
理学療法の意義について、ご紹介します。
理学療法とは、身体に障害のある人に対し、基本動作能力を回復するため、治療体操などの運動、または、マッサージ、電気刺激などの物理的手段を加えること。
認知症の人は、身体機能の低下していることが多く、このことがさらに認知症を悪化させる要因になる。
このため、認知症の人に対し、理学療法を実施することは、認知症の進行を遅らせ、QOLの点からも効果が期待できる。
特に、血管性認知症の場合、再発防止や転倒、骨折によるリスクが大きいため、理学療法は効果的。
理学療法士の役割
1.低運動(不活発)による廃用症候群の予防、改善
2.筋力・平衡機能など、その人の残存能力の維持や改善
3.運動器を中心とした痛みの改善
理学療法における評価
1.身体面
・関節可動域、筋力、痛み、平衡機能といった運動機能評価
・全身状態や精神状態・機能の把握(ADL評価、認知症検査)
2.社会面
・生活歴、家族状況、病歴の収集
3.環境面
・介護負担、在宅・施設の安全性といった生活状況の確認
認知症のADL評価では、単に動作が可能か不可能かだけをみるのではなく、詳細に動作分析をして、将来的な運動機能への影響も考慮して評価する。
※ADL評価法は、自己評価法、インタビュー法、直接観察法の3つがある。
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