ソーシャルワーカーの倫理的ジレンマ

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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ソーシャルワーカーによく見られる倫理的ジレンマをご紹介します。

1.守秘義務と第三者の利益を守る義務
・クラエイントがHIV感染している事実を、その配偶者や恋人に伝えるべきかといった場合、クライエントの個人情報を守る義務と他者に悪い影響を及ぼす情報を得たとき他者の利益を守る義務が相反する

2.守秘義務と社会に対する義務
・未成年のクラエイントがマリファナを使用し友人に販売していることを他言しないよう懇願し情報を開示するなら支援を受けないと迫る場合、クライエントの守秘義務と違法行為は警察に通告するという社会人としての義務とが相反する

3.自己決定とクラエイントの保護義務
・ホームレスの男性が、見ず知らずの者に襲われ、顔が腫れあがり話しをすることがままならない状態にも拘わらず病院での治療や一時入所先をすべて断るような場合、クライエントの自己決定は尊重されるべきであるが、何らかの圧力により真の自己決定でないとクライエントの保護義務と相反する

4.クライエントに対する義務と所属組織に対する義務
・病院の稼働率を上げるための過度の退院促進やサービス利用率向上のための不必要なサービス利用の強要の場合、ソーシャルワーカーはクライエントに対する義務と所属組織に対する義務とが相反する

倫理的ジレンマとは
・相反する複数の倫理的根拠が存在し、どれも重要だと考えられる場合、ソーシャルワーカーがどうすればよいのかと葛藤すること

ソーシャルワークの実践とは
・クライエントに対する義務を果たせばよいということだけではない
・クライエントだけでなく、所属組織、行政、同僚、専門性、社会のそれぞれまたはすべてに対して義務を負っている
→その結果、上記の義務や価値が対立する場合、どの義務や価値を優先するべきかといったジレンマが生じる



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2014.10.20 07:14 | 社会福祉士 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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