
先ず、心理的な苦痛について、ご紹介します。
人は、不安や恐怖などを感じると、交感神経が強く働きます。
交感神経は体内で痛みを検出する器官を過敏にするだけでなく痛みを伝える神経も活発にします。
筋肉は緊張し、圧迫された血管からは痛みを起こす物質が放出されます。
このようなストレスはさらに交感神経を刺激し痛みの悪循環となります。
また、心が沈んでうつの状態になると、脳の中で痛みを感じにくくしているセロトニンが減少し、さらに、痛みを感じやすい状態になってしまいます。
不安や恐怖の他、怒り、悲しみ、落ち込み、混乱、イライラなども同様です。
次に、社会的な苦痛について、ご紹介します。
社会的な苦痛の具体例
経済的な問題
・医療費、入院費、生活費は大丈夫か
家族のケア
・自分が死んだら家族はどうなるのか
患者の介護
・誰が自分の介護をするのか
・家族に迷惑をかけたくない
人間関係
・家族、友人、医療スタッフとの関係
・意見の対立がある
・会いたい人がいる、会いたくない人がいるなど
相続の問題
・家族、親族との関係
仕事や学校
・仕事や学業ができない
・仕事の引継ぎや収入減
療養場所
・家に帰りたい、ホスピスに入りたいといった希望に拘わらず、一般病棟で死ぬことなど
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