める
マンガン
・糖質、脂質、タンパク質の代謝の際に働く酵素の構成物質
・硫酸マンガンは、エネルギー合成を促す
3)ビタミン成分
ビタミンB6
・ヘモグロビンの産生に必要
ビタミンB12、葉酸
・正常な赤血球の形成に働く
ビタミンC
・消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ
3.副作用、相互作用、受診勧奨
1)貧血用薬の副作用
・副作用として、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢などの胃腸障害を生じる
・鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するため、食後に服用することが望ましい
・胃への負担を軽減するため、腸溶性製剤もある
2)貧血用薬の相互作用
・複数の貧血用薬と併用すると、胃腸障害の副作用が現れやすくなる
・服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、コーヒーなど)を摂取すると、鉄の吸収が悪くなる
3)貧血用薬の受診勧奨
・鉄製剤で改善できる貧血は、鉄欠乏症貧血のみ
・貧血用薬を予防的に使用することは適当ではない
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