
人との関わりが希薄な現代だからコミュニケーションの奥深さを楽しめる福祉人材が増えてほしい!
〜現場に対話の機会を〜
『未来をつくるkaigoカフェ』の主催者 高瀬 比左子氏
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(前回からの続き)
せわしなく時間に追われる日常の中で、我々は、人のマイナスの部分や悪いところに目が行きがちです。
しかし、プラスの部分、強みをみる瞬間を自分だけでなく他者に対しても身に着けていくことが、福祉の仕事に関わる者として欠かせない視点ではないかと感じています。
福祉の現場では、
本来の業務ではなく人間関係が原因で離職をしている人が本当に多い
と、長年現場にかかわる中で感じています。
その理由のひとつに、
さまざまなきっかけで福祉の仕事に就いている人が多いため、価値観のぶつかり合いがある
と言ってもいいかもしれません。
厚生労働省の調べでも、福祉の仕事に就いている理由として、
働き甲斐があると思ったから
自分の能力が活かせると思ったから
といった理由が上位を占めていますが、そのような前向きの理由の方ばかりではなく、
需要が増え、就職がしやすいと思ったから
とりあえず他にやりたいことが無かったから
生活のためにやむを得ず
といったさまざな理由、きっかけで福祉の仕事を選ばれている方が多い現実がある。
さまざまな考え方のギャップ、温度差が生まれ、溝が深まっていくということがある。
そこで、
違いは、あって当たり前という前提で話を進める必要がある
違いがあるからこそ、強みの部分を活かしあえたり、新たな発見があるのだ
そんな風に考え方を転換していく必要がある。
「違いを受け入れる能力」
というものが、
福祉職には欠かせない資質になってくる
と感じています。
(次回に続く)
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